中田翔選手のトレードは問題ない?過去にもあった同様の問題をご紹介!

2021年8月11日に同僚選手への暴力行為によって無期限出場停止処分があり、元々有名だったのに輪をかけて有名になってしまった元日本ハムの中田翔選手。

しかし同月20日に巨人への無償トレードして、なんと翌日21日には普通に試合に出場しています。

この件につきましては、考え方が賛否両論別れています。

そこで、今回はこういったトレードは本当に問題ないのかをわかりやすく解説し、過去にも似たようなトラブルが発生したときにどういった対応をしているのかも見ていきます。

一野球ファンとして、この事件はどういった動きがあれば良かったのかも考察していきたいです。

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中田翔のトレードは問題ないの?

まず現在の日本プロ野球機構におけるルールに則った意見をするなら、『特に問題はない』になります。

まず、2021年8月11日に同僚選手への暴力行為無期限出場停止処分になったとしても、期限が決まっていないので球団がOKを出したら出場できるのです。

今回の件は巨人にトレードしてしまったことで、謹慎が実質的に解けてしまった形になり、当たり前のように出場することができるようになっています。

ただし、トレードしたと思ったらすぐに試合に出場するその姿を見て、良かったと思ったファンもいたと思いますが、なんとなくヤキモキする表現しがたい気持ちに襲われている人も多いでしょう。

個人的にも『さすがにこれはどうだろう・・・』と思ってしまった部分が多々あるので、どういう動きがあれば良かったのかは後述したいと思います。

同じような理由で出場停止になった選手はいた?

こちらの表は実際に何らかのトラブルを起こしたことで、謹慎処分になった選手をまとめたデータとなります。

こうやって見てみるとものすごい数の選手が、問題行為を起こしていることがわかります。

『プロ野球脱税事件』といったとっても気になるワードもありますが、今回はそれは置いておき同じように暴行事件を引き起こした人が、どれだけ謹慎をしたのかに注目します。

古くは日本ハムの前身である東映の捕手山本八郎がやらかした暴行事件ですが、これは角田隆良塁審を突き飛ばして、最終的にスパイクで蹴飛ばすという暴力行為を行い、1回目の無期限出場停止処分(実質40日謹慎)を食らっています。

翌年の5月30日の近鉄戦で、アウトのタイミングでスパイクをあげながらスライディングをして相手捕手を負傷させ、捕手が文句を言ったら右こぶしで首筋を殴打しました。

さらに別の暴行事件も発覚したため、重い無期限出場停止処分(実質93日謹慎)を受けたのです。

今回の中田翔事件はここまでの内容ではないので、比較する事はできません。

近年の選手から見てみると、中日にウッズが相手選手への暴行で10試合出場停止処分となっています。

中田翔選手は2021年8月11日に事件発覚して無期限出場停止処分を食らいましたが、同月20日にトレードして21日に試合に出ているので謹慎期間は10日になるでしょう。

過去の他の選手の事例から見ても、謹慎期間そのものに不備があるようには見えません。

個人的に謹慎期間に文句はないのですが、球団やNPBの対応に問題がかなりあると思っています。

発覚したけど処分がなかったケースもある?

今回の中田翔事件のように話題になった事件が実は2019年にありました。

詳しくはこちらの『広島・緒方監督“暴力”で厳重注意! 全力疾走を怠った野間を複数回平手打ち – 』をご覧下さい。

参考資料

エラーページ - zakzak
zakzakは産経新聞社が発行する「夕刊フジ」の公式サイトです。社会、経済、芸能、スポーツをはじめ、今話題のニュースを独自の切り口でぶった斬り!

いつ記事が消えるのかわからないので、簡単に中身をご紹介すると2019年7月24日に当時の緒方監督に15日付で、厳重注意処分を科したという内容です。

これは野間峻祥外野手を平手でたたくといった暴力行為が見受けられたためで、事件そのものが行われたのは2019年6月30日のDeNA戦だったようです。

ポイントは謹慎とかはなく厳重注意処分で終わったことで、中田翔事件のように大きく取りざたされることはありませんでした。

個人的にもこの広島の件ははっきり覚えており、中田翔事件で引っ張り出されることが増えるのもある意味で納得してしまいます。

コーチや監督が行ったケースでは?

コーチや監督が審判ともめて、退場になるという姿を見たことがある人も多いでしょう。

その中でも非常に重い事件が『横浜スタジアム審判集団暴行事件』です。

参考資料

横浜スタジアム審判集団暴行事件 - Wikipedia

事件そのものを詳しく知りたい方はリンクからwikiをご覧下さい。

これは1982年8月31日に横浜スタジアムで行われた大洋vs阪神戦で、判定に納得できなかった阪神側のコーチが、審判員に対して暴力を振るい最終的には刑事事件に発展したとても大きな事件です。

実際に神奈川県加賀町警察署により捜査が入り、9月2日に問題を起こした島野コーチと柴田コーチに任意で出頭を求めて取り調べを行うに至りました。

最終的に両コーチに無期限出場停止処分が下されましたが、翌年の1983年3月24日に処分は解除されています。

今回の中田翔事件の問題点は何?

プロ野球コミッショナーの在り方はこれでいいのか?! – YouTube

今回のトレードを含めた中田翔事件の問題点を個人的に紹介したいともいます。

こちらの動画は、個人的に言いたいことをかなり言ってくださっている田尾安志氏のこの事件に関する動画になります。

どういった問題点があるのかを知りたい人はまずこちらの動画をご覧下さい。

謹慎処分からの解除が早い?

動画の中で田尾氏は『謹慎処分からの解除、ここがあまりにも早すぎる』と述べていますが、野球界そのものがこういった暴力事件そのものの謹慎解除が10日程度となっています。

ファンの中からは早すぎるという声も大くにありましたが、過去の事件を色々とみるとこんなものなのでしょう。

ファンの気持ちをないがしろにしすぎ

個人的に最も問題点だと思っているのがファンへの扱いです。

こちらの『中畑清氏 中田会見なし…日本ハム違うだろ!無期限処分が9日で解除にも違和感(スポニチアネックス) – Yahoo!ニュース』で、中畑氏が提言しているとおり『ファンあってのプロ野球なのに、ファンに対する説明責任を怠った日本ハム』が最大の問題だと思っています。

参考資料

Yahoo!ニュース
Yahoo!ニュースは、新聞・通信社が配信するニュースのほか、映像、雑誌や個人の書き手が執筆する記事など多種多様なニュースを掲載しています。

個人的には中畑氏と一緒で日本ハムが記者会見をきちんと開いて巨人とのトレードに関する説明をして、その場で中田翔も登場して謝罪しけじめをつけるべきだと思っていました。

NPBはなぜ動かないのか?

もう一つの問題点が連盟やNPBの対応です。

これは巨人と日本ハムの間だけで完結してしまっていて、その間に連盟やNPBが入ったという話は一切聞きません。

中畑氏の記事にも『連盟やNPBが関係者から事情聴取した形跡はない』という記載があり、これは本当におかしいと思います。

もっと明確にNPBで処分内容を決めていたら違和感は発生しないでしょう。

ファンありきなのにファンに対する説明責任を怠り、管理すべきNPBや連盟の反応が薄すぎることに違和感がぬぐえないのです。

まとめ

以上、いかがだったでしょうか。

今回は中田翔選手のトレードにまつわるお話を中心に、プロ野球の過去の事例を少し検証してみました。

プロ野球は色々と問題を起こした過去もあり、暴行事件だけをさかのぼっても今ではびっくりするぐらいひどすぎる事件が大量にあります。

こういった過去の事件と比べると、まだマシに見えてしまいますが、それでも今回のトレードに関しては納得できない部分もあります。

一部の人達からビデオゲームの最速タイムを競うRTAになぞらえて、『巨人移籍RTA』と呼ばれるのも仕方ないと思います。

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