時代の移り変わりと共に様々なモノが売れるようになって、逆に様々なモノが売れなくなってしまいます。
そこで、今回はいつかは消えるてしまうのではないかと心配されている、紙媒体筆頭の漫画についてお話ししたいと思います。
その中でも多くの方々に実は危ないのではないのかと心配されている、某雑誌について重点的に見ていきましょう。
週刊誌の売り上げがどのように推移しているのかもチェックしてみましょう。
週刊誌の売り上げ推移について
参考URL:https://toukeidata.com/entame/4dai_syonensi_busuu.html
こちらのグラフは『4大マンガ雑誌(少年ジャンプなど)の発行部数推移(https://toukeidata.com/entame/4dai_syonensi_busuu.html)』というサイトにある、チャンピオン・ジャンプ・サンデー・マガジンの4大少年雑誌発行部数推移となっています。
こちらの推移を見てみるとわかると思うのですが、超人気少年誌のジャンプが絶好調だった時期は、650万部をオーバーしているのです。
さらに面白いのが1997年に一気に売上が急落して、マガジンに抜かれているということでしょう。
その下にサンデーとマガジンがいるのですが、サンデーも売れている時期は200万部ぐらいは売れていることがわかります。
しかし、2000年代以降はあらゆる雑誌の売り上げが急落してしまい、最も売れていた時期の25~40%程度の売上となってしまっているのです。
やはり紙媒体というのは、デジタルが主流になった現代になればなるほど、見られにくくなるという事なのでしょうか。
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少年誌売り上げ推移について
今現在30代40代の人達はおそらく週刊少年誌として、毎週月曜日か火曜日にジャンプやマガジンを読んでいたと思います。
特にドラゴンボールやスラムダンクが連載しているときのジャンプは、必ず読んでいたという方も多いでしょう。
筆者もこのスラムダンクとドラゴンボールの直撃世代であったため、毎週楽しみに購入していました。
しかしドラゴンボールは、1996年に連載が終了してしまいます(幽遊白書は1994年に終了)。
この2つが少年ジャンプを引っ張る二大巨頭だったのは間違いなく、この2つが終わった瞬間にジャンプ離れをする人が加速したようです。
実際にグラフを見てみると、200万部も売上を落として全盛期のマガジンに抜かれるという状態になっているので、当時のジャンプ編集部は大荒れだったでしょう。
ただし、こちらのマガジンの超人気作品だった、『金田一少年の事件簿』が2001年に連載終了となり(後に不定期連載になり、2018年には本作から20年後を舞台とした新シリーズが、実はマガジンと同じ出版社の講談社を抱えている『イブニング』で連載中)、ドラマ化して社会現象にもなったGTOも2002年に連載終了します。
この2つがいわゆるジャンプで言うところの、ドラゴンボールとスラムダンク的な役割を果たしていたので、2つとも連載が終了することで急激に売上が低下してしまったのです。
サンデーも調子が良いときは200万部ほど売れていたのですが、2017年頃には34万部とびっくりするぐらい売れない状態になってしまいました。
新しい売上推移はあるの?
参考URL:https://news.yahoo.co.jp/byline/fuwaraizo/20200309-00166162/
比較的新しい比較データとして使えるのは、こちらの『ジャンプ一強だが200万部割れ状態…少年向けコミック誌の部数動向をさぐる(2019年10~12月)(不破雷蔵) – 個人 – Yahoo!ニュース(https://news.yahoo.co.jp/byline/fuwaraizo/20200309-00166162/)』を見ていただきたいです。
こちらのグラフや先ほど紹介した記事を見てもらうとわかるのですが、あらゆる雑誌が売上低下を招いているのです。
ちょっとだけ元気なのは、『月刊コロコロコミック』ぐらいでしょう。
最新のデータを見ても、あらゆる雑誌が絶不調となっていることがよくわかります。
今でも100万部以上の売上を誇っている少年ジャンプですら、635万部の値を出していたころと比較すると3割程度にまで落ち込んでしまいました。
雑誌業界そのものが、別のやり方を模索しなければいけない時代になったのではないでしょうか。
実際に今ではデジタル媒体でも購入できるようになったので、紙媒体の数字は減っていく一方になると思われます。
売上が落ち込んでいる週刊誌は大丈夫?
このように週刊誌も月刊誌も隔週で出ている雑誌も売上が急速に低下している事がわかります。
絶望的なまでに低下している売上で、はたして週刊誌や月刊誌は大丈夫なのでしょうか。
サンデーは心配する声多数
この売上状態の中で圧倒的に心配の声がでているのがサンデーです。
サンデーを不安視するようになった理由は、こちらの『今週の『サンデー』が薄すぎる!『ジャンプ』比マイナス100ページでプラス50円 – まいじつエンタ(https://myjitsu.jp/enta/archives/85903)』という記事です。
こちらの記事を見てみると、サンデーの方がジャンプより50円高いのにページ数が100Pも少ないという内容になっています。
このようにページ数がガッツリ減ってから廃刊になった雑誌も多いので、『廃刊になってしまうのではないのか』と心配する声も出てきています。
また、サンデーは2015年の8月にこのままではいけないと、改革宣言を行ったという情報があるのですが、雑誌の売り上げ情報を見てもその改革の結果が現われているとは全く思えないのが実状です。
色々と巻き返しを狙ってもらいたいところではありますが、今のところサンデーで大衆受けして多くの方々を引き込むコンテンツというと、『名探偵コナン』ぐらいしかないのがネックなのでしょう。
それを含めてとても不安な雑誌となっています。
マガジンも不安視する声は多い
雑誌の厚さや値段という観点でマガジンを不安視する声は少ないのですが、それでも絶好調時の400万部と比べると、約65万部にまで売上が落ち込んでいるこの現状はいただけないでしょう。
最も売れていた時期と比べると、なんと15%程度しか売れていない状況となっていますので、確実に悪影響は受けていると思われます。
マガジンが絶好調の頃は、数多くのドラマ作品を送り出していました。
しかし、テレビ離れが著しい昨今の状況では、たとえドラマ化したとしても影響力はそこまで大きくはないという意見すらあります。
サンデーほどではありませんが、全盛期を知っている人達からするとちょっと寂しいという意見が多いのは仕方ないでしょう。
一部の作品がアニメ化してある程度の成功を収めてはいますが、ジャンプ系列作品と比べると、海外への展開などを含めて苦戦しているという印象が個人的にはあります。(『五等分の花嫁』あたりはかなり話題になりましたが・・・)
ジャンプは問題ないという見方多数
ジャンプは『鬼滅の刃』がびっくりするほど大ヒットしており、2021年でもその影響力は計り知れないので、収入という面では間違いなく問題ないと言えるでしょう。
また、海外に強い作品も大量に抱えているという強みもあるので、たとえ雑誌の方の売上が落ちたとしても、ジャンプそのものが消滅するという未来は非常に考えにくいです。
そんな話があるとすれば、ペーパーレスが非常に進んだ何十年か経過した未来の世界だと思われます。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は日本の少年誌の売り上げがどうなっているのかを解説し、消滅しそうな週刊誌はあるのかをチェックして参りました。
サンデーの売り上げの落ち込みや、ページ数減少は個人的にもかなり気になりますし、この状態から廃刊になったというケースを知っているだけに正直不安になります。
各社共、なんとか意地を見せて、日本の漫画文化を盛り返してもらいたいです。
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