現代でもプロ野球選手は日本のプロスポーツにおける高給取りの象徴と捉えている方も多く、成功し野球選手は億万長者になれる世界と認識している人も多いでしょう。
そこで、今回はプロ野球選手平均年俸はいくらなのかをチェックしつつ、年俸と球団別順位はちゃんと比例関係になっているのかも見ていきましょう。
年俸にまつわる色んなデータを見ていきますので、球界のお金事情が気になるという方は見ていただきたいです。
プロ野球選手平均年俸などのデータを見てみよう!
2022年にプロ野球の球団支配下選手平均年俸を見ていきましょう。
これは様々なサイトで紹介されているのですが、個人的に見やすかったのはこちらの『【プロ野球】年俸ランキング2022年[12球団選手一覧] | 高校野球ニュース』というサイトだったので、こちらの書き方をそのまま引用させてもらいます。
参考資料
【プロ野球】年俸ランキング2022年[12球団選手一覧]
【2022年 球団別支配下選手平均年俸】
1位 ソフトバンク:7002万円
2位 巨人 :6632万円
3位 楽天 :6035万円
4位 西武 :4330万円
===12球団平均:4312万円=====
5位 ヤクルト :4050万円
6位 オリックス :3992万円
7位 DeNA :3732万円
8位 広島 :3693万円
9位 阪神 :3456万円
10位 中日 :3118万円
11位 ロッテ :3077万円
12位 日本ハム :2817万円
この数字を見るとわかると思いますが、なんと1位のソフトバンクと最下位の日本ハムの差は約2.5倍で同じプロ野球球団としてもここまでの格差があるというのは、驚愕するデータと言えるのではないでしょうか。
関連資料
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過去の年俸データも追いかけてみよう!
プロ野球の年俸は複数年契約だったり、昨年度の成績が加味されたりと、1年だけのデータではちょっと見えてこない部分がありますので、2017年から2021年の年俸データも一緒に見ていきましょう。
これに関するデータはこちらの『2022年プロ野球!各球団の年俸総額ランキング | プロ野球速報~89オンライン』を参照させてもらっております。
参考資料
2022年プロ野球!各球団の年俸総額ランキング
データに関しては引用ですので、気になる方は引用元をチェックしてください。
■2021年球団別年俸(外国人選手&育成選手は含まない)
順位 球団 総額(万円) 平均年俸
1位 SB 41億5948万円 6932万円
2位 巨人 36億6744万円 6587万円
3位 楽天 37億6744万円 5877万円
4位 西武 25億940万円 4114万円
5位 広島 24億9471万円 4024万円
6位 ハム 22億8169万円 3680万円
7位 ヤクルト 21億7912万円 3632万円
8位 DeNA 20億8766万円 3479万円
9位 中日 20億5233万円 3364万円
10位 ロッテ 18億7970万円 3032万円
11位 阪神 17億6064万円 2886万円
12位 オリ 16億1028万円 2640万円
■2020年球団別年俸(外国人選手&育成選手は含まない)
順位 球団 総額(万円) 平均年俸
1位 SB 42億0744 7131
2位 巨人 36億6443 6107
3位 楽天 31億1088 5100
4位 広島 25億4138 4236
5位 西武 23億8341 3972
6位 阪神 22億7902 3863
7位 ハム 23億5474 3798
8位 DeNA 21億9122 3592
9位 ヤクルト 20億4384 3351
10位 中日 19億3944 3179
11位 オリ 18億2297 3038
12位 ロッテ 19億1198 3035
■2019年球団別年俸
順位 球団 総額(億) 平均
1位 SB 55.9 6.538
2位 巨人 51.9 6.926
3位 阪神 34.2 4.381
4位 ヤクルト 32.0 3.209
5位 広島 30.0 3.887
6位 DeNA 29.5 3.657
7位 西武 28.0 3.237
8位 ハム 27.4 3.304
9位 楽天 27.2 4.288
10位 オリ 24.4 2.654
11位 ロッテ 23.5 3.134
12位 中日 23.0 2.964
■2018年球団別年俸
順位 球団 選手会加入選手 2018年推定総額
1位 SB 47億7392万円 61億8590万円
2位 巨人 38億9195万円 47億3110万円
3位 阪神 25億85万円 35億9230万円
4位 オリ 22億206万円 31億6030万円
5位 西武 20億7536万円 30億2840万円
6位 ヤクルト 19億4896万円 30億2835万円
7位 楽天 22億4746万円 28億1180万円
8位 DeNA 19億7144万円 26億6985万円
9位 広島 20億9348万円 25億3510万円
10位 ハム 15億2388万円 24億1520万円
11位 中日 19億6275万円 22億3400万円
12位 ロッテ 18億8058万円 22億0600万円
■2017年球団別年俸
順位 球団 平均 合計年俸 外国人込み推定
1位 SB 7013万円 42億800万円 61億3600万円
2位 巨人 6043万円 33億6653万円 46億2053万円
3位 阪神 4162万円 25億3878万円 32億2678万円
4位 ヤク 3737万円 22億4200万円 30億4800万円
5位 ハム 3488万円 21億9774万円 28億3774万円
6位 千葉 3446万円 21億7107万円 25億6007万円
7位 オリ 3336万円 19億6804万円 25億1254万円
8位 西武 3283万円 20億3557万円 22億7557万円
9位 楽天 3196万円 19億4986万円 22億3486万円
10位 中日 2926万円 18億1390万円 22億290万円
11位 広島 2767万円 16億8806万円 24億0166万円
12位 横浜 2600万円 15億8622万円 21億9122万円
これらのデータをもっと簡単に表示させると以下のとおりになります。
表. 球団別年俸順位推移
この数値を見るとわかるように、ソフトバンクと巨人が常に上位にいて、中日とロッテが常に下位にいることがわかります。
というよりも、上位2チームが安定しすぎているのでそれもある意味で問題と言えるでしょう。
年度別順位はどうなっている?
次は年度別の順位を見ていきましょう。
年俸に関するデータが2017年までとなっているので、そこまでのデータで見ていきます。
こちらは『年度別順位(セ・リーグ)- プロ野球記録』さんのデータを引用させて頂きます。
参考資料
ひと味違うプロ野球記録サイト
■セリーグ年度別順位
■パリーグ年度別順位
基本的に年俸は活躍した選手が多いほど上がっていきますが、それ以外にFA選手をどれだけ獲得しているのかでも変わってきます。
それを踏まえた上で次の数値を見てください。
■セリーグ年度別順位推移
■パリーグ年度別順位推移
これを見るとここ5年間はセリーグは、巨人が上位に食い込むことが多く、阪神と広島が善戦していることがわかります。
パリーグは、ソフトバンクと西武がここ5年間は圧倒的に強く、オリックスと日本ハムが大苦戦していることがわかります。
しかし昨年は色々と大番狂わせがあったので、セリーグでもパリーグでもすごいことになっているのです。
年俸データと年度別順位データを比較
最後のデータまとめとして、今回紹介した球団別年俸順位推移と球団別順位のデータを簡単にくっつけてみましょう。
すると以下のようになります。
■セリーグ平均順位推移と年俸順位
■パリーグ年度別順位推移と年俸順位
※年俸平均順位は12球団での順位
この数値から見えてくるのは、年俸平均順位と年度別順位です。
両方ともに高いチームは、年俸に見合う強力な選手が一杯いるから強いと言えますし、両方とも低いチームは年俸に見合う選手しかいないから弱いと言えるでしょう。
ソフトバンクと巨人が、この『順位も良く年俸に見合う強力な選手が一杯いる強いチーム』筆頭です。
中日は残念ながら、『順位も悪く年俸に見合うそれなりの選手が一杯いる大苦戦しているチーム』筆頭でしょう。
逆にロッテあたりは、年俸平均順位は圧倒的に下の方なのに、楽天とほとんど一緒の年度別順位推移になっていることがわかるので、相当上手くやりくりしているチームと言えるのではないでしょうか。
逆に、楽天あたりはお金をそれなりにかけているのに、2位以上になれていないのでそういう意味での乖離がちょっとひどいチームといえるかもしれません。
お金をかけているのに勝てないのはそれはそれで大問題です。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回はプロ野球選手平均年俸はいくらなのか、球団別順位はどうなっているのかを見てきました。
基本的に成績が年俸に大きく加味される野球は平均年俸が高いチームほど、強力な選手が多いチームと言えるのです。
逆もまたしかりでしが、年俸が高いのになかなか勝てないチームは、それはそれで歯がゆいと言えるでしょう。
そんなチームはFAなどで強力な選手をかき集めているのに、勝てていない状態となっているので、監督などの現場をまとめる立場にある人達は、かなりプレッシャーをかけられていると思います。
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