桃太郎の由来や伝説に迫る!陰陽五行説とは?

童話『桃太郎』の由来や伝承について解説!陰陽五行説とは?

『桃から生まれた桃太郎』という言葉は、昔話をあまり聞いたことが無いという人達にとっても、1度は耳にしたことがあるはずです。

今回はこの桃太郎を深く掘り下げ、どうしてこの物語が誕生したのか、由来や伝承はどうなっているのかをご案内いたします。

また、陰陽五行説と関係しているとは一体どのようなことなのかを、詳しく解説して参りたいと思います。

桃太郎のお供である、イヌとキジとサルはどうしてこのメンバーなったのでしょうか。

 

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桃太郎のストーリーのおさらい

まずは桃太郎のストーリーをおさらいしてみましょう。

簡単にまとめると以下のとおりでしょう。

『桃から生まれた桃太郎がおじいさんとおばあさんに育てられ、大人になったら鬼ヶ島へ鬼退治におもむき、その途中でイヌ・サル・キジにきび団子をあげることで仲間にして、鬼退治に成功して財宝を持ち帰った』

このストーリーは多くの方々が知っていると思いますが、実はこのストーリーはいわゆる『標準型』と呼ばれるモノで、住んでいる地域次第でストーリーが色々と異なってくるのです。

桃を食べたお爺さんお婆さんが、なんと若返って桃太郎を出産する『回春型』が有名ですし、桃ではなく箱が流れてきてその箱に入っていたというケースもあります。

また、家来がイヌ・サル・キジではなく、石臼・馬糞・蜂・百足というちょっと不思議なモノから、鬼退治ではなく、嫁探しだったという全く異なるストーリーすらあります。

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桃から生まれた桃太郎の方がマイナーだった?

桃太郎のお話を掘り下げてみると、どうやら桃から生まれた桃太郎という設定の方が、マイナーだったという事実が浮かび上がってきます。

この桃から生まれた桃太郎が当たり前となった背景には、明治時代になって教育のために教科書を一新し、新たに様々な物語を載せる段階になってからです。

明治時代までは、『川で拾った桃を食べたおじいさんとおばあさんが若返って、そこから桃太郎が生まれた』という物語でした。

桃を食べたおじいさんとおばあさんから生まれたという設定が主流だったのですが、子供の教科書に直接的に子作りをして、桃太郎が誕生したとは書くのは不味いと考えられたようです。

そして桃から生まれた桃太郎という設定が活用されたようです。

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桃太郎に由来はある?

桃太郎の由来はかなりたくさんありますが、有力とされている説は紀元前3世紀頃に活躍したとされている『吉備津彦命きびつひこのみこと)』の逸話です。

この吉備津彦命は、第7代天皇である孝霊天皇の息子で、吉備を支配していた温羅を討ち取った英雄と言われております。

この逸話は桃太郎に繋がる部分が多々あり、特に温羅が拠点とし悪事を働くことで、恐怖の対象として『鬼の城きのじょう)』と呼ばれていたのは、少なからず影響を与えていると思われます。

また、この吉備とは今の岡山県であり、そこからも桃太郎発祥の地は岡山県であるという声が出ているのです。

実際には古代の大和政権が、岡山県にあった吉備国と対立しており、この構造を鬼との退治になぞらえたと考えられております。

ちなみに、この物語でも3人の仲間がいるのですがその仲間の名前は、犬飼健(いぬかいたける)・楽々森彦(ささもりひこ)・留玉臣(とめたまおみ)です。

しかもこの犬飼健は、五・一五事件で暗殺された、犬養毅(いぬかいつよし)首相の祖先であるという説もあります。

桃太郎に続編があるって本当?

桃太郞は非常に歴史のある昔話なので、色んな方々が続編を発表しているのです。

たとえば『桃太郎後日噺』では、宝以外に心優しい白鬼を連れて村に帰ってくるという形で話を続けていますし、『桃太郎再駈』ではお金持ちとなった桃太郞一家のお話を色々と綴っております。

他にも『桃太郎元服姿』では鬼ヶ島側で生き残った青鬼と赤鬼が、宝を取り戻すために鬼ヶ島で最も美人な赤鬼の娘を、スパイとして桃太郞の家に送り込むというストーリーを展開しております。

この『桃太郎元服姿』は10年以上前に放送していた、『トリビアの泉』というテレビ番組でも紹介されているストーリーなので知っている人も多いでしょう。

桃太郞のストーリーそのものはシンプルな勧善懲悪ですが、勧善懲悪の物語に対するアンチテーゼものが誕生しました。

また鬼と仲直りするストーリーにしたりと、色々と切り替わっているモノも多く種類も豊富なのです。

桃太郞と陰陽五行説はどんな繋がりがあるの?

桃太郞と陰陽五行説は、密接な関わりがあると考えている人も多くいます。

桃太郞に登場する鬼は、『牛のような角を生やして虎の腰巻きを履いている』というスタイルですが、これは陰陽五行説における鬼門の方角と関わっているという考え方です。

日本でも知られている十二支は陰陽五行説ではそれぞれ方角が割り当てられており、鬼門がある方角はの方角にあるとされているのです。

つまり『牛のような角を生やして虎の腰巻きを履いている』とは、この丑と寅が関わっていると言われております。

この鬼門の対極にあるのが、南西裏鬼門と呼ばれるの方角です。

この裏鬼門から時間を進めると、不思議なことにサルトリイヌに出会います。

もっと面白いのが、この鬼門に打ち勝つための方角である南西は、陰陽五行説における『金行』であり、この『金行』を代表する果物はに該当します。

つまり、桃太郞との繋がりはこの桃からきているというのです。

実は桃太郞が悪者だったという考え方もある?

桃太郞はいくつかの解釈ができますが、その中でもなかなかに強烈なのが、『実は桃太郞は悪者で、鬼ヶ島に押しかけて金銀財宝を奪い取る悪役』として扱っている人もいます。

この説を提唱した人達の中で、とっても有名なのは芥川龍之介福沢諭吉ですし、それ以外にも多くの方々が、桃太郞のストーリーに否定的な意見を出しているのです。

福沢諭吉もおもいっきり『鬼ヶ島に押しかけた桃太郎こそが悪者』と非難していますし、芥川龍之介は桃太郎一派が無抵抗の鬼を打ちのめして、宝を強奪するという虐殺ものにしています。

桃太郞女説もある

桃太郞という超有名な物語にも実は女説があります。

これは香川県に伝わる桃太郞のお話で、ここでは『美しい娘だったので鬼にさらわれてしまう恐れがあり、存在を隠すために男性名をつけた』という設定です。

昔の日本人も色々と創作をすることがありましたが、このように女説を残すように設定を付け加えているというのもなかなかに面白い情報だと思います。

まとめ

以上、いかがだったでしょうか。

今回は桃太郞について様々な説を集めてみました。

桃太郞は今でも特撮やアニメやゲームや漫画で扱われる存在であり、とっても有名な昔話の一つなのですが、いろいろと情報を掘り下げると知らないものばかり出てきてびっくりしますね。

筆者は桃太郞女説まであるということは知らなかったので、とても驚いています。

実は桃太郞が悪者だったという説はかなりたくさん聞いたことがあったのですが、芥川龍之介や福沢諭吉までこの説に触れているとは、すごい神秘的なことです。

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