ツバメの習性と生体について!毎年同じ場所に巣を作るの?東南アジアまで何日間飛ぶの?

動物たちには色んな習性があり、中には身近にいる動物の中にも不思議な習性がある生き物もいるのです。

今回はツバメに注目し、毎年同じ場所に巣を作ると言われているがそれは本当なのか、そもそもの修正はどうなっているのか、ツバメにまつわる色んなお話を集めていきたいと思います。

今まで知らなかったことばかりなので、読み終わった後は色々と満足できる記事になっているので是非最後までご覧ください。

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ツバメの習性と生態について

まずはツバメの習性や生態について見ていきましょう。

これは文章だとわかりにくいので箇条書きでまとめていきます。

・体長は大人のツバメが平均15~20cmで翼開長は30cm前後になる
寿命は約7年
・卵は2週間で孵る
幼鳥の時期は1年間で、巣内での育雛日数は20 日24日程度
・生息域は日本以外に東南アジアインドアフリカ南北アメリカ大陸ユーラシア大陸と非常に広い
・鳥類の持つ発声器官『鳴管』がかなり発達しているため、繁殖期になると鳴き声が増える
・オスはメスよりも尾が長いが、ヨーロッパではどうやら尾の長さがステータスなので日本にいるツバメよりも尾が長い雄のツバメが多い
・日本のツバメは喉の赤い羽毛の占める面積が大きく、色鮮やかで太めのタイプのツバメが持てるとのことで、そういったツバメが多い
・渡り鳥で9月中旬~10月にかけて寒くなってくると日本を後にする
・時速50km程度で移動し1日に最長300km移動する
・脳の半分だけを眠らせる『半球睡眠』という特殊能力があり空を飛びながらも休むことが可能
・ツバメの主食は虻(あぶ)や蛾(が)や蠅(はえ)などの小さな虫
天敵は色々といるがカラスが有名
繁殖時期の春になると、民家内や軒下などで枯草を唾液で固めて巣を作る
・巣立ちが終わるとため池や河川敷などに集まって集団での生活が始まる、この集団は数千から数万に及びかなり大きなねぐらが形成されるとのこと

こういった生態や習性があります。

色々とびっくりする情報もあったのではないでしょうか。

巣立った場所や去年作った同じ場所に巣を作るのは本当?

これは結論を記載すると『同じツバメが戻ってきている可能性もある』となっています。

参考になるのはこちらの『ツバメ観察全国ネットワーク – 同じツバメが来るの?』の記事で、そちらにこういった回答がありました。

毎年同じツバメが戻ってくるの?

翌年も同じ商店街に戻ってきた ツバメは約4割で、さらにその中でも4割程度が前年と同じ巣に戻っていた。

つまり、4割のオスかメスが同じ巣に戻り、夫婦がセットで戻るのはその中の4割になるということです。

逆に6割は作った巣に戻らないということなのでしょう。

こちらの記事を見ると驚くのが、同じ相手と夫婦になる事のほうが稀で翌年には別のツバメとくっついて卵を産んで雛を育てるというサイクルになっている確率が高いようです。

ツバメは何日かけて日本と東南アジアまでの海を飛ぶの?

ツバメの生態や習性のところで解説したように、ツバメはだいたい時速50kmで1日300km程度移動します。

具体的な移動距離についてはマチマチですが、どうやら3,000kmから5,000kmほど日本から南にかけて移動しているとのことですが、移動ルートは陸地ではなく海上とのことでフィリピンマレーシアインドネシアベトナムなどに向かうようです。

それらを海上飛行だけと考えるとおそらくですが数十日から100日かけて移動していると思われています。

ただし、1日中移動し続けているわけではなく、海上の流木などがあると羽休めをしているとのことです。

暖かいところで過ごすためとはいえ移動距離がなかなかにすさまじいので、この習性には驚かされます。

ツバメの餌(えさ)は主に何?

ツバメの餌はなんとなくミミズをイメージする人が多いと思いますが、基本的に空を飛んでいる虫を追いかけて捕っているようです。

多くの鳥は枝や木の上から餌を見つけて飛行するというスタイルなのに、ツバメは飛行能力が高く空を飛びながら餌を探すというスタイルになっていることが多いため、飛んでいる虫を捕まえようとしていると考えられています。

具体的には蠅(はえ)・蛾(が)・蜂(はち)・アブ・カゲロウ・羽ありなどがツバメの餌となっていると言われています。

参考にしたこちらの『11. ツバメのエサは飛ぶ昆虫: ツバメブログ2』というサイトを見てみると、エサを雛に与えるために持ち帰った回数は300回程度との情報があります。

ものすごい数の虫を捕まえては持ち帰るという努力をしていることがよくわかります。

ツバメブログ2

逆に考えると、巣内での育雛日数は20 日~24日程度なので、約3週間はそれだけの運搬を親鳥はひたすらやり続けているということになります。

やっぱり鳥の界隈でも子育てが大変であることがよくわかってしまいます。

秋(9~10月頃)から子育する季節違いのツバメがいたけど本当?

日本でよく見かけるツバメは、春になると東南アジアから沖縄を経由しながら九州に飛んできて4月頃になると日本各地で見られるようになります。

そして、4月から7月は繁殖期になって子育てを行って、夏頃にひな鳥が独り立ちすると9月から10月には日本を離れて南方に飛んでいくというスタンスになっています。

そして冬が終わる春の暖かさをよりリアルに感じられる3月ぐらいになると、またツバメが現れるというサイクルになっているのです。

そんなサイクルのツバメですが、どうも秋頃に子育てを開始する珍しいケースも存在しているようです。

これはこちらの記事『ツバメ観察全国ネットワーク – 越冬ツバメ』にもある『越冬ツバメ』だと思われます。

越冬ツバメ

寒いから移動することになるツバメですが、寒くないのならokとのことです。

具体的には九州地方の暖かい地域が越冬ツバメが見られる場所となっています。

南九州のお店の軒下などで見ることができるという情報もありました。

秋頃に子育てをしているツバメを見たという人は、おそらく日本で越冬するツバメだと思われます。

しかし、飛翔性昆虫が少なすぎると子育てが厳しくなってしまうため、実際にうまく越冬できるツバメは少ないようです。

ちなみに、日本で越冬するツバメは、シベリアなどのより寒い地域から来て最初から越冬目的で日本にいる予定のツバメと、子育てのペースが遅れすぎてしまったために、移動が間に合わなくてやむを得ず残ってしまったパターンがあると考えられています。

まとめ

以上、いかがだったでしょうか。

今回はツバメについての習性や生態を含めた様々な情報をまとめていきました。

ツバメの中には日本で越冬するタイプがいること、そして巣に戻ってくる隔離が意外に少なく戻ってきたとしてもオスかメスが異なるケースが多いことに筆者は驚いています。

ある程度生態については知っているつもりでしたが、新発見となる情報も盛りだくさんだったので調べて見ると色々と楽しかったのも事実です。

こういった身近な動物の生態や習性は調べて見ると新たな発見を色々とすることが出来るのでかなりおすすめですよ。

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