今でも据え置き機やスマートフォンのアプリで圧倒的に人気があり、日本の野球ゲームの金字塔にして、これからも確実に盛り上がり続けている存在が実行パワフルプロ野球です。
そこで、今回はかなり長い歴史が続いているパワプロにおける歴代の売上推移と、その推移から予測できる未来への考察とその売上にまつわるお話をご紹介いたします。
パワプロが好きという方は色々とデータを載せますので、そちらのデータを見ながら自分でも考えを巡らせていただきたいです。
パワプロの歴代売上データをいろいろなところから集めてみる
まずは売上についてお話をする前に、色んな所からデータを引っ張ってきましょう。
こういったデータはネット上のあちこちに落ちていますが、野球に関しては某掲示板にいる人達がびっくりするぐらい色んなデータを集めて落として行っていますのでそちらから引っ張っていくのが早いと思います。
このグラフは『歴代パワプロの売上げをグラフにしてみたんだが – あいつは、カワウソ』というサイトから引っ張ってきているのですが、参照となっている数字は某掲示板からです。
こちらの掲示板を見てみるとわかるのですが、パワプロが最も売れていたのは『実況パワフルプロ野球‘99 開幕版』でなんと75万本も売れていました。
データをブラッシュアップし、その年のペナントレースの結果をから選手データなどを改訂した決定版を含めると99年は100万本売れているのです。
そこからは別のナンバリングになって機種をまたいで色んなパワプロが出ているので、売上を調べるノアちょっと大変なのですが、こちらの『PSでのパワプロ売上推移、2016:49.2万本、2018:37.5万本、2020 :18.9万本、2022:5.4万本(初動)PSでのパワプロ売上推移』を見てみると、面白い数字が出てきます。
それは以下のとおりです。
ここで見てもらいたいのが、2012年はかなり下火だったのに2013年で盛り返したところ、2014年で大コケして売上が大幅に落ちたという点です。
筆者もパワプロの最新作を毎回買っていましたが、2014は個人的にも不出来と感じており、同じように感じてしまった方が多い作品となってしまったようです。
ちなみに、2020と2022はダウンロードによってかなりの数が売れているのですが、ダウンロード販売数は公式が数字を出さない限り見えてこないので、2020以降の数字は参考程度と考えた方がいいでしょう。
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先ほどの売上を見てみるとわかるのですが、2012年でかなり下火になったのが2013年で盛り返して2014年でまた下火になります。
その結果、パワプロ2015は発売されませんでした。
2016以降はシーズンアップデートで翌年の選手データを更新するシステムを導入したので、隔年になっても問題なかったのですが、2015シーズンに関してはそこだけぽっかりと穴が空いてしまったのです。
これは筆者が過去に見た開発者インタビューの記事に書いてあったのですが、(今は削除された?)、開発者が『パワプロアプリの大ヒットがなければ据え置きのパワプロは色々と怪しかった』といった発言をしていたのです。
つまりパワプロ2014は、開発者や会社側からすると予想を遙かに下回る作品という扱いをされたのでしょう。
パワプロアプリが配信開始したのは2014年12月であり、これがメガヒットしたことで世間的には2015年はアプリでパワプロが盛り上がったのです。
しかし、アプリではなくコントローラーでプレイしたい人にとっては悲しいシーズンでした(一応同じメーカーのリアルな頭身の野球ゲームプロスピは2015年でも出ていたので、そちらで満足していた人もいましたが・・・)。
アプリで大ヒットした結果、パワプロに興味を持った人が大幅に増えたからか2016で盛り上がって2018もそこそこ売れています。
その後はダウンロード販売が日本でもかなり浸透してきたことで、売上が数字だけではまったく見えず公式が発表しないかぎり探れなくなってしまったので、2020と2022あたりの累計売上は不明となっています。
パワプロ据え置き機の未来を変えたアプリってそんなにすごいの?
パワプロアプリが売れたというお話は、ゲームの売上をたまに追いかけているという人ならば聞いたことがあると思います。
そこで、筆者も色々と数字を追い変えていくとびっくりする真実に遭遇しました。
それはこちらの『【悲報】パワプロアプリさん、歴代総売上を超えてしまう | プロメジャN|プロ野球(なんJ)×メジャーリーグNEWSで記載してあるように、パワプロ2018までの売上累計とアプリを比較した数値がとんでもないことになっているのです。
参考資料:【悲報】パワプロアプさん歴代総売上を超えてしまう 』
で記載してあるように、パワプロ2018までの売上累計とアプリを比較した数値がとんでもないことになっているのです。
数値を引用すると以下のようになっています。
- 実況パワプロシリーズ売上累計(1994から2018まで) 369.8億円
- パワプロクンポケットシリーズ売上累計(1から14まで)103.4億円
- パワプロアプリ売上累計(2015年から2018年)538.3億円
20年以上続いているパワプロシリーズの売り上げを、わずか3年でアプリが上回ってしまったという真実になります。
パワプロ2020と2022はかなり売れているので、逆転しているかもしれませんが、それでもこの数字は驚異的と言えるでしょう。
据え置きのパワプロはこれからも出続ける?
参考資料:パワスピポータル
これからは未来予測になるのですが、パワプロはこれからも出続けると思います。
少なくても2022として発売された物は、シーズンアップデートが確実なので、実質的に2023まではあると言えるでしょう。
昔ほど圧倒的なまでの勢いになるかどうかはちょっと難しく、パワプロアプリのような超大ヒット作品が生まれない限り、2014から2016への大幅な流れが生じることはないでしょう。
それでも若い人達を中心に日本の野球ゲームは、パワプロというイメージを大きく定着させたので、ここ10年間ぐらいは大丈夫だと思います。
ただし、昔のように決定版を出したり、『実況パワフルメジャーリーグ』のようなメジャーリーグバージョンが登場する未来はないでしょう。
個人的にメジャーリーグバージョンは大谷翔平選手が神がかった成績をしている昨年や今シーズンで出すのが一番のチャンスだと思っていたので、そういった話が全くない時点で難しいと思います。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回はパワプロの歴代売上に関する考察と未来についてと題しまして、パワプロのゲームそのものではなくパワプロシリーズに関する情報をまとめてきました。
個人的に皆さんに知ってもらいたかったのが、売上が急激に下がっていることと2014で大ピンチを迎えたこと、パワプロアプリで結果的に大復活を果たしたということです。
実際にあのアプリの売上がなければパワプロシリーズそのものが消滅していた可能性が高かったので、個人的にはアプリはとっても頑張ってくれたと思っています。
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