病院のお見舞いにはいくつかのマナーがありますが、その中でもちょっと考え方が難しいマナーの一つが六曜となります。
今回は病院のマナー全体についてお勉強しつつ六曜はどのように扱ったいいのか、六曜的にお見舞いするには最適な日がいつになるのかを見ていきましょう。
お見舞いはルールを知らないと色んな人に迷惑をかけてしまうので要注意なのです。
お見舞いでは六曜をどれくらい気をつければいい?
お見舞いに対する六曜の重要度はそれなりに高くなっています。
どのくらいかというと、『午前中はお見舞いには行かない方がいいといったマナーと同じくらい高い』と考えましょう。
ただし、条件として『入院患者及び患者の親類縁者や仕事の関係者が、六曜を重要視していること』があります。
この条件を満たしておらず、全く六曜を意識していない方が相手の場合は何も気にする必要はありません。
病院へお見舞いに行くときのマナーだけ気をつければいいでしょう。
六曜は信じている方にとっては気にするべきマナーとして扱って、全く信じていない方にとっては、どうでもいいものとして扱う事になるので取り扱い注意となっているのです。
自分が全く信じていなかったとしても、相手方が信じていた場合は対処しなければいけないので、知識として六曜がどういった存在なのかを覚えておくと必ず役立ちます。
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六曜を入院患者が信じているかどうかなんてわかるの?
たとえ仕事のお付き合いであったとしても、発せられる言葉の中に六曜を信じているかのような発言があったら怪しいと考えておきましょう。
たとえば『本日は大安なので何事もうまく行く気がする』とか『仏滅なので気をつけていきましょう』といった、何気ない発言が多い人は六曜を意識している可能性が高いです。
その人の親類縁者や上司に六曜を信じている方がいるかどうかというのは、メールなどを使って『明日は仏滅だけどお見舞いに行っていいですか?』といった聞き方をすると高確率で教えて貰えるでしょう。
そこでOKと言われたら、六曜を気にすることなくお見舞いに行けばいいですし、NGと言われたら六曜を意識してお見舞いに行けばOKです。
六曜的に最適なお見舞い日はいつなの?
こちらも結論を先に記載すると、『大安がベストであり時点が先負、他の友引・先勝・赤口・仏滅は相性が悪いという意見多数だから避けた方がいい』となっています。
一つずつの相性から解説すると以下のとおりです。
大安:大安吉日と呼ばれる吉日であり終日吉、お見舞いとの相性が悪いというお話は一切聞かないので、困ったらこの日にお見舞いすればOK
友引:大安に次ぐ吉日となっているが、『勝負がつかない引き分けの日』という意味から病気に打ち勝てないとか、『幸運や不幸をお裾分けしてしまう日』という意味があります。
なので病気をうつしてしまうためにNGという考え方がある日、吉日ではあるがお見舞いは避けた方がいい日とされている
先勝:お見舞いとの相性については、特にマイナスとなるイメージは存在しないのだが、『午前中は吉で午後が凶』という時刻による吉凶の移り変わりによって相性が悪いので、基本的に病院のお見舞いは患者のことを考えると午後となっている。
先負:お見舞いとの相性については特にマイナスとなるイメージは存在しないこと、さらには『午前中が凶で午後が吉』という吉凶の移り変わりによって、相性が良いとされているので、大安がダメなら先負にお見舞いするという意見もある。
赤口:仏滅に次ぐ凶日で『赤』という言葉から『血』と『火』を連想させる。
この連想からマイナスイメージに繋がる事柄が全般がNGであり、血液と深い繋が りがある病院との相性も最悪で、お見舞いには適さないという意見が大多数です。
仏滅:終日凶とされる日なので六曜を信じている方にとってはNGな日、もちろんお見舞いで使う時にもNGとされる
このように、安パイとされるのが大安で、次点が先負であるということがわかってしまいます。
六曜を信じている方が相手の場合、お見舞いで使えるのが6日中2日しかないのでかなりやりにくいのです。
そもそもの病院でのマナーについて
六曜を信じていないという人が相手でも病院にまつわるマナーはたくさんありますので、そちらは絶対に守らないといけません。
かなり色んなルールがありますので、まずは箇条書きにして確認して行きましょう。
・午前中は患者の検査などが詰まっていることが多いので、お見舞いをする時はお昼ご飯が終わって落ち着いた午後が推奨される
・面接には面会時間が設けられるのでこの時間は必ず守ること
・外見が元気そうな患者であっても強気に見せているだけというケースがかなりあるので、面接時間を無理に引き延ばさないこと、10分から20分程度で切り上げること
・入院患者が寝たきりの場合は面接時間もできるだけ短めに設定すること
・お見舞いに大勢で押しかけるのは絶対にNG
・病院には小さなお子さんは、事故や感染防止のためにNGとしているところが多いので、小さなお子さんは連れて行かないようにすること、感染源になってしまったり騒音になってしまうことがあるためNGとなっている
・入院して直ぐにお見舞いするのではなく、入院後5日程度経過して面会が可能な状態になっていることを確認してからお見舞いすること
・病院、特に病室での飲食はさける事
・露出が多すぎる服装や派手な服装はできるだけ避けること
・会社関係者のお見舞いの場合は、フォーマルの格好でお見舞いに行くこと
・黒は礼服というイメージが非常に強いので、お見舞いする時には黒はさける事
・臭いが強烈な香水も嫌われるのでさける事
・ハイヒールのような廊下を歩くときに、強い音が発生してしまう靴はさける事
・入院患者への同情の言葉はできるだけ避けて、力づける言葉を意識して使うこと
・お見舞いの品として花を選ぶことが多いが、手間のかかる花や傷みやすい花は迷惑になる可能性が高いので注意
・食事療法も指摘されるような病気や怪我の場合、食べ物をお見舞いにするのもNG
お見舞い金相場はいくら?
お見舞いに必要になってくるお見舞い金ですが、この相場はその人との関係性でそれなりに上下します。
まず、友達や知人へのお見舞い金の場合は高すぎる金額だと逆に相手の負担になるという考え方から、3,000円から5,000円程度が目安となります。
これが仕事関連の人でも一緒です。
親戚や身内の人へのお見舞いとなった場合、いくらか相場が上昇して3,000円から1万円程度となると言われています。
ただし、この金額にはその地域の風習や親族との関係性によってかなり変わってくるので、事前に確認した方がいいでしょう。
ちなみに、『4』という数字は不吉扱いされるので4,000円はNGとなっています。
また仕事関係のお見舞いも、目上の人へのお見舞い金を出すのは失礼であるという意見もあるので注意しましょう。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回はお見舞いのマナーについて、六曜と絡めながら紹介しました。
六曜を中心に考えると、自由に行動できるのが6日中2日しかありませんので、かなり制限されてしまいます。
なので、入院患者がこの六曜を信じているのかどうかをまずはチェックしてください。
その後に予定を立てると行動しやすくなります。
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