2020年11月にプレイステーションPS5が発売されたので、ゲームにほとんど興味がないという人でも耳に入ったと思います。
しかし、その後の情報がびっくりするほど少なく、『そういえばそんなのもあったなぁ』と過去の思い出にしてしまっている人も多いでしょう。
そこで、今回(2021年3月現在)は日本では沈静化しつつあるPS5が現在どうなっているのか、これからどうなるのかを記載して参ります。
PS5は今どうなっている?
結論から記載すると、あれだけ日本でも話題になったPS5は世界的に450万台ほど出荷したことで、ライバルとなっているXBOX相手には勝利と言える状況になったと言えます。
ただし、日本には本体がほとんど入ってきておらず、初週が11.8万台、2週目が4.3万台と、発売から4年以上経過している任天堂スイッチよりも、販売台数が少ないという状況になっています(発売4年目のゲーム機の販売台数に負ける時点で前代未聞)。
要するに、『日本国内にはほとんど存在しないけど、世界レベルで見たらXBOXには勝てているので、成功していると言えるかもしれない』というのがPS5の現状なのです。
筆者の個人的な感想としては、『日本だけを見てもびっくりするレベルの大失敗で、このまま浮上することはほぼない』というのが現状だと思っております。
このように思ってしまう理由もいくつか存在しているのです。
PS5はこれから日本で一気に普及する?
こちらは個人的に集めた情報から判断すると、『新型コロナウイルス騒動がある程度収まらない限り無理』という結論になります。
どうしてそのような結論になったのかをまとめていきましょう。
一部のパーツが揃わない可能性大
PS5は非常に高性能なゲーム機であるため、量産がかなり大変です。
その中でも特に問題となっているのが半導体関係のパーツで、こちらが多くの問題を抱えていると言われております。
特に問題視されているのがCPUの絶縁体です。
というのも、このCPUの絶縁体が実は味の素様が生産しており、この生産が全く追いついていないという情報があり、しっかりと量産できる状態に入らない限りはPS5の生産拡大は無理でしょう。
さらにこちらの『ワクチン入手に「切り札」台湾のしたたかな戦術 | 中国・台湾 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準(https://toyokeizai.net/articles/-/409179)』という記事を見てもらいたいのですが、新型コロナウイルスのワクチンを入手するために、台湾では半導体を交渉材料にしているとのことです。
このように国のために半導体を使うという状態になっているので、PS5という娯楽のために生産を用意できるかどうかがかなり怪しくなります。
つまり『新型コロナウイルス騒動がある程度収まらない限り無理』という言葉は、『PS5の一部のパーツが不足する状況が新型コロナウイルス騒動が続く限り、なくならない可能性が高いので無理』と言い換えられるのです。
日本市場がどうでもよいと考えられている可能性大
PS4はPS4PROという高性能機をあわせて、約1,000万台ほど日本で売れましたが、ライバルとなるXBOXは日本ではほとんど売れていません。
これは『日本ではPS5もこれぐらい出荷しても売れる』と認識することもできますが、『XBOXがどうせ売れないからXBOXが売れる地域を最優先して、日本は後回しでも問題ない』と考えることもできます。
実際に国外の販売台数と比較しても、圧倒的な少なさとなっているのがPS5なので、日本は欧米と比較すると間違いなく優先度は低くなっているでしょう。
たとえ半導体不足や絶縁体不足が解消されたとしても、その解消によって同じく品薄となっているライバルゲーム機XBOXも加速することになるため、同じようなバトルが再開することになることが容易に想像できます。
たとえある程度の量産体制が整ったとしても、相変わらず放置される可能性が高いという事です。
転売屋が横行しているので入手困難
PS5は任天堂スイッチの転売で味を占めた人達の格好の狩り場となってしまっているので、多少生産台数を増やしたところで、多くが転売用に流れてしまう可能性が高いでしょう。
この転売に対する国の動きは皆無なので、国に期待することはできません。
対策は任天堂と同じように、大量生産して飽和させることにあるのですが、先ほど解説したように今のPS5にそのような量産体制は不可能です。
また、PS5は欧米を最優先しているので、たとえ量産体制が整ったとしても日本国内で飽和するようになるまで、出荷台数が増えるのは遙か未来となるでしょう。
個人的な予想ですが、本当はほしかったという人達の多くがパソコンに流れるようになり、入手を諦める傾向がかなり出ているので、3年後には当たり前のようにお店で売られるようになっていると思います。
その頃にはPS5を販売するブースそのものがほとんどなくなっている可能性すらあるかおしれません。
任天堂の勢いが落ちる未来が見えない
日本国内でPS5が大クラッシュしているなか、スイスイと高速道路をびっくりするぐらいの快速でかっ飛ばしているのが任天堂です。
この任天堂が非常に絶好調でアリ、日本国内だけではなく世界レベルで大成功を収めています。
しかも任天堂は順日本企業であり、アメリカ企業となってしまったSIE(旧SCE)とは違って日本をかなり優先してくれています。
日本人はこういった自分たちを優遇してくれているかどうかに、かなり敏感な種族と言えるので、多くの方々が任天堂ユーザーへと切り替わってしまったでしょう。
その任天堂が大クラッシュすればPS5にユーザーが戻る可能性もありますが、その未来が全く見えないので、PS5が一気に普及する未来も見えないのです。
ソフト開発メーカーが離れる可能性が高くPS5も普及しない可能性がある
基本的にこういったゲーム機を購入する理由の1つに、『○○というゲームが発売するからほしい』という考え方があります。
しかし、PS5で発売予定だったタイトルが軒並み延期となり、暗雲が立ちこめております。
このままソフトが発売されないと以下のような循環に陥る可能性があるのです。
PS5でほしいソフトがない ⇒ ほしいソフトが出るまでPS5いらない ⇒ いつまでたってもPS5の普及率が伸びない ⇒ ソフト開発メーカーがソフトを発売しても売れない市場と認識してソフトを出さなくなる ⇒ PS5でほしいソフトがない(以下ループ)。
一度このループに入ってしまうと、なかなかソフト開発メーカーが立ち寄らないゲーム機になってしまいますので、そのままフェードアウトする可能性があるのです。
特に、日本向けのゲームソフトを開発しているメーカーは、日本国内での圧倒的なまでの普及率の低さから撤退する可能性が非常に高いでしょう。
また、日本国内のユーザーもこのような状況になってしまったので、『ここまで色々と入手のために頑張ったけどもういいや・・・』となっている人が非常に多く、かなり多くの機会損失が発生しているのも実状なので、すでに手遅れである可能性すら出ています。
筆者も発売した当初は手に入るなら手に入れたいと思いましたが、予想以上に品薄の状態なので諦めてしまいました。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回はPS5の現状について記載しました。
このようにPS5は日本国内では早くも忘れられそうな存在となっているのです。
PS5は個人的な予測として、もはやこれから先日本国内で大きく普及する未来が全く見えないと思います。
美しいグラフィックを堪能したいという人は、パソコンに移行してはいかがでしょうか。
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