仙台七夕まつりの歴史とは?2020年度の開催は?

仙台七夕まつりの歴史や見どころについて解説!2020年開催はどうなる?

七夕に関するイベントとして最も有名なのはやはり、宮城県の仙台七夕まつりでしょう。

そこで、今回は仙台七夕まつりの歴史について解説しつつ、七夕まつりでお勧めの食べ物や見どころについて記載します。

2020年は新型コロナウイルスによる弊害も多数出ていますので、そもそも開催できるのかも見ていきましょう。

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仙台七夕まつりの歴史は?

東北四大祭りの一つである仙台七夕まつりは例年なら8月6日から8日の3日間にわたって行われる大規模イベントです。

仙台市中心部や周辺商店街も七夕仕様になりますが、市内各地で七夕関連の飾りが設けられるので街の様子が一変する期間でもあります。

それではまず、この七夕まつりの歴史を紐解いていきましょう。

 

平安時代の七夕かざり等の記録

平安時代は「七夕」と書いて「たなばた」と読み始めた時期といわれております。

日本書紀続日本記に、七夕に関するお祝いやイベントを開催しているという記述もあるようです。

また、奈良時代には機織りが得意だった織り姫にあやかって、手芸がうまくなるようにお願いする「乞巧奠(きこうでん)」という行事が行われるようになります。

しかし、これが平安時代になると七夕祭りとミックスされるようになるのです。

この頃の七夕は「竹竿に糸をかけて願いを星に祈る」というスタイルで、宮廷貴族の習俗となっています。

鎌倉~七夕かざりの記録

鎌倉時代から江戸時代までの七夕祭りは、平安時代の頃に比べると簡素化しているといわれております。

七夕に歌を供えたり季節のものを供えたりと、シンプルなものになるのです。

また、七夕の7という数字にこだわって、7種の遊びを行ったという情報もあります。

中国の故事に基づき索餅を食べるという風習もあったようです。

江戸時代~七夕かざり等の記録

江戸時代になると、戦国時代とは異なり庶民も裕福になるので、一気に七夕まつりも庶民に浸透していくのです。

やり方としては現代でも見たことがあるような、笹竹五色をつるして、軒端に立てるというスタイルになります。

また仙台七夕まつりは、江戸時代初期からスタートしたという記録があり、一説には「伊達政宗が婦女に対する文化向上のために推奨した」といわれております。

江戸時代において最も荒廃した時期といわれているのが、天明の大飢饉が発生した1783年ごろといわれております。

この荒んだ世の中を少しでもまっとうにするために、仙台七夕まつりが盛大に行われたという記録もあります。

明治~昭和の七夕まつりの写真や記録

 

画像は仙台ミュージアムの営業も行っている、『鐘崎 笹かま館』のホームページのものです。

こちらの画像は、藩政期から明治期の七夕まつりの様子となっています。

明治時代になると様々なルールが変わり、1873年には五節句が廃止されてしまうことで、七夕に関する祭りも全国では一気に減っていきます。

しかし、仙台七夕はそれでも衰退しなかったのです。

この頃から仙台の学校では、七夕が教育行事に組み込まれるようになり、子供たちに受け継がれていくようになります。

第一次大戦による不景気によって七夕の風習は薄れ始めてしまいますが、1927年に大規模な七夕飾りが飾られることで、活気を取り戻して復活します。

1928年には旧暦開催を新暦日付の月遅れ開催、つまり今の開催時期である8月6日から8日にシフトして、大規模な七夕祭りとなります。

戦後は仙台空襲で、七夕祭りをやる場所も焼け野原となってしまいましたが、それでも52本の竹飾りを用いて七夕祭りを行いました。

その1年後には昭和天皇巡幸があり、盛大な七夕祭りを行い復活を印象付けました。

平成の七夕まつりの写真

昭和後期や平成になると「動く七夕パレード」や「夕涼みコンサート」といったイベントも追加されてさらに大規模になります。

しかしこれらのイベントは次第と少なくなっていき、規模が縮小しているのが実状です。

仙台七夕まつりは2020年に開催される?

2020年は新型コロナウイルスによってさまざまなイベントが中止になっています。

残念ながら仙台七夕まつりも、4月10日の段階で中止が決定しております。

仙台七夕まつりが中止になってしまったのは、戦後に現在の形になった1946年以降で初めてのことであり、嘆きの声が各所から聞こえております。

また、前夜祭である花火祭りも中止なので、2020年は仙台七夕まつりを堪能することはできません。

仙台七夕まつりの見どころとは?

仙台七夕まつりの見どころは、約1200本の竹灯篭でライトアップが美しい「瑞鳳殿七夕ナイト」と、定禅寺通りで行われるパレードの「星の宵まつり」、そして8月5日に行われる大規模花火祭りの「七夕花火祭」でしょう。

この「七夕花火祭」は前夜祭の意味合いもありますので、例年8月5日に行われるイベントとなっています。

他にも仙台七夕まつりは、非常に豪華な笹飾りを見ることができるというのもポイントです。

毎年各商店や企業が数カ月前から作成しているこの笹飾りは、非常に手間暇がかかっており、ものによっては数百万円も費用がかかっています。

この笹飾りは飾り付け審査が毎年行われており、最終的には金賞・銀賞・銅賞のプレートが授与されるのですが、その入賞作品を見ることができるというのもポイントでしょう。

七夕まつりでお勧めの食べ物は?

仙台七夕まつりは近年縮小傾向にあるといわれていますが、それでもかなり大規模なイベントでる、勾当台公園市民広場では様々な屋台が軒を連ねています。

これらの屋台で特に注目度が高いのは、宮城名物のずんだを使った「ずんだシェイク」や皆さん大好き牛タンを使った「牛タン串」、それ以外にも「あゆの炭火焼」や夏が旬の「岩牡蠣」を堪能することができます。

特に三陸の岩牡蠣を売りにしているお店や屋台が、かなり多く存在しているので、牡蠣が好きという方は絶対に堪能してもらいたいです。

祭会場近くの有名な飲食店のご紹介

仙台にはいろんなおいしいお店がありますが、その中でも個人的に紹介したいのは、宮城県ナンバーワンという声もある『中華そば 嘉一』さんです。

旅行で仙台に来ているという方には、ぜひとも堪能してもらいたいお店となっています。

とにかく、鶏のうま味を存分に引き出したスープはインパクトが強く、七夕まつりを行う暑い時期でも、ガンガン食べることができる味となっています。

それ以外には老舗といわれている、冷やし中華発祥のお店『中国料理 龍亭』さんもぜひご紹介したいお店です。

こちらの冷やし中華も非常に質が高く、暑い夏を乗り切るのに最適な具がてんこ盛りなのですが、人気店なので非常に込み合う可能性があります。

まとめ

以上、いかがだったでしょうか。

今回は仙台七夕まつりについての歴史や見どころを紹介いたしました。

2020年は新型コロナウイルスの影響で中止になってしまいました。

2021年こそ、よりパワーアップした仙台七夕まつりがみられることを期待して、1年我慢しましょう。

2020年7月現在でも東京を中心に、新型コロナウイルスは猛威を振るっており、10月のハロウィンや12月のクリスマスにまで悪影響を及ぼす勢いです。

2020年はあらゆるイベントごとを我慢しなければいけない時期なのかもしれません。

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