高校野球の参加校数減少の推移2022年! どの県が深刻?

少子化や人が都市部により集まるようになったことの弊害は各所で表面化しつつありますが、これは高校野球においても一緒なのです。

そこで、今回はこれからの未来高校野球はどうなってしまうのか、危機的状況になるという声もあるがいったいどのような状態になるのかをまとめていきます。

参加校数の推移とこれからについて、10年後や20年後の高校野球がどうなっているのかを予測しながらご覧ください。

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夏の高校野球参加校数の推移について

まずは簡単に夏の高校野球参加校数がどのような推移で動いているのかを見ていきましょう。

こちらの数値はいくつか参考にできるサイトがありましたが、最もわかりやすかったのがこちらの『減り続ける夏の全国高校野球参加校数 – 埼玉在住中小企業勤務ダメ人間の思うところ・・・』なので、その数値を引用させていただきます。

引用元資料

減り続ける夏の全国高校野球参加校

◎夏の全国高等学校野球選手権大会参加校数推移

平成14年(2002年)  4163校(前年比  +13)
平成15年(2003年)  4163校(前年比   +0)
平成16年(2004年)  4146校(前年比  ▲17)
平成17年(2005年)  4137校(前年比   ▲9)
平成18年(2006年)  4112校(前年比  ▲25)
平成19年(2007年)  4081校(前年比  ▲31)
平成20年(2008年)  4059校(前年比  ▲22)
平成21年(2009年)  4041校(前年比  ▲18)
平成22年(2010年)  4028校(前年比  ▲13)
平成23年(2011年)  4014校(前年比  ▲14)
平成24年(2012年)  3985校(前年比  ▲29)
平成25年(2013年)  3957校(前年比  ▲28)
平成26年(2014年)  3917校(前年比  ▲40)
平成27年(2015年)  3906校(前年比  ▲11)
平成28年(2016年)  3874校(前年比  ▲32)
平成29年(2017年)  3839校(前年比  ▲35)
平成30年(2018年)  3781校(前年比  ▲58)
令和 元年(2019年)  3730校(前年比  ▲51)
令和 2年(2020年)  コロナ禍で中止
令和 3年(2021年)  3603校(前回比 ▲127)

2002年と2003年がピークとのことで、そこからどれだけ減ったのかがポイントでしょう。

最大値は4163校で、2021年は3063校にまで減っています。

これに2022年の大会の数値を加えると3549校となるのでさらに50校以上が減少しているのです。

ピーク時と今を比べると600校も減っていることがわかります。

20年ペースで600校も減っているのなら、20年後や40年後はさらに減っているでしょう。

減っているスピードは加速している?

参照資料

グラフで見る日本の人口

こちらのデータは日本における人口構成を図にした物です。

これを見るとわかるように、45歳から49歳の世代から下の世代はスゴイ勢いで減っています。

減少スピードが加速しているかどうかと言われるとちょっと難しいですが、右肩下がりであることは間違いないでしょう。

次は先ほどの夏の高校野球参加校数を見ると個人的に減少するスピードは加速しているように見えていきます。

どれだけ減っているのかを見てみると2015年が11校の減少だったのに、そこから32・35・58・51・127・54となかなかの数値になっており、個人的には加速していると思っています。

127の数値だけは突出していますが、これはいわゆるコロナ禍の影響が強く出ているのもありますし前年度がコロナ禍で中止になっているという側面もあるでしょう。

いわゆる2年分のマイナスが噴出しているので実質的な数値は半分以下だと思われます。

どの地域が深刻になっている?

参考資料

YouTube
作成した動画を友だち、家族、世界中の人たちと共有

こちらの動画は『【高校野球】出場校数格差ありすぎ!出場チーム数減りすぎ!』というタイトルで、筆者と同じような危機感を持った人が色々と調べて動画にアップしているものです。

高校野球が好きという方にとってはかなり気になる数字を色々と見せてくれるので、1度は見ていただきたいです。

この数値で特に気になるのが、動画の4分前後で見られるそれぞれに夏の甲子園における出場エリアの2002年と2022年の出場校数減少数比較です

これを見ると北北海道がこの20年でなんと55校も出場校数が減少し、南北海道も46校も減っています。

新風に北海道で考えると100校も減少してしまっているのです。

順番に並べると10位までは、北北海道南北海道神奈川新潟岩手鹿児島青森大阪福島となっていました。

こうやって見ると北海道以外は出場校数が多いエリアと東北が多い気がします。

何故こうなったのかを掘り下げて考える

このような状況になってしまった理由は色々とありますが、ひとまず整理をしていきましょう。

何故このような状況になっているのかをまとめていきます。

少子化

最も単純な理由が少子化です。

少子化によって子供の数が減ればそれだけ頭数が少なくなるので、野球部員の数も減ります。

これは正直解決策がありません。

この部分に関しては学校側や野球人の努力でどうにかなる範疇を逸脱していると判断して、別の解決策を模索しましょう。

中学校の教員過重労働問題が解決していない

中学校からは本格的な部活動が始まるので、そこで本格的に野球に打ち込む生徒が出てくることも多々あります。

しかし、教員の負担が大きくなり負担軽減策が色々と考えられていますが、部活動の場を地域クラブなどに移行するという計画はなかなかスムーズにいってはいないそうです。

ある程度の強豪校ならば、施設も教員も指導員も揃っているので中学校から本格的にトレーニングができますが、そこまでスポーツに打ち込んでいないところだと中学球児の活動を満足できるレベルで教員や指導員が補えているかはかなり疑問視されています。

この問題によって結果的に中学校の野球部員が減少したり質が低下してしまうことで、高校球児が減ってしまうのはなんとしても避けるべきです。

中学校のスポーツが民営化されたとしても、結果的に受け皿が足りずに野球から離れていく人が出てしまっても問題なので、国側はどのように対策していくのかがとても重要になります。

高等学校野球部関係者が中学球児に関われない

高校の野球部関係者が中学校の野球部員といった球児や保護者に接触するのは実はNGでした。

これはスカウトによる不正を防ぐために用いられたルールだったのですが、色々と問題になることで、現在では1学年5人以内の特待生は認めるといった特別ルールが誕生しています。

しかし、このルールがあると高校側から中学校の野球部側に指導するといった対応もできないので、そういった教育の面はありにして欲しいと思っています。

それだけでも部員数確保に繋がると思っているのです。

まとめ

以上、いかがだったでしょうか。

今回は高校野球の参加校数について、具体的に数字をチェックして推移を見ていきました。

こうやって見てみると20年で600校も減っているという衝撃的な事実に気がつけると思います。

正直これはすさまじい数であり、部員酢が足りずに9人にならなかったために試合ができなかった学校が多かったという意味でもあるでしょう。

試合ができずにそのまま廃部というのはあまりにも勿体ないので、人数に関する問題も解決できるようになって欲しいです。

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