旅行等で他の人と同室になった時に、どうしても気になってしまうのが寝言です。
この寝言は年齢をかさむと増えるとか、睡眠時間と関わりがあるとか色んな説がありますが、イマイチよくわからない人も多いでしょう。
そこで今回は寝言が多い人は、どういった原因があるのかをはっきりさせつつ、寝言を意識的に減らすことができるのかも調べていきます。
寝言の原因は何?
まずは寝言の原因がなんなのかをひたすら探っていきます。
個々をはっきりさせることができれば、対策も打ちやすいのです。
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運動不足?
寝言が多くなってしまう原因の一つに、運動不足という言葉がよく登場します。
運動と寝言がどのように繋がるのかというと、運動不足によって身体がある程度疲れている状態じゃないと寝付けないということです。
これはある意味では納得できますが、とても疲れているのになぜか寝付けないというケースもあるので100%の正解ではないと思います。
別の説が運動不足の人は、どうしても高血圧や肥満などの生活習慣病を発症する可能性が高く、高血圧の人は日中同様に血圧が就寝前でも高くなってしまうことがあります。
これは脳が覚醒することで交感神経が優位になってしまうので、睡眠できない状態になると言われているのです。
また、肥満になると別の理由で、寝言やいびきが多発するようになると言われておりますが、肥満になる人は基本的に運動不足なのでこれも納得でしょう。
要するに高血圧や肥満といった生活習慣病に運動不足の人は繋がりやすいため、肉体が良質な睡眠をしやすい状況になりにくいというリスクがあるということです。
肥満?
肥満の人は寝不足になりやすく、いびきや寝言が多くなります。
最大の理由が肥満になると咽頭や気道が狭くなりやすいため、仰向けの姿勢で寝ていると下が気道を塞ぎやすくなり、閉塞型睡眠時無呼吸症候群を発症しやすくなってしまうことです。
この状態になると寝ている状態で無呼吸になり、1分以上息ができなくなってしまうケースがあります。
これでは睡眠の質も非常に下がってしまいますし、眠りが浅くなって中途半端に起きてしまうこともあるのでウトウト状態が続きます。
寝言はノンレム睡眠でもレム睡眠でも発生するとも言われていますが、やはり眠りが浅くなるタイミングは脳が活発化しやすいために寝言を発しやすくなるのです。
つまり、ウトウト状態が頻発する閉塞型睡眠時無呼吸症候群の人は寝言が増えやすいと言えます。
この閉塞型睡眠時無呼吸症候群になりやすい人が肥満体型なので、運動不足で肥満体型の人は要注意と言えるでしょう。
脳の情報整理?
これは特に意識する必要が無い寝言です。
特に若いうちは、起きているときに発生した様々な出来事を頭の中で整理する必要があり、そのタイミングが寝ている時となります。
脳の整理による寝言は乳幼児の子供が多く、ある程度大人になっていくと整理する必要がなくなるので、寝言は自然と減っていくのです。
ストレス過多や不安感増幅?
寝言が大人になって圧倒的に増えた時の理由の最たるものが、ストレス過多や不安感の増大です。
仰向けで寝ていないかつ肥満でもない人で寝言が圧倒的に増えたら、日常的に多くのストレスを抱えているか今の現状に大いに不安を抱いていると考えましょう。
会社や人間関係でストレスが溜まりすぎている人は、強い不安感も溜まっていくために寝ているタイミングで感情があふれて寝言を発するようになります。
基本的にこのストレスが溜まっている人や不安感が増幅している人は、浅い眠りのレム睡眠時ではなく眠りが深いノンレム睡眠時に発することが多くなります。
こちらは日常生活での出来事に対する不満や怒りや悲しみとなど、負の感情からくるものが多いのです。
ノンレム睡眠のタイミングで寝言が増えていると、休んでいるはずの脳が休めていない状態になってしまうことがあり、うつ病に繋がるリスクすらあります。
またトラウマに繋がるような大事故に見舞われた人は、それが悪夢のように繰り返してしまうことがあり、そこから肉体的にも精神的にもストレスがかかって寝言を繰り返すようになるとも言われております。
睡眠不足?
睡眠不足の人は負のスパイラルに入りやすいため、寝言も増えやすいと言われています。
先ほど血圧の話しを少ししましたが、睡眠不足の人は自律神経系の乱れを引き起こしやすくなるのでそれだけ血圧の乱れも発生しやすく高血圧になりやすいのです。
そして、高血圧の人ほど睡眠がとりにくい身体になってしまうので負のスパイラルに入ります。
睡眠不足が続くことで浅い眠りばかりになり、寝言が多発するという人もいるようです。
年齢や睡眠時間との関係性について
ストレスや睡眠の質や生活環境などで寝言が増えることがわかりましたが、年齢は関係しているのでしょうか。
睡眠中の脳の働きについて
睡眠中は眠りの浅いレム睡眠と、眠りの深いノンレム睡眠を繰り返します。
眠りの浅いレム睡眠では脳の20%から25%が休んでいて、眠りの深いノンレム睡眠では脳の75%から80%は休んでいるのです。
このレム睡眠とノンレム睡眠のサイクルは約90分の周期で、レム睡眠⇒ノンレム睡眠⇒レム睡眠⇒ノンレム睡眠・・・のように行ったり来たりします。
このレム睡眠から次のレム睡眠に至るまでが約90分と覚えておきましょう。
そして一般的には眠りが浅くなった瞬間のレム睡眠時に寝言が増えると言われています。
加齢による脳との関係とは?
老化が進むと睡眠が浅くなります。
先ほどレム睡眠とノンレム睡眠のお話をしましたが、若い人は約90分の周期をきちんと維持するのです。
しかし、老化が進むとこの周期がかなり乱れやすくなり、深い眠りとなるノンレム睡眠を脳も身体もキープしにくくなるのです。
つまり、老化が進むことでレム睡眠になる時間帯が増幅すると言えます。
ノンレム睡眠でも寝言は出ると言われていますが、やはりレム睡眠時の方が多いという意見が多数なので、レム睡眠が増えれば増えるほど寝言は増幅しやすいのでしょう。
寝言で大声で叫ぶのは何が原因?
寝言で大声が出やすい人は何らかの病気にかかっている可能性が高いです。
その中でも良く指摘されるのが『レム睡眠行動障害』でしょう。
詳しくはこちらの『「暴れる・大声を出す」でお悩みの方 | 磐田メイツ睡眠クリニック(https://iwata-suimin.com/』を観てください。
簡潔に説明すると、睡眠時に働くはずの脳のブレーキ機能が弱まっているということです。
他にも『レビー小体病』と呼ばれる病気から睡眠時に大声を出すようになるというお話もあります。
寝言を防ぐ方法とは?
病気の場合は一刻も早く病院で診てもらうことが大切です。
特に一部の病気は深刻ですので、一刻も早くお医者さんに診てもらいましょう。
睡眠時無呼吸症候群・レビー小体病・レム睡眠行動障害などの病気は放置では治せないと考えてください。
それ以外の原因がある場合は、睡眠不足を解消し、睡眠の質を下げるアルコールの摂取量を減らし、日々のストレスを解消するために運動を取り入れるといった対応が一番です。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は寝言について色んな情報をまとめました。
寝言が多い人は様々な原因があることがわかりました。
肥満で高血圧でストレスを抱えていて運動不足の人は、寝言が出やすい状況が揃ってしまっているので、そういった辛すぎる日常から脱却する必要があります。
諦めてしまうことが一番の問題ですので、改称できる部分から一つずつ改称していく必要があるのです。
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