皆様『ノアの方舟』をご存じでしょうか。
今回はこのノアの方舟計画が、リアルで進行中であるという驚きの情報を入手したので、それにまつわるお話をさせていただきます。
地球滅亡の危機にでもあるためにこのような行動をしているのか、そしてこの計画の全貌は一体どうなっているのかを見ていきましょう。
そもそもノアの方舟って何?
『ノアの方舟』とは旧約聖書の『創世記』に登場する方舟のこと、または方舟を中心にして巻き起こる物語のことです。
物語を簡単に説明すると、『地上に住んでいた人類が堕落しすぎていたので、全部一旦洗い流す計画を神様が開始しました。主とともに歩んだ正しい人であったノアに方舟の建築を依頼して、ノアの家族とすべての動物のつがいを載せて洪水を生き残りました。そして、すべてが洗い流された土地で主と契約して大洪水を二度と起こさないようにした』というお話です。
要するに人類がノアを除いて全部いなくなってしまうというお話であり、それに巻き込まれないように、すべての動物のつがいを載せて種を絶やさないようにしたというお話なのです。
今回お話しする『ノアの方舟計画』というのは、こういった種が滅んでしまわないようにするための究極的な計画であり、これが世界レベルで侵攻しているという面白い情報となります。
ちなみに、ノアの方舟のお話は旧約聖書に記載されていますが、それ以外にもイスラム教の聖典であるコーランにも似たような記載があるという譲歩も存在します。
シュメール人達のシュメール神話にも似たような洪水話がありますし、古代バビロニアのギルガメッシュ叙事詩にも洪水にまつわるお話があるのです。
昔の神話はこのように洪水にまつわるエピソードが豊富で、人類をやり直しさせるという神々のお話が各所に存在しております。
現代のノアの方舟とは?
現代のノアの方舟の計画の全容を簡単に記載すると、『地球滅亡の危機に備えて地球上の生命体を、半永久的に月に保管する計画』となります。
つまり、方舟の対象が地球から宇宙に飛び出て月となるのです。
計画を立てたのはアメリカアリゾナ州のジェカン・サンガ准教授らの研究チームで、この生物670万種の精子・卵子・種子・DNAサンプルを、月に保存する計画を主導しています。
その670万種の内訳は、菌類510万種・動物130万種・植物30万種となっています。
それらの種子や精子や卵や胞子のサンプルを、冷凍保存して月に移送し保管するという、とんでもない計画であり、2021年から本格的に動き出すであろうと言われております。
もちろん、これらのサンプルを1回で月に全部移送するのは不可能なので、何度もロケットの打ち上げで運んでもらう事になると考えられています。
その回数はなんと約250回といわれています。
もう少し宇宙関連の技術や冷凍保存する技術が進めば、一度で運べる量も増えると思いますので、この回数は減るでしょう。
月に保管ってそんなの可能なの?
具体的な計画まで発表されているので、アメリカの研究グループやこの計画に賛同している人達は可能だと考えているのでしょう。
このように考えている理由はいくつか存在すると思いますが、月にはマイナス25℃程度の温度で安定している溶岩洞が存在しているとのことで、この溶岩洞に運び込むという計画のようです。
ただし冷凍保存するためには、幹細胞が氷点下195℃以下で、種子は氷点下180℃以下で保存できる環境が必須となりますので、こういった冷やされている環境でも動かせるようなロボット技術が必須となります。
この極低温の環境を作るにも非常に多くの機材や技術が必要になり、約250回という途方もない打ち上げ回数予想の中には、保管庫建設に関する機材やパーツが含まれているようです。
他にこういった計画ってあるの?
先ほどの宇宙規模の計画ではありませんが、同じように冷凍保存して地球滅亡に備えるという計画はすでに存在していたのです。
それがノルウェーにある『スヴァールベル世界種子貯蔵庫』となります。
こちらも先ほどの月の計画と同じような内容で建築された冷凍貯蔵庫で、正式名称は『あらゆる危機に耐えうるように設計された、終末の日に備える北極種子貯蔵庫』という非常に面白い貯蔵庫となっているのです。
こちらの計画を主導したのがなんとビルゲイツ氏であり、本格的に計画が動き出したのは2008年2月26日と言われております。
この施設は、本当に地球が滅亡するような危機があったときのために考えられた農作物種主体の貯蔵庫です。
核戦争・病気の蔓延・大規模飢饉・自然災害・気候変動などが発生して作物が絶滅しそうになったとしてもやり直せるようにするための施設と言えるでしょう。
ビルゲイツ氏主導の計画ではありますが、ノルウェー政府もこの計画にはかなり乗り気であり『種子の箱舟計画』と称して100国以上の支援を受けることで実現しました。
2008年に解説して2010年には保存種子が50万種となり、2018年には持ち込まれた種子の数が100万種を突破したと言われております。
この貯蔵庫には日本とも関わりがあり、2014年に本学資源植物科学研究所の佐藤和広教授が同研究所のオオムギ種子575系統を貯蔵した場所でもあります。
ノアの方舟創設を提唱する論文もある
こういった地球滅亡に関しての動きというのは、論文の発表という形で行われることもあります。
2018年に米ラトガース大学のマリア・ドミンゲス=ベーリョ教授らの研究チームが、微生物の多様性を保全するためにノアの方舟を作るべきだという論文を、学術雑誌の『サイエンス』で発表したのです。
『スヴァールベル世界種子貯蔵庫』は、あくまでも植物を中心とした種子を保管する場所なので、微生物は対象外となります。
それ故にこういった発表があったのでしょう。
この研究グループも、『スヴァールベル世界種子貯蔵庫』の影響を受けた結果、こういった論文を発表するに至っているので、アメリカでは真剣に議論すべき議題となっています。
2021年には、月に動物も植物も菌類もすべて含めて保管するというすさまじい計画が誕生したので、これらの論文の影響も受けているでしょう。
日本人的には、馴染みがどうしても薄くなってしまう地球滅亡という言葉ですが、真剣に考えて行動する人が海外にはたくさんいるのです。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は知らなかったであろう人にとっては、びっくりするような現代のノアの方舟計画について記載して参りました。
計画の内容を見てみると、超本格的に行われる計画であるということがわかります。
約250回のロケット打ち上げが必要という時点で、ものすごい費用と労力がかかることは間違いなしなのですが、それでもきっとアメリカは成し遂げてしまうのでしょう。
この保管庫を使うことがないように生きていきたいというのが本音ですが、日本もこういった計画を本格的に考える必要がある時が来ているのかもしれません。
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