プロ野球は一つの興行でありイベントで、このイベントを毎回盛り上げてくれる要因の一つがマスコットキャラクターやイメージキャラクターです。
そこで今回は各球団のマスコットを簡易的に紹介しつつ、そもそもマスコットという存在がいつ頃から誕生して、メディアに露出し始めたのかといったマスコットの歴史にも触れていきたいと思います。
マスコットの歴史はどうなっているの?
日本プロ野球機構でマスコットの歴史はいつ頃から始まったのかと言うと、当時の歴史を知る多くの方々が口を揃えて言うのが、1979年に表に出てきた『ヤー坊』と『スーちゃん』です。
広島東洋カープのカープ坊やの登場が1975年なので、そちらが元祖という声もありますが、マスコットとしての実働を考えるとヤクルトのマスコットをあげる人が多いのです。
上の画像が現在のヤクルトのマスコットキャラクターである『つば九郎』ですが、以下の当時のマスコットキャラクターとされていたヤー坊とスーちゃんの復刻モデルが登場している画像をご紹介します。
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個人的な感想はおいておきますが、この2匹がつば九郎の前身と言われているのです。
元々ヤクルトスワローズはフジサンケイグループの傘下であり、当時はサンケイスワローズと名乗っていました。
さらにそのフジサンケイグループは、初の国産アニメである鉄腕アトムも放送しており、サンケイスワローズも鉄腕アトムの人気にあやかって、サンケイアトムズになっていたという過去があります。
この時は鉄腕アトムを初めとしたキャラクター達が応援していたので、マスコットはいらなかったのでしょう。
また、つば九郎は1994年に誕生しましたが、その間に様々なマスコットが誕生してマスコットが常設されるキャラクターになったと言われているのです。
各球団マスコットの名前や特技他エピソード
次はそれぞれの球団におけるマスコットを簡単に紹介致します。
種類がものすごく多いので、その中から有名処のマスコットの特徴だけをピックアップして紹介します。
中日ドラゴンズ
中日ドラゴンズのマスコットは、『ドアラ』と『シャオロン』と『パオロン』の3体が存在します。
その中でも圧倒的に有名なのはドアラでしょう。
ドアラは1994年に誕生したマスコットで、背番号は1994です。
名古屋市はオーストラリアのシドニーと姉妹都市であり、1984年にコアラが名古屋市に来日したという縁もあって誕生したと言われています。
ヤクルトのつば九郎とは同期で、中の人同士が仲良しというのも有名なお話です。
試合中にバク転や側転といったパフォーマンスをしますが、最初のうちは相次いで失敗していたのも懐かしいエピソードとなります。
東京ヤクルトスワローズ
ヤクルトのマスコットキャラクターは、『つば九郎』と『つばみ』と『トルクーヤ』で、その中でもメインはつば九郎でしょう。
つば九郎は1994年にドアラと同じ時期に誕生したマスコットです。
個人的にも面白キャラクターとして色んなエピソードを知っていますが、とにかく破天荒な行動が話題となり色んなマスコットと大乱闘したり、バズーカをありとあらゆる方向に打ったり、きわどすぎる時事ネタをいじるなどやりたい放題しています。
動画ではドアラと組んでろくでもないことをしているところです。
読売巨人
ジャイアンツのマスコットで有名なのは『ジャビット』ですが、他にも『ジャビィ』や『ジャバ』などファミリーがいて、おじいちゃんジャビットなどを含めると合計で8匹もいると言われています。
ジャイアンツもマスコットにはかなり気合いが入っており、ジャビットが誕生したのは1992年で、実はこれが3代目のマスコットと言われています。
とにかく身体能力が高い人が中に入っているようで、すさまじいバク転やダンスを披露してくれる正統派のマスコットです。
横浜DeNAベイスターズ
横浜DeNAベイスターズは、TBSの身売りによってマスコットも一新されたチームで、今活動しているマスコットは『DB.スターマン』と『DB.キララ』と『BART&CHAPY』です。
TBS時代は『ホッシー』というマスコットが動いていたのです。
こちらのDB.スターマンは、2012年にホッシーから引き継ぐ形で誕生したのですが、とにかく見た目が愛くるしいと人気のあるキャラクターになっています。
動画のようにとにかく愛くるしい見た目や行動が愛されており、一部の人達からはあざとすぎるという指摘すらされています。
阪神タイガース
阪神タイガースのマスコットは『トラッキー』や『ラッキー』や『キー太』の3匹です。
トラッキーが登場したのは1987年ですが、背番号は1985です。
とても人気があるため、野球以外にも阪神電気鉄道などの企業関連マスコットとしても活動しています。
プロレスが大好きなのかプロレス技を多発することがあり、様々な小道具を使いながら楽しませてくれる、まさに関西系を代表するマスコットになっています。
また、モノマネも大好きで、レスラータイツ一丁という格好で、アントニオ猪木のモノマネをしたこともあれば、選手のモノマネをすることもしばしばあります。
広島東洋カープ
広島東洋カープのマスコットは『スラィリー』と『カープ坊や』と『カープ女の子』の3匹です。
カープ坊やの歴史は非常に古く、1975年には登場しています。
しかし、球場でのメインとして扱われているのはスラィリーであり、一応の主役はスラィリーです。
球場でのパフォーマンスをするのも1995年に登場したスラィリーなので、主役と言われるのも納得でしょう。
ポイントはセサミストリートを手がけた人がデザインしているという点で、見た目もそちらを想像する人が多いと思います。
そのためか、正確も陽気なアメリカ人といった感じでおちゃらけかつ陽気でお茶目なキャラクターなのです。
日本ハムファイターズ
日本ハムファイターズのマスコットは、『フレップ・ザ・フォックス』と『B☆B』と『C☆B』と『カビー』と『ポリーポラリス』の5匹です。
日本ハムにおけるマスコットはちょっと立ち位置が特殊で、メインマスコットはいない状態が続きました。
最終的にはB☆Bがメインとされていますが、知名度は他のチームのマスコットよりもちょっと劣ります。
それでもマスコットに対するこだわりが球団ではかなり強くそれぞれのマスコットの背景設定が凝っているのが特徴です。
東北楽天ゴールデンイーグルス
東北楽天ゴールデンイーグルスのマスコットは、『クラッチ』と『クラッチーナ』と『スイッチ』の3匹です。
非公認マスコットとして『Mr.カラスコ』も存在しています。
クラッチやクラッチーナは、あまり特徴のないマスコットと言われることが多いのですが、反対にカラスコは破天荒すぎてとても有名です。
バイクで走り回りフェンスによじ登るなどのパフォーマンスを見せています。
西武ライオンズ
西武ライオンズのマスコットは『レオ』と『ライナ』の2匹です。
その中でもレオは歴史が長く、なんと言っても西武線沿線在住の漫画家である手塚治虫氏の有名漫画の一つである、あの『ジャングル大帝』の主人公です。
またライナも手塚治虫が書き下ろした妹という、インパクトの強いマスコットになっています。
このレオは1978年にペットマークとして採用され、妹のライナは1981年に正式名称されて登場しています。
特徴はなんと言っても身体能力がとてつもなく高いことです。
千葉ロッテマリーンズ
千葉ロッテマリーンズのマスコットは、『マーくん』と『ズーちゃん』と『リーンちゃん』と『謎の魚』の4匹です。
この中でもインパクトがありすぎるのが謎の魚で、登場したときはいい意味でも悪い意味でもものすごく話題になりました。
このマスコットは次々と変化していき、最終的には魚から謎の半漁人のようなキャラクターになりました。
しかし残念ながら、謎の魚は2021年12月5日に『体力の限界』を理由に引退してしまいました。
福岡ソフトバンクホークス
福岡ソフトバンクホークスのマスコットはとても多いです。
『ハリーホーク』と『ハニーホーク』と『ハーキュリーホーク』と『ハックホーク』と『リックホーク』と『ホックホーク』と『ふうさん』と『こふうさん』と『ひな丸』です。
間違いなく数では一番の球団と言えます。
近年はロボットを使った応援団が話題となっていますが、それでもふうさんのインパクトを忘れない人は多いでしょう。
このマスコットは2015年のゴールデンウィークに突如として出現して、登場の仕方も退場の仕方もインパクトがありすぎると話題になりました。
個人的にはつば九郎との絡みが面白すぎて一生忘れません。
オリックスバファローズ
オリックスバファローズのマスコットは、『バファローベル』と『バファローブル』の2匹です。
特に有名なのはバファローベルで、一部の界隈からは萌えキャラとしても人気が出ています。
バファローベルが登場したのは2011年で、バッファローとオリックスを掛け合わせて誕生した架空の生き物がベースとなっています。
試合前のステージ出演以外にも写真撮影会などの多くのイベントに参加しており、オリックスファンからも愛されています。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は各球団のマスコットを紹介しつつ、マスコットの歴史も紹介しました。
球団のキャラクターとしての歴史はカープ坊やが一番古いのですが、人が入って動くマスコットとしての歴史は、ヤクルトにあると個人的には考えています。
もちろん、これは人によって意見が変わるところではありますので、どのように捉えているのかで答えは変わってきます。
つば九郎は色々と伝説やエピソードがありすぎるため、掘り下げるとひどいことになりすぎてしまいますが、個人的にはふうさんに蹴りを入れているシーンが大好きです。
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