大相撲の歴史や海外人気の理由とは?6場所制になったのはいつから?

大相撲は日本の国技で、相撲協会が主催するプロの相撲競技で歴史は古く、奈良時代から始まったとされています。

また現在では人気も高く、日本国内だけでなく世界中に多くのファンを持っています。

今回は大相撲の歴史やなぜ海外人気はあるのかを掘り下げてご紹介いたします。

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大相撲の歴史

大相撲の起源は、神事として行われていたとされる「御田植祭」や「豊作祈願祭」など、古代の日本の農耕儀礼に遡るとされており、奈良時代から始まったとされています。

奈良時代(710年〜794年)の相撲は、武道としての要素が強く、武士階級の人々にも好まれていました。

その後、平安時代になると、相撲は庶民のスポーツとして発展していくことになります。

神事や祭礼の一環として行われ、力士たちは神職の身分である「力士職」として活躍していました。

当時の相撲は、現在の大相撲とはルールや形式が異なっており、対戦相手を土俵から出すことが目的ではなく、相手を押さえつけたり投げ飛ばしたりすることが主な勝利条件でした。

また、平安時代(794年〜1185年)には、武士の修行としても相撲が行われ、相撲が一般庶民のスポーツとして発展しました。

当時は、相撲は祭礼や行事の一環として行われ、武士階級の人々にも愛されていました。

平安時代の相撲は、奈良時代と比べてルールや形式が整備され、土俵の大きさや形状も規格化されました。

また当時は、すでに土俵下には審判が配置され、試合を裁定する役割を果たしていました。

平安時代の相撲は、現在の大相撲と比べると、相撲部屋や取り組みの詳細な記録が残っていないため、詳細なルールや土俵入りの形式などは不明な部分があります。

しかし、現在でも受け継がれている土俵祭りや力士の呼称(「横綱」や「大関」など)など、平安時代の相撲から引き継がれた要素が多く存在しています。

そして室町時代には武芸としての相撲が発展しました。

江戸時代に入ると、相撲は大衆化し、各地で行われるようになりました。

そして、明治時代に入ると、近代的な相撲競技が確立され、1909年には日本相撲協会が設立されました。
現在の大相撲の基本的な形式やルールは、この時期に確立されたものが多くあります。

大相撲は、年6回の本場所を中心に、多くの場所で開催されており、日本のみならず海外でも人気があります。

また、力士たちは厳しい稽古と食生活を送り、力と技を競い合う様子がファンに愛されています。

大相撲の海外人気はどうなっている?

大相撲は、日本だけでなく海外でも人気があります。特に、北米やヨーロッパ、オセアニア地域では、日本文化や格闘技に興味を持つ人々によって親しまれています。

特に人気が高い国

1 アメリカ
2 ヨーロッパ諸国(イギリス、ドイツ、フランスなど)
3 アジア諸国(中国、台湾など)
4 オーストラリア
5 ブラジル

アメリカでは、大相撲がテレビ放送されることもあり、地元のファンからの支持も高いです。ヨーロッパ諸国でも、大相撲の試合が地元のテレビ局で放送されていることがあり、日本人力士や地元の力士にもファンがいるようです。

また、アジア諸国でも、日本以外の力士に注目するファンが多く、大相撲の試合がテレビで放送されることもあります。

大相撲が海外で人気の理由

大相撲には古代から続く日本の文化的背景があり、その独特な要素が海外のファンにも魅力的に映ることがあります。

大きな体格と力強さ

大相撲の力士は、非常に大きな体格と驚異的な力を持っており、その姿勢や動きは海外の観客にとって興味深いものとなっています。

スポーツとエンターテインメントの融合

大相撲は、スポーツとエンターテインメントが融合した競技であり、観客を楽しませるために様々な演出が行われます。

このような要素は、海外のファンにも受け入れられやすいものとなっています。

日本の格闘技の一つであること

日本の武道や格闘技は、海外でも人気があります。

大相撲は、その中でも代表的なものの一つであり、日本文化や格闘技に興味を持つ人々にとって、魅力的な競技となっています。

これらの要素により、大相撲は海外でも人気が高まっており、海外からも多くのファンが訪れるようになっています。

大相撲6場所制はいつから

大相撲の6場所制は、1958年に導入され、1月、3月、5月、7月、9月、11月の各月に本場所が行われるようになっています。

それまでの大相撲は、年2回の本場所のみが存在し、その他の場所は巡業などが中心でした。

しかし、6場所制が導入されることにより、年間を通じて力士たちが本場所で戦う機会が増え、大相撲の人気が一層高まることとなりました。

1月場所:東京・両国国技館
3月場所:大阪・大阪府立体育会館
5月場所:東京・両国国技館
7月場所:名古屋・愛知県体育館
9月場所:東京・両国国技館
11月場所:福岡・福岡国際センター

両国国技館は、東京都墨田区にあり、大相撲の本場所が行われる場所として最も有名です。

また、大阪府立体育会館は、大阪市北区にあり、本場所の中でも最も歴史が古いとされています。

名古屋の愛知県体育館と福岡国際センターは、比較的新しい施設であり、近年はこちらでも力士たちが熱戦を繰り広げています。

本場所の期間は、いつから15日間から16日間に延長された?

大相撲の本場所の期間が15日間から16日間に延長されたのは、2003年からです。

それまでの本場所は15日間でしたが、2002年に行われた本場所で、1日休場した力士の取組を代替するために16日目が設けられたことがきっかけとなり、以降、毎年16日間で行われるようになりました。

本場所の期間は、15日間から16日間に延長され、より多くの取組が行われるようになりました。

延長された期間には、新たに「中日」と呼ばれる休養日が設けられ、力士たちにとって体力の回復と調整ができるようになりました。

また、期間中の取組数も増え、観客にとってもより充実した大相撲を楽しむことができるようになりました。

現在では、6場所制が定着しており、多くのファンに愛されています。

大相撲の今後の課題

大相撲は国内でけでなく海外でも人気がありますが、今後の課題としてはどのようなことがあるのかをまとめてみました。

新型コロナウイルス対策の強化

2020年以降(2023年4月現在)、新型コロナウイルスの影響で、大相撲の試合が中止や延期となることがありました。
どのスポーツにも共通して言えることですが、今後は感染予防対策を強化し、安全に大会を開催することが求められます。

若手力士の育成

近年、大相撲界では、力士の減少や、大相撲に入門する若者の減少が問題視されています。若手力士の育成に力を入れ、将来にわたって盛り上がる大相撲を作り上げることが必要です。

海外への展開

大相撲は、日本国内だけでなく海外でもファンが多く、将来的には海外への進出が望まれています。海外での大会開催や、海外の力士の誘致、海外向けの放送などが検討されています。

女性の参加

大相撲は現在、男性力士の競技ですが、女性の参加についても議論されています。女性の力士を認めることで、大相撲の競技人口を増やし、新たなファン層を開拓することが期待されています。

これらの課題に取り組むことで、大相撲はより一層発展していくことが期待されています。

まとめ

今回は日本の国技である大相撲の歴史や海外人気についてご紹介いたしました。

大相撲は歴史があり古代の日本の農耕儀礼に遡り、平安時代には武士の修行としての役目を担っていました。

現在ではスポーツとエンターテインメントが融合した競技であり、観客を楽しませるために様々な演出が行われています。

日本国内だけでなく海外でもファンが多く、将来的には海外への進出が望まれています。

海外での大会開催や、海外の力士の誘致、海外向けの放送などを実現していただきたいと思います。

力士の減少や、大相撲に入門する若者の減少の問題や若手力士の育成に力を入れ、将来にわたって盛り上がる大相撲を作り上げていただくことを願っています。

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