2024年10月30日に配信開始された『Pokémon Trading Card Game Pocket(通称ポケポケ)』でにわかにざわついていた遊戯王界隈。
このざわつきによっていろんな意見が出てきており、その中身を見た筆者は思わず「これって衰退していた時の格ゲー界隈と一緒じゃん!」って思ってしまいました。
昔のストリートファイター2の盛り上がりとそこからの衰退を見てきた筆者からするとかなりシャレにならない事態なので、なんとか多くの方に共有したく記事にさせてもらいます。
『にじさんじ遊戯王マスターデュエル祭2024』で盛り上がった遊戯王マスターデュエル
2024年10月30日に配信開始された『Pokémon Trading Card Game Pocket(通称ポケポケ)』によって、カード界隈やポケモン界隈がとてつもなくざわつきました。
それに対抗してなのか、遊戯王マスターデュエルは11月2日から11月4日にかけて『にじさんじ遊戯王マスターデュエル祭2024』を開催しています。
初日の予選ブロックは再生回数がなんと115万回と、遊戯王マスターデュエルとは到底思えないレベルの盛り上がりを見せており、本当に話題になったのです。
こういったイベントを開催する理由はいくつかありますが、簡単にまとめると以下の通りでしょう。
それでは、1つずつ解説します。
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①遊戯王そのものの認知度をアップさせる
初代の遊戯王は今から20年も前の漫画やアニメであり、その当時直撃世代の人達はほとんどが30代か40代になっています。
当時ジャンプを読んでいた人達にはかなり認知されている存在ですが、今現在10代や20代にとっては全然馴染みのない存在なのです。
そんな若い世代に普及させる方法の1つが若い人達を中心に人気のあるVTuberを起用するというやり方でしょう。
実際に100万再生もされるような方々にやってもらえたのなら、それだけ多くの10代や20代が目にしたので、大成功だったと思います。
②遊戯王界隈そのものの悪いイメージを少しでも払拭する
カードゲーム界隈、特に遊戯王界隈を良いイメージで受け止めている人は少ないと思います。
撮り鉄ほどひどいとは思いませんが、以下のようなイメージが定着している人が多いでしょう。
このように、圧倒的なマイナスイメージが定着しているのではないでしょうか?
実際に、こういった悪い話題には事欠かないのがカードゲーム界隈ですし、筆者もこのイメージが強すぎて紙の方の遊戯王はとっくの昔に卒業してしまいました。
筆者の住んでいる近くにも遊戯王を対戦できるような場所があったのですが、そこを通り過ぎるたびに「リアルでここに飛ぶ込むのはちょっと無理…」って感じてしまったレベルです。
このイメージを少しでも払拭するために、彼らに頼んでいるのだと感じました。
③少しでも多くの新規ユーザーを確保する
①と②は結局は③に行き着くと思います。
そう、新規ユーザーの獲得です。
ハッキリ言って、既存コンテンツというのはどうにかして新規ユーザーを獲得できないと先細りするだけですし、そのためにそれぞれの業種やメーカーが四苦八苦しています。
そのための、努力の一環がこういったイベントであり、筆者としては全然ありだと思っています。
しかし、そんな企業努力を全力否定する人達が遊戯王マスターデュエル界隈ではいるんです…
VTuberのイベントそのものを否定するマスターデュエルユーザーがいる
このように盛り上がったイベントですが、既存のマスターデュエルユーザーの中にはこれらのイベントそのものを否定する層がいるんです。
実際に彼らの意見をまとめてみると、このような物になっています。
・マスターデュエルの広報として仕事をほとんどしていないのに、V関係だけ張り切るのなんとかしろ
・V豚気持ち悪い
・素人の配信の何が面白いのか解らない
・プレイングが下手で見てらんない
こんな言葉ばっかり吐いているんです。
正直、一番上の「マスターデュエルの広報として仕事をほとんどしていないのに、V関係だけ張り切るのなんとかしろ」に関しては100%同意するのでこれだけちょっと別枠ですかね…
それ以外の下3つに関してはただ単に罵倒しているだけです。
筆者からすると、新規顧客を獲得するための有効な手段を運営がしているのだから、元からいる方々は歓迎してしかるべきだと思っています。
しかし、一部の人達は何故か敵視しており、あまつさえVTuberのファンを全否定するようなコメントを連呼しています。
正直、なんでそんなことをしているのか意味不明なのですが、おそらく彼らには遊戯王を大好きすぎる故の選民思想的なものがあるのだと思われます。
そして、この流れを見て筆者は「遊戯王は格闘ゲーム界隈と同じ道を歩んでいるのでは?」と感じてしまいました。
遊戯王は格闘ゲーム界隈と同じ道を歩んでいるとはどういうことか?
先ほど「遊戯王は格闘ゲーム界隈と同じ道を歩んでいるのでは?」と感じてしまった理由は、言葉の通りです。
まずはこのお話をする前提知識として、格ゲー界隈が大きく衰退した理由を簡単にまとめて紹介しますね。
〇格ゲー衰退理由
この3つの流れになります。
実際にストリートファイターを開発したカプコンはこの流れを破壊するために、初心者向けのモードをストリートファイター6にガッツリ搭載し、昔のような盛り上がりをなんとか取り戻しました(それでも、選民思想が強すぎる人達はいますが…)。
しかし、今の遊戯王マスターデュエルの流れを見てみると、この3つが全部当てはまっている気がしてならないのです。
1つずつ当てはめるとこんな風になると思います。
〇格ゲー衰退理由を遊戯王が衰退する理由に置き換えると
①コマンドやコンボが複雑化してついていける人が減る
→ 遊戯王もルールそのものの複雑化によって初心者が入ってくるのは困難だし、昔の遊戯王を知っている人でもついていけるか怪しいコンテンツになっている
②ストリートファイター2などの初代からやりこんでいる人達と初心者の壁が大きくなりすぎて、新規層が入らなくなる
→ 今でもついていっている方々と、これから始めようとしている方々の知識量と持っているカードの差があまりにもエグイため新規が入って定着するのは非常に困難
③格ゲーのプレイ歴が長い一部の人達が選民意識を強く持ち、初心者を馬鹿にする風潮を持ち続けた結果誰も寄りつかない「意識が高い人達だけがとどまる場所」となる
→ 遊戯王の新規顧客層を取り組むチャンスのようなイベントでも、何故か敵意をむき出しにしている人もいる。明確に、選民意識が強い人が沢山いる
実際に、筆者はいろんな意見をチェックしてきましたがマスターデュエルを遊んでいる人の中には「俺らが買い支えているから遊戯王というコンテンツはもっている!!!」という考えの持ち主はいます。
この考え方そのものが格ゲー界隈が衰退した要因となる選民意識を強く持ちすぎたプレイヤーとそっくりで、ぶっちゃけ存在そのものがガンと言えるでしょう。
正直ポケポケがパイを食い合う存在じゃなかったことは朗報に感じましたが、遊戯王マスターデュエル界隈に今でも居座っている人達がこんな人ばかりだと、ポケポケの存在の有無にかかわらず衰退するのは明白でしょうね…
まとめ
今回は遊戯王界隈が衰退期を味わってしまった格闘技界隈と同じ轍を踏むのではないか、心配して記事にしてしまいました。
〇にじさんじのイベントで盛り上がった遊戯王マスターデュエル!
〇しかしその盛り上がりに水を差すような人達がマスターデュエルユーザーには一定数いる!
〇そいつらの考え方や今までの流れが本当に格ゲーが衰退していた時の流れと一緒!!!
筆者は昔格ゲーを楽しんでいましたが、難しくなりすぎて辞めた民でもあります。
しかし、ストリートファイター6で初心者向けのモードを搭載しつつ、CPU相手でも楽しめるモードを搭載してくれたのでしっかりと遊べました。
これはカプコンの企業努力のたまものです。
遊戯王マスターデュエル運営も頑張って新規層を獲得しようとしていますが、選民意識をとがらした人達が暴れているので、そういった人達をはねのけられる何かを用意しないと厳しい気がします。
難しいでしょうが、運営には頑張ってもらいたいです。
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