月に対する話題は色々と事欠かないですが、とある時期になるとニュースなどで『スーパームーン』という言葉が頻繁に出てくるようになります。
今回はこのスーパームーンに対するお話で、そもそもこのスーパームーンとはいったいどんな意味があるのか、きちんとした定義は存在しているのか、2022年はいつ頃発生するのかなどを紹介して参ります。
なんとなくスーパームーンという言葉だけを知っている人は、具体的に月がどうなったらそうなるのかを知ることで知識を深めましょう。
スーパームーンって何?
スーパームーンに実は明確な定義はありません。
満月はきちんとした定義がありこちらのコトバンクの辞書を見てみると、『全面が輝いて円く見える月。月と太陽の黄経の差が180度になったときに起こる』と記載してあります。
ところがスーパームーンはここら辺がフワッとしていて調べた限りでは、『その年に見える月の中で最も大きく見える月』とか『月が地球に最も接近したときの満月や新月の状態になった月』とされているようです。
もっとザックリとした表現をしてしまうと、『満月か新月で最も大きく見える時』がスーパームーンとなるということです。
個人的な見解としては、満月の時のスーパームーンの方が色々と話題になっていると思いますので、最も大きく見える満月というイメージがある人も多いと思います。
もっとわかりやすい数字や定義はないの?
調べた限りは数値としての定義はなさそうです。
一応色々とチェックした限りでわかりやすいのはこちらの『スーパームーンとはなんですか? なぜ起こるのですか? | 月探査情報ステーション』というページでした。
こちらのサイトは、月や惑星探査の情報を色々とネット上に掲載してくれているポータルサイトで、スーパームーンにまつわるお話もありました。
この月を含めた惑星の情報を扱う専門家の方々の情報を見てみると、以下のような記載がありました。
・月と地球の間の平均距離は約38万5000キロメートルで、最も遠くなるときは約40万5000キロメートルになり、もっとも近い地点だと地球からの距離は約36万3000キロメートルになる
・月と地球の軌道の関係でもう少し近づく場合もあり、2011年3月19日のスーパームーンは35万6577万キロメートルだった
・2011年のスーパームーンは通常の満月に比べて15%ほど大きく見えて、明るさも20%増しだった
こういった情報を見るにおそらく『地球からの距離が約36万キロメートル程度になった満月か新月』がスーパームーンになっていると言えるのではないでしょうか。
スーパームーンって言葉はどこから来ているの?
基本的にきちんと定義づけられている言葉は専門用語が用意されているのですが、こういった定義が曖昧でフワッとしている用語はその業界の専門用語から発生していないケースが多いです。
実際にこのスーパームーンという言葉の発祥を見てみると、どうやらこの言葉は占いをするために星を見る占星術師からきているようです。
しかし、その決め方はかなり具体的な数値が出ており、曖昧な言葉ではないことも見えてきました。
その名前は『リチャード・ノール』で1979年に言い出して広まった言葉らしいです。
このようにフワッとした言葉が並んでしまうのはこのリチャード・ノールなる人物の情報がなかなかに見つけにくいからです。
色々と資料を探してみた限りだと、どうやらこのノール氏が1979年に発表した定義はこちらの『スーパームーン』を見てみると以下のとおりです。
つまり、地球、月、太陽はすべて一列に並んでおり、月は地球に最も接近しています。
また、この定義を本人は2000年に改訂しており以下のように変わっております。
スーパームーンを提言した人のこういった定義までをきちんと知った上で言葉を使っている人は少ないと思いますが、一応定義も存在しているということを覚えておいてください。
2022年はいつになるの?
2022年におけるスーパームーンは7月14日とのことです。
これは決まっていて日が動くことは無いので、しっかりとスケジュールに書き込んでおきましょう。
2022年以降でのスーパームーンは、2023年では8月31日、2024年は10月17日、2025年は12月5日となっているので、ついでにメモしておきましょう。
最も綺麗にスーパームーンが見える時間帯は
満月といっても最も綺麗な満月を描く瞬間というのは存在しているので、よりこだわりを持ってスーパームーンを見たいという人完璧な満月になる瞬間を求めていることでしょう。
これも調べて見たところ、2022年7月14日の午前3時38分になるようです。
これは月が見える地域ならばどこでも見られるイベントでもありますので、この時間帯はお昼寝をしてから観察するのもありだと思います。
スーパームーンの上があるの?
スーパームーンは『その年に見える月の中で最も大きく見える月』とか『月が地球に最も接近したときの満月や新月の状態になった月』と定義しましたが、月と地球の軌道の関係でさらに近くなるタイミングも存在します。
そのタイミングは18年から19年周期と言われておりかなり稀で、とてつもなく接近した月を『エクストリーム・スーパームーン』とか『エクストラ・スーパームーン』と呼称しているようです。
つい最近では2011年が最も接近した瞬間であり、びっくりした人も多いでしょう。
実際にこの時の月は通常の満月に比べて15%も大きく見えて、より明るくなったという情報もあるので、影響力は大きかったでしょう。
ただし、この大きさの違いは目で見てもよくわからないといった意見が出ているのも事実で、夜空で見ただけでは大きさ比較が出来ないのでこればかりは感覚で捉えるしかないという指摘もあるのです。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回はスーパームーンについていろいろと情報をまとめました。
スーパームーンについての定義にまつわるお話はちょっと難しい側面もありますので、とりあえず満月や新月で月が大きく見えることと覚えておけば良いと思います。
目で見てもわかりにくいという人は実際にスーパームーンを撮影した映像なども大量に用意されているのでそちらを用いて大きさの違いを比較データなどと一緒に見てみるといいのではないでしょうか。
楽しみ方は色々とありますので、ちょっとしたイベントとして盛り上がることがやっぱり一番重要だと思います。
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