2024年10月30日にから配信され、一部の方からあらゆるカードゲームをなぎ倒すと言われていた『Pokémon Trading Card Game Pocket(通称ポケポケ)』ですが、それははたして事実になったのでしょうか。
実際にマスターデュエルといった遊戯王のアプリを遊んでいる人間がプレイしてみた感想を交えて、ポケポケと他のカードゲームとの関係性をいろんな角度から検証して参ります。
やっぱり覇権になりましたが、想像とは違う世界が訪れているようです。
2024年10月30日『Pokémon Trading Card Game Pocket』が配信開始!
衰退期に入りかなり盛り下がっていたスマホやiPhoneのアプリゲーですが、その中で絶対に盛り上がり器楽剤になると言われていた存在がついに登場しました。
そう、2024年10月30日に満を持して登場した『Pokémon Trading Card Game Pocket(ポケポケ)』です。
まずは簡単にアプリの情報をまとめていきましょう。
〇アプリデータ
通称:ポケカアプリ、ポケポケ
配信日:2024年10月30日(水)
開発:株式会社クリーチャーズ、株式会社ディー・エヌ・エー
対応言語:日本語/英語/スペイン語/フランス語/ドイツ語/イタリア語/ブラジルポルトガル語/韓国語/中国語(繁体字)
ゲームの特徴:・ポケモンカードのイラストの世界に飛び込んでいるような感覚を体験できる「イマーシブカード」というシステムを採用
・拡張パックを毎日2パック無料で開封できる
こういった内容ですね。登場前から世界中で覇権になっているあのポケカのアプリだったため、ゲームでも覇権になると話題の存在でした。
関連記事
カードゲーム界隈で覇権だったのか
現実におけるカードゲーム界隈で覇権だったと言われても、そもそもこの業界に興味が無い人からすると「どのレベルで覇権だったのか」なんて解りませんよね?
こちらの情報は別記事の『一番人気なトレカはポケカ?勢いがあるのはどれ?』でもまとめているのですが、改めて簡単に紹介します。
それが以下のツイートに付随するデータをまずご覧下さい。
#トレーディングカードゲーム 業界情報
1年に一度の総決算。
2023年度期(2023年4月から2024年3月末までの1年間)の売上1位~15位を発表し、業界全体の動向などを取りまとめました。
お時間のある時にお楽しみ下さい。
(データは全てメディアクリエイト様のものを元にしています) pic.twitter.com/qd78ISLph1— 池っち店長 (@ikettitencho) April 20, 2024
こちらのツイートは2023年トレーディングカード業界の売上げについてまとめたものがセットで付いています。
ここにある売上げを見るととんでもないことになっています。
表.2023年度トレカ売上げ
順位 名前 提供元 2023年売上げ 2022年比較
2 遊戯王 KONAMI 471億 103%
3 デュエルマスターズ タカラトミー 289億 97%
4 ONE PIECE バンダイ 265億 313%
5 ヴァイスシュヴァルツ ブシロード 139億 147%
6 マジック:ザ・ギャザリング ウィザーズ 53億 94%
7 バトルスピリッツ バンダイ 38億 91%
8 Shadowverse EVOLVE ブシロード 37億 50%
9 ユニオンアリーナ バンダイ 32億 643%
10 遊戯王ラッシュデュエル KONAMI 31億 114%
11 ヴァンガード ブシロード 29億 152%
12 デジモン バンダイ 12億 85%
13 Wixoss タカラトミー 10億 104%
14 ビルディバイド アニプレックス 9億 151%
15 Reバース for you ブシロード 8.7億 74%
この表を見るとわかるように、ポケカが2位の遊戯王に約3倍の差をつけるレベルのぶっちぎりです。
カードゲーム界隈は10億超えれば成功と言われていますが、1337億はもはや成功を超えた何かですよね。
このようにリアルの紙媒体だとライバルがもはやいないと言えるレベルで独走状態になっているんです。
現実で強いポケポケがアプリでどうなったのか?
この記事を書いているのが2024年11月11日、ポケポケ配信から11日が経過しました。
いわゆる覇権と言われているタイトルも流石に10日以上経過すれば順位も落ち着いて下がってくる頃です。
こういうデータで役に立つのがセールスランキングを可視化してくれる『Game-i』さんです。
ここでポケポケのデータを見てみるととんでもないことになっていました。
参考資料
アプリ/Pokémon TCG Pocket【売上&人気アプリランキング】 – #セルラン分析/ゲーム株『Game-i』(https://game-i.daa.jp/?APP/6479970832)
はい、11月に入ってからず~っと1位です。
配信翌日の10月31日は3位でしたが、11月に入ってから平均順位が1位というとんでもないことをしでかしています。
最新順位を見てもらうと解るように、iPhone側でも1位ですがAndroid側でもガッツリ1位です。
こんなことになってしまっているのを改めて見ていると、断言できますね。
これはカードゲーム界隈における最大規模の覇権コンテンツとなっています。
この好調ぶりは『ポケモンGO』を抜いている
凄まじい盛況ぶりですが、この盛況ぶりは圧倒的覇権になって今でも多くのユーザーを抱えている『ポケモンGO』を抜いているようです。
情報ソースはこちらの『『ポケモン』カードゲームのアプリ売り上げが18億円を突破。約4割が日本からの収益
(https://news.denfaminicogamer.jp/news/241105d)』という記事で、1日あたり約100万ドルを稼ぐ位置情報ゲーム『ポケモンGO』に対して、ポケポケは1日平均300万ドルを稼ぐとのことでした。
本当に世界でダウンロードされているコンテンツになった
こちらの『「ポケカ」のスマホゲーム、数日で1,000万DL&売上1,000万ドルとの推測 日本市場は課金旺盛…世界的に反響得る(オタク総研) – Yahoo!ニュース(https://news.yahoo.co.jp/articles/2375a872991306e257c1a0fe7d0326bb9912033c)』ではさらに面白い情報が出ています。
それが、世界での地域別ダウンロード内訳です。
ダウンロード数は11月2日時点で1,000万件を突破して話題になりましたが、この内訳から世界向けに成功していることが解ります。
ダウンロード数の地域別内訳はアメリカが全体の29%で、ブラジル、メキシコ、日本、ドイツなどが続いているとのことでした。
日本ではなくアメリカとブラジルとメキシコが上に来るっていうのが凄いですよね。
また、収益内訳だと日本が全体の45%で1位っていうのがまた笑えます。
『Pokémon Trading Card Game Pocket』は他のカードゲームアプリをなぎ倒したのか?
このように、覇権となっているポケポケですが他のカードゲームをなぎ倒してしまったのでしょうか?
結論を記載すると「そんなことはない、むしろ共存が可能な希有な存在」だと思います。
ちなみに筆者は昔に『シャドウバース』をちょっと楽しみ、今でもちょくちょく『遊戯王マスターデュエル』を楽しむレベルのライトなカードゲームアプリプレイヤーです。
そんな自分がカードゲームアプリの流れがどのように変わるのか、リアルタイムで見ようと遊戯王マスターデュエルの掲示板などをポケポケ配信後ちょくちょくチェックしてきました。
すると、ポケポケ配信後のマスターデュエルの掲示板を一通り見てきたら、こんな意見が出てきたのです。
これが全体意見とは言いませんが、ポケポケがあわないという人達がかなりいたのです。
あわないという意見が出てきた理由は色々とあると思いますが、おそらくあっさりと勝負がつく(1回の勝負が長くても5分かからないと思う)カジュアルなカードゲーム性があっていないのでしょう。
これって、様々なカードを駆使してめちゃくちゃ頭を使うようなカードゲーム界隈とポケポケは住んでいる世界が違うって事ですよね。
この流れを見て筆者は、「ポケポケって既存のカードゲーム界隈と住んでいる世界が違うんだ…」と思いました。
とってもライトな人達があっさりプレイできるようにシンプルかつ手触りよく作られているのがポケポケは、もはやヘビーユーザーしか残っていないと言われているマスターデュエルとは存在そのものが大きく異なります。
間違いなく、遊んでいる人達の質が他のカードゲーム界隈と違うでしょうね。
筆者はあらゆるカードアプリをなぎ倒す存在になるかもと思っていたのですが、まさかの展開にかなりびっくりしました…
それでも、可処分時間をある程度取られるようになってしまうという問題点はありますが、「ポケポケあるから他のカードゲームは別にいいや!」とはならない存在だと思うのです!
まとめ
今回はついに配信が始まった『Pokémon Trading Card Game Pocket』についていろいろとお話してきました。
〇現実の神ではすでに完全覇権になっているのがポケカ!
〇アプリも11月からセールスランキング1位をキープしている超絶覇権アプリになった!
〇しかし中身がかなりあっさりテイストなお手軽カードゲームだったので、ライバルになると思われる他のカードゲーム界隈のパイをあんまり食っていない可能性あり!
なかなかに面白い状況になっていますが、とりあえず当分ポケポケはiPhoneとAndroidの上位に居座ると思います。
ぶっちゃけ、筆者も遊んでいますがかなりあっさり風味のカードゲームと感じましたし、頭をそんなに使わないので気軽にプレイできるとありがたい存在となっています。
コメント