銀行の窓口などでよく見かける、お札をキレイに扇型に広げて数える『札勘』ができるようになりたいと思う方のために、今回はポイントをご紹介いたします。
銀行などの金融機関以外にお金を扱う必要がある部署ならば必要となりますので是非ともやり方やコツをつかんでいって下さい。
お手本となる動画も紹介するのでそちらも見るとよりわかりやすいです。
札勘定の種類
まず、お札の勘定方法には私たちが普段行っている『縦勘定』という方法と扇形に広げて行う『横勘定』の2種類があります。
また、『縦勘定』の別名は『縦勘』や『タテ読み』で、『横勘定』の別名は『横勘』や『ヨコ読み』となっているので、これらのワードを使って紹介している人は頭の中で変換して下さい。
縦勘(たてかん)
こちらの動画は2014年にアップされてすでに100万回を超える再生数を稼ぎ出されている参考縦勘動画です。
縦勘の特徴はなんといっても『券種の違いを簡単に発見できること』にあります。
人によって紹介の仕方は多少変わっていますが、基本動作としては必ず『お金の左下の部分を左手の中指と薬指でしっかりと挟み込むこと』にあります。
しかし、会社によっては人差し指と中指で挟みこむように教えているとのことなので、会社の教え方に倣った方がいいでしょう。
ここが曖昧だと不安定になるので基本動作として染みこませましょう。
紹介している動画でもしっかりと挟み込んでいる様子がわかりますので、参考になるでしょう。
しっかりと挟んで安定させたら右手の親指と人差し指を使ってお金を数えていきます。
コツとしては親指で擦るというイメージよりも、下にずらしていくというイメージを持った方がいいです。
ずらすように指を滑らせると動かすだけで隙間ができるので、動画のように開いている指(薬指を使うことが多い)ではじいてください。
ちなみに、縦勘では最後に指を鳴らしている姿を見たことがあると思いますが、こちらはお札の重なりが発生しているかどうかのチェックなのでかっこつけではありません。
慣れたらこれも意識してみてください。
横勘(よこかん)
こちらの動画は、先ほどの縦勘で紹介した方が行っている横勘の動画となります。
動画を見るとわかるように、綺麗な扇形にしてからある程度の数でまとめて数えていくというスタイルになるのですが、この扇形に綺麗に広げるのが難関となる人が多いです。
基本的にお金の左下部分を左手の親指で固定して、扇を広げるように手首を使って広げていきましょう。
左手の親指を固定して行う円運動と意識して広げるようにすることでやりやすくなります。
人によっては『左手は親指を中心に固定するが、右手は包み込むように力を加えて広げる』といった紹介の仕方もしています。
ただし力を入れすぎていると端が重なってしまうので、少しずつ固定している側の手も動かすように意識すると成功しやすくなります。
基本的には練習が重要
ある程度のコツは理解したところでいきなり実行してもスピードは出ませんし、横勘なら扇形にならないことが多々あります。
これを解消するにはとにかく練習するしかありません。
練習する方法は色々とありますが一番いい方法は『札勘練習用の模擬紙幣』を使うことです。
具体的にはこちらの『札勘練習用模擬紙幣100枚&メクール1個&紙帯テープ付2枚』のようにネット通販サイトで売られている物でも十分に役立ちます。
昔では考えられないようなグッズが売られているので、こういったグッズと動画をうまく活用して指に馴染ませましょう。
何枚ずつ数えるのが基本?
これは縦勘か横勘かでも変わってきます。
多くの方が行っている縦勘は1枚ずつ数えるのが基本です。
複数枚まとめて数えることはしませんし、筆者も色々と動画を探してみましたがそんな人はいませんでした。
次は横勘です。
こちらは数え方が人によって異なるのでなんとも言えません。
これは考え方として『パッと見て数えなくても把握出来る枚数なのかどうか』がポイントなので、その人が10枚でも問題ないのなら10枚と答えることになるでしょう。
基本的には4枚か5枚で対応している人が多いので、先人に倣ったほうがいいと思われます。
ある程度慣れているかどうかも重要なので、理想の枚数を決める前にある程度勘定になれることも意識してください。
ポイントやコツについて
縦勘のコツやポイントは正確性を意識することと、最初の挟み込みをきちんと行うことです。
この2つを抑えることができれば、多少時間がかかったとしてもきっちりと数えることができるようになるでしょう。
また、右手で紙幣を数えるときも1枚ずつきちんと数えることを意識して、2枚3枚とならないようにしてください。
こればかりは中指や薬指で1枚ずつ丁寧にはじけるかどうかも重要なので、この指を感度良く動かせるように指に馴染ませることも重要でしょう。
横勘は支点を動かさないことと、円のように動かすことでしょう。
慣れると片手でも広げられるようになりますので、練習用グッズを使って練習してください。
新札は数えにくいの?
これは人によって意見が変わりますが、数えにくいという人の方が多いです。
新札だとぴったりと重なってしまうことが多いので、札勘をする時にミスをしてしまうことが多くなり、嫌いという意見がかなりありました。
しかし、扇型に広げる横勘は新札の方が綺麗に広がるので、やりやすいという意見もあるのです。
とりあえず、新札がほとんどないお金を扱うときは、縦勘だとやりやすいと感じる人が多く、新札が多い時は横勘の方がやりやすいと覚えておくといいでしょう。
このやりやすいとかやりにくいといった感覚はこれも人によって異なりますので、とりあえずチャレンジしてから自分はどのような意見を持つのかで判断した方がいいと思います。
そもそも今でも札勘をしているの?
昔は銀行員、特にお金を数えることが多い部署では必須テクニックとして、新人研修でみっちり教えられていたことが多いとのことですが、現代では変わっているという意見もあるのです。
新人は部署を行ったり来たりするという伝統は、銀行でも残っているところがありますが、そういった銀行では札勘が求められるのかもしれません。
むしろこのテクニックは、コンビニのレジを担当している人や会社の経理担当の人にこそ求められる可能性が高いので、教えられるのではなく動画や練習用の道具を使って自分で覚えるといったスタイルになっているのかもしれません。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は札勘についてのあれこれをまとめてきました。
札勘は銀行員の必須テクニックではなくなりつつあるのかもしれませんが、それでもお金を数える必要がある方々にとっては、必須テクニックになっているので覚えておいて損はありません。
特に事務方になりやすい女性の方々にとっては、あるとありがたいスキルの1つになりますので、動画を見ながら練習用グッズを使って上手く動かせるようになりましょう。
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