今でも多くの方が利用しているマクドナルドですが、日本に来てからもかなりの年数が経過しておりいろいろと面白い変遷をたどっております。
今回は昔はこのマクドナルドのCMで頻繁に見かけたピエロのキャラクターが、いつの間にか消滅している件についてお話ししていきましょう。
はたして、あのピエロは何者だったのか、そしてどこに行ってしまったのか、今はどんな状態にあるのかをまとめて記載していきます。
キャラクターのピエロとは?
今回取り上げているピエロについて忘れてしまったとかよく覚えていないという方は上の動画を見てください。
今現在30代以上の方はこのCMをまとめた動画の閲覧で、一発で思い出せるでしょう。
当時を知らない人たちでも、この動画でこのピエロみたいなキャラクターである『ドナルド』の事をどこかで見たことがあるという反応を示すと思います。
このピエロみたいなキャラクターの正式名称は『ドナルド・マクドナルド』で、昔のマクドナルドのマスコットでした。
日本だけのキャラクターではありません。
簡単なプロフィールは以下の通りです。
個人的に気になったのがポーズや顔が国によって違うという部分で、実際に調べてみるとインドではかなり濃い顔立ちなのにエジプトでは垂れ目で印象が大きく異なりました。
ポーズもタイでは合唱がほとんどでしたが、インドネシアのバリ島ではサーフィンをしているドナルドがいて、オランダやオーストラリアなどの国だとハンバーガーやポテトを抱えて佇んでいる様子が多いとのことでかなり違いがあります。
こういった国によるご当地ドナルドも世界巡る旅をしている人にはちょっとした人気があったようです。
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なぜ消えた?
それでは本題に入りましょう。
このマクドナルドのマスコットであるドナルド・マクドナルドが完全に消えてしまった理由についてです。
日本でも2007年6月末以降CMに出ていないとのことで、15年以上見ていないことになります。
お店にあるドナルドが全部撤去されたわけではないと思いますので、店頭で見かけることはあると思いますが、テレビCMという露出度が一番高くなる界隈からは完全に消えてしまったのです。
その理由はいろいろとあったので、それぞれ個別に解説します。
ちなみに、完全に消滅したわけではなく活動はしているとのことです。
見た目がそもそも怖いから
ピエロという見た目は昔の子供にはかなり受け入れられたと思います。
しかし、ホラー映画がかなり受け入れられる時代になるとピエロの格好をした殺人鬼が暴れるような作品もいろいろと登場するようになってしまいました。
実際に海外では『ピエロ恐怖症』という言葉すらあるので、そういった恐怖の対象となってしまっているピエロがイメージキャラクターとなっているのは会社的にもかなり都合が悪かったと思います。
イメージキャラクターがマイナスイメージを与える存在となっているというのは致命的ですので、消えるのも納得です。
心理学者などの意見を見てみると『ピエロのように表情がわかりにくくなる存在は、子供のように表情や雰囲気から察する能力が低い存在には、恐怖の対象と映ることが多い』といったものがあったので、そもそも恐怖対象として見られる可能性が高いという時点でNGになってしまうと思います。
広告路線を大きく切り替えたから
先ほどの子供に対して受けが悪いとか、見た目的によろしくないというのもあるでしょうが、この頃の日本マクドナルドは広告路線を大きく変更しているのです。
具体的には超有名タレントをいろいろと押し出して期間限定の商品やキャンペーンなどのCMを行うというやり方にシフトしています。
ピエロのキャラクターを前面に押し出すよりも、売りたい商品をよりピックアップして紹介するという形にシフトしたというのが正しいでしょう。
また、この時代になると少子高齢化がいろいろと騒がれるようになってきたので、子供に注目するよりも購買力がある大人に注目してもらう方が良いという考え方が働いていたという意見もあります。
実際に、購買力がある大人の人たちにも人気のある方々をいろいろと起用しまくっていたのは事実ですので、この情報は信憑性が高いでしょう。
サーカス人気が世界レベルで落ちたから
テレビなどの娯楽が広がっていない戦後すぐの時代では、娯楽の一つとしてサーカスはかなり受け入れられていたという情報があります。
実際に、そういった娯楽の一つとして受け入れられていた時代には子供たちを楽しませる身近なキャラクターの一つとして定着していたと言われているのです。
つまり、このドナルド・マクドナルドが誕生した時代というのは、子供に愛されるキャラクターとしてピエロが認知されていたと言えます。
しかし、時代が進むにつれてテレビが当たり前になって、ゲームが当たり前になって、パソコンが当たり前になって、娯楽が多様化することが当たり前となりました。
こうなるとサーカスが身近にある物ではなくなり、ピエロという存在が疎遠になります。
その疎遠になった状態でホラー映画に使われまくったのでは、印象も悪くなりますし世界的な人気も落ちてしまうでしょう。
反ドナルド運動があったから
これは大きな理由にはなっていないと思いますが、当時はそういった運動があったのは事実です。
わかりやすい記事がこちらの『マクドナルドCMから消えた「ドナルド」 あのキャラクターは今どうしている: J-CAST ニュース【全文表示】』にありますので、興味がありましたらご確認ください。
マクドナルドCMから消えた「ドナルド」 あのキャラクターは今どうしている
これは米CNN電子版が2010年3月30日に伝えた運動で、消費者の権利や安全を守るため企業活動を監視する市民団体(CAI)がドナルドの存在を問題視して企業キャラクターとしての活動をストップさせようという運動になります。
『子どもたちを不健康な食品に誘導してきた』とのことですが、筆者からすると食べてきた人達が悪いとしか思わないので、彼らの主義主張はよくわからないという感想しか出ません。
また、こういった運動が始まったのが2010年とのことで、国内向けCMに登場しなくなった時期が2007年からということを考えるとずれているとも感じております。
これに関しては広告路線で切り替えるタイミングで騒ぎ出してきたという側面が強いと思いますので、たまたま被ってしまったと個人的には感じております。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回はマクドナルドキャラクターのピエロがいなくなった理由についていろいろとまとめました。
いろいろと調べてみると面白い事実が判明したキャラクターでしたね。
昔はサーカスが身近にあったからピエロという存在も子供に愛されていたという情報も初耳でしたが、今のように娯楽が多様化する前の時代と考えるとかなり納得できるものがあります。
そういった理由でテレビからは消えてしまいましたが、キャラクターそのものが完全消滅したわけではないというのも個人的にはちょっとうれしかったです。
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