皆もが知っている浦島太郎(うらしまたろう)伝説の謎に迫る!

浦島太郎の伝説の発症の地や由来を、歴史的な文書に基づいて調べてみましょう!

浦島太郎発祥の地や由来について

日本昔話の中でも圧倒的な知名度が今でも残っているのが、桃太郎と金太郎と浦島太郎という三太郎でしょう。

今回はその中でも浦島太郎に注目し、この浦島太郎伝説の教訓は何なのかを今一度考えてみましょう。

また発祥の地や由来はどうなっているのか、そもそも玉手箱とはいったい何なのかという疑問に迫っていきたいと思います。

竜宮城とはいったい何をイメージして登場したのでしょうか。

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浦島太郎伝説のおさらい

まずは皆さんもなんとなく覚えている浦島太郎伝説のストーリーとは、どのようなものだったのかを思い出しましょう。

わかりやすく箇条書きにすると以下の流れになります。

1.漁師の浦島太郎が、浜辺で子ども達がいじめている亀を助けて海に逃がす

2.数年後太郎が海で釣りをしていると、助けた亀がやってくる

3.お礼として太郎を竜宮城に連れていく

4.竜宮城で乙姫に出会い、歌って踊っての歓迎をうける

5.歓迎は数日にわたったが、村に残してきた母親が気になり始める

6.乙姫から御伽草子を「これがあれば竜宮城にまた来られるけど、地上では開けてはいけない」といって渡される

7.亀に乗って帰る

8.村の様子が変わっていることに驚く

9.何十年何百年という時が経過していることに気が付く

10.開けてはいけないといわれた玉手箱をあけてしまい、経過した時の分だけおじいちゃんになる

これが基本的なストーリーなのですが、6の玉手箱の下りがちょっと異なるストーリーもありますので、浦島太郎のお話は人によって「聞いていたのと違う」となる可能性が高いのです。

人によってはこの6の部分が『「困ったことがあったら、この玉手箱を開けなさい」と乙姫に言われた」とか、『「時が戻ってしまうから開けてはいけない」と乙姫に言われた』となっているでしょう。

要するに、玉手箱の正体を言わなかったパターンと、正体を教えたパターンと、ぼかしながら伝えたパターンの3種類が存在しているのです。

最終的に開けてしまうのですが、「困ったことがあったら、この玉手箱を開けなさい」と乙姫に言われたとか、「時が戻ってしまうから開けてはいけない」と乙姫に言われたパターンだと、時が経過しすぎて困ってしまったために、その状況を打破できると考えて、玉手箱を開けるという流れになるのです。

バリエーションがある浦島太郎伝説について

浦島太郎伝説は室町時代に成立した、短編物語の「御伽草子」である程度か、今のストーリーに落ち着いたといわれておりますが、それ以前は同じ浦島太郎伝説でもストーリーがだいぶ異なります。

日本書紀の浦島太郎伝説

8世紀に設立したといわれている、日本書紀に記載された浦島太郎伝説は、今の京都府与謝郡に住んでいた浦島太郎が釣りをしていたら大亀が釣れて、その亀が女性に化けて浦島太郎の妻となり、海中に行って蓬莱山にたどり着き、各地を練り歩いていろんな仙人に出会うというストーリーになっています。

万葉集の浦島太郎伝説

奈良時代末期に成立した日本最古の和歌集の万葉集にも、浦島太郎伝説が記載してあります。

万葉集では浦島太郎がいろんな魚を釣って帰ると、海と陸の境で海神の娘である亀姫に出会い、結婚するというストーリーです。

その後は常世にある海神の宮で暮らすのですが、両親とは離れ離れで暮らすことになります。

3年ほど経過したのちに、両親にいろいろと報告したいために地上に戻ろうとすると、そこで玉手箱を「開けてはいけない」と言いながら渡したのです。

すると時の流れが異なっていたので、家も里もなくなっており悲しみにくれます。

玉手箱を開ければ元の家に戻ると思い開けたのですが、あけた結果老人になり息絶えてしまうのです。

御伽草子における浦島太郎伝説

今日に伝わる浦島太郎伝説の元となったのが、御伽草子にある浦島太郎伝説です。

こちらも大筋では一緒ですが、いじめられていた亀を助けたのではなく、亀を釣り上げて逃がすというスタートになります。

その後、とある女性がやってきて、自国に連れ帰ってほしいと浦島太郎にお願いします。

するとたどり着いたのが竜宮城で、女性が懇願して浦島太郎と一緒に住むことになるのです。

そこで3年の月日が流れるのですが、その時に女性があの時助けてもらった亀であることを明かして、『かたみの筥』という箱を渡します。

地上に戻ると他の浦島太郎伝説と同じく、はるかに長い月日が流れており、知り合いも両親も誰もいません。

絶望した浦島太郎が箱を開けると、老人の姿となり最後は鶴になります。

その後鶴となった浦島太郎は、仙人の住む蓬莱山に向けて飛び立ち、亀の乙姫も同じく蓬莱山に向かい、最後は夫婦の神仙となるというストーリーなのです。

ポイントはなんといっても、老人になった後にとなったという部分でしょう。

一説にはが長生きの象徴であり、縁起ものであるという風習が、この御伽草子における浦島太郎伝説から始まったとされているのです。

浦島太郎伝説の由来について

浦島太郎伝説の由来も諸説ありますが、一番有力視されているのが中国の後秦の王嘉が撰したとされる、志怪小説集の『拾遺記』とされております。

こちらは5世紀以前のものであり、この中にある浦島太郎伝説も大筋では現代に伝わっている浦島太郎伝説と同じなのです。

違うのは助けたのは亀ではなく乙姫だったこと、そして竜宮城も海ではなくにあったこと、そして浦島太郎ではなく浦島子という名前を使っていることですが、日本の浦島太郎伝説を知っている人なら、すんなりストーリーが入ってくるでしょう。

また、浦島太郎伝説に必ず登場する竜宮城は、龍宮と通じた場所であるとする伝説が日本全土に散らばっており、どこが発祥なのかがわかりません。

有力な場所として紹介されているのは、琵琶湖に浮かぶ竹生島都久夫須麻神社や、夫婦岩がある福岡県の糸島です。

浦島太郎伝説ゆかりの地はどこ?

浦島太郎伝説はこのように形を変えながら今のスタイルとなったのですが、最も厄介なのはそこではなく、「ゆかりの地」とか「発祥の地」としている場所がかなりあるということです。

いくつかを箇条書きにするとどれだけ浦島太郎伝説とかかわりがあるのかが簡易的にも出てきます。

・京都府与謝郡伊根町の浦嶋神社

・香川県三豊市詫間町の荘内半島

・鹿児島最南端の長崎鼻

・京丹後市の嶋児神社

・神奈川の慶運寺蓮法寺

・長野県木曽郡上松町

・岩手県北上市高橋善郎氏宅

・北海道湧別町(紋別郡)竜宮街道

・千葉県佐原市佐原の大祭

これでもまだ半分以下ですので、日本全体で各地に浦島太郎伝説にかかわる何かがあると考えたほうがいいでしょう。

まとめ

以上、いかがだったでしょうか。

今回は浦島太郎伝説のストーリーを振り返りつつ、昔の浦島太郎伝説はどうなっているのか、由来はどうなっているのかを見てまいりました。

昔の浦島太郎伝説を見てみると大筋は同じですが、重要な部分が異なっていることも多いので、その発見に驚くことが多かったです。

ちょっとした豆知識として使える情報が満載だったのですが、まだまだ掘り下げることが可能な題材だったので、気になるという方はもっともっと浦島太郎伝説を掘り下げていきましょう。

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