2021年も3月になり、美しい桜が気になり始めました。
しかしソーシャルディスタンスや緊急事態宣言で、花見がまともにできるかも怪しいですね。
そこで、今回は花見の必需品である桜餅を自宅で作るための簡単レシピを紹介しつつ、桜餅の発祥の地は一体どこなのか、どのような歴史がある食べ物なのかも紹介いたします。
味やレシピは昔から変わっていないのかもチェックしていきましょう。
桜餅の由来や歴史や発祥の地について
桜餅は桜の葉っぱで持ちを包んだ春を感じさせる和菓子の一つで、春の和菓子と言えば直ぐに桜餅が思いつくという人も多いでしょう。
この桜餅にはいわゆる関西風の『道明寺』由来のモノと、関東風の『長命寺』に別れており、由来もそこからスタートしたと言われております。
道明寺は大阪府藤井寺市に今でも存在しており、長命寺は東京都墨田区に現存しておりますので発祥の地はこの2つとなっているのです。
関東風の長命寺由来の桜餅は、徳川幕府の江戸時代に長命寺の門番をしていた『新六』という人物が、桜餅を作成したと伝わっているのです。
江戸幕府8代目将軍の徳川吉宗は、公園政策を行い江戸という町を人々が住みやすい場所にするために、色んな改革を行いました。
その一環として庶民へ解放されていた隅田川を、飛鳥山などにあった桜を運んで植樹して見た目を整えたという情報もあります。
この政策によって、多くの桜が隅田川で見られるようになったのですが、かなりの数だったので春になると、桜の葉の掃除が非常に大変だったようです。
毎年発生する桜の葉っぱを、どうにか有効利用できないかと試行錯誤した結果、塩漬けした桜の葉っぱで餅を巻くいわゆる『桜餅』スタイルにしたら売れるのではないかとお試しした結果大ヒットしたため、一気に江戸を中心に広まったと言われております(使った桜の葉っぱは隅田川の桜という情報もアリ)。
関西風の道明寺桜餅の由来は、どうやら戦で使うための保存食としての扱いだったようで、餅米を蒸した後に天日干しして乾燥させた後に、石臼などを使って挽いて作った『道明寺糒(ほしいい)』を用いて作られていたという情報があります。
この保存食は1,000年以上前から存在していたという情報もありますが、桜餅スタイルで売り始めたのはどうやら江戸時代の後期になってからとのことです。
長命寺の桜餅は1,717年に売り出したという情報がありますが、道明寺の桜餅は1,800年代前半に売り出したとのことで、桜餅としての歴史は関東風に軍配が上がります。
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桜餅は関西風と関東風でどう違うの?
すごく完結に違いを記載すると関東風の桜餅は『クレープのような薄生地に餡子を包む』というスタイルで、関西風は『もちもちの生地に餡子を包む』というスタイルです。
皆さまがご想像した時に、どちらのスタイルの桜餅が頭に浮かんだのかで、その地域が関東風か関西風のどちらが浸透しているのかがわかってきます。
基本的には、後発の関西風も関東風の桜餅になぞらえて作成されている部分が多いようで、包んでいる生地以外に大きな違いはないようです。
いわゆる塩漬けした桜の葉っぱで、ピンク色の生地を包むというスタイルは共通と考えましょう。
関東風と関西風はどのように全国に広まっているの?
これはどうも東日本と西日本というわかりやすい区切り方をされていないようで、分布図がわかりにくくなっています。
関東風の桜餅スタイルが見受けられる場所は、関東地方・東北地方の一部・石川県や島根県など日本海側の一部と言われております。
関西風の桜餅スタイルが見受けられる場所は、関西地方から西側の地方全部(近畿・中国・四国・九州)、北陸地方が関西風です。
そして東北の一部地域や関東の一部地域でも、関西風の桜餅が浸透している地域があります。
このように見比べてみると関東風の方が歴史はあるのですが、関西風の方が多くの場所に広まっていることがわかります。
だいたい関東と関西の境目が愛知県周辺と言われることが多いのですが、愛知県より西に行ったらほぼ関西風の桜餅ばかりが見られるようになるのでしょう。
桜餅の味は昔と今も同じ?
これは色々と調べ尽くしましたがわかりませんでした。
しかし、桜餅の作り方は昔から大きくは変わっていないので、味もそこまで離れていないと思います。
ただし、桜餅を販売する側も商売ですので、味を改良することは十分に考えられますし現代風にアレンジが加えられていることも十二分に考えられます。
桜の葉っぱは桜餅以外に食べられている?
参考URL
桜の葉っぱを作ったレシピの筆頭は間違いなく桜餅ですが、それ以外にも桜の葉っぱを作ったレシピは存在します。
画像は桜の葉っぱを使ったクッキーで、材料に桜の葉の塩漬けと桜の花の塩漬けが存在しているのです。
かなり簡単に作れるので、オーブンさえあればチャレンジしてもらいたいレシピの一つとなっています。
それ以外にも桜の花の塩漬けや桜の葉の塩漬けを使った『桜スフレ(https://erecipe.woman.excite.co.jp/detail/c7de1c085c01974098c3cfab6a798f0a.html)』や『桜きんつば(https://erecipe.woman.excite.co.jp/detail/5fa9a9bdc8331cc841a36844109fd9aa.html)』など以外と幅広く使われていますので、レシピ登録サイトで探してみるといいでしょう。
桜餅を自宅で作る場合のレシピについて
参考URL
こちらの画像は『かんたん桜餅』の完成図で、関西風の桜餅を作成するためのレシピとなっています。
材料は、道明寺粉・砂糖・食紅・水・ゆで小豆・桜の葉の塩漬け・塩水という桜餅を作る上での定番となっていますが、道明寺粉が最寄りのスーパーなどで販売していない可能性があるので、Amazonといった通販サイトから購入するといいでしょう。
関東風の桜餅を作りたいという人は『関東風の桜餅』(https://erecipe.woman.excite.co.jp/detail/ed19c2f5acfd55056cc252b4a18c4c09.html)をご覧ください。
こちらの材料は、薄力粉・白玉粉・砂糖・水・こしあん・桜の葉の塩漬け・桜の花の塩漬け・サラダ油となっており、道明寺粉がないため材料はそろえやすくなっています。
他にも動画解説付きのサイトだと、『レンジで簡単! 桜餅(関西風)のレシピ動画・作り方 』(https://delishkitchen.tv/recipes/181819490709800017)が参考になります。
こちらは『DELISH KITCHEN』というサイトで、動画解説付きのレシピを色々と紹介しているので、気になった方は検索してみるといいでしょう。
桜餅を食べる時期についての確認!
桜餅を食べる時期は桜が咲き始める頃というイメージが多いと思いますが、具体的にお店で販売されるようになるのは、立春前後から桜が散る頃までとなっています。
要するに、2月の上旬~4月の上旬までが桜餅が販売される時期ということです。
ただし、お店によっては3月初旬で販売が終わってしまう所もありますので、注意しましょう。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は桜餅についての情報をまとめました。
このように桜餅は西日本と東日本では異なっているのですが、日本全土に広まっている割合を見てみると西日本風の桜餅となっているので、桜餅を頭の中で描いてみるとあのもちもちな桜餅が浮ぶと思います。
筆者ももちもちな桜餅というイメージが圧倒的に強かったので、違いがあると言われて初めて関東風と関西風があることに驚きました。
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