2023年7月現在、大谷選手が暴れまくっているメジャーリーグにおいてホームランは、やっぱり花形プレイとして目立っていますね。
そこで、今回はメジャーリーグでホームランが出やすい球場はどこなのかを調査しつつ、なぜ球場の広さやフェンスの高さが違うのかもチェックして行きましょう。
いわゆるパークファクターという数字を使っていきますので、ここでの数値を知ってより野球に詳しくなっていってください。
また大谷翔平選手が2024年度から移籍するドジャースタジアムはどうなっているのでしょうか?
メジャーリーグのホームランが出やすい球場はどこ?
参考資料
こちらの表はESPNが発表している2017年頃のパークファクターです。
記事としては、『野球の記録で話したい : MLB30球団本拠地のパークファクターと大谷翔平』で、2017年の大谷翔平がメジャーデビューする前のメジャー球場別のデータです。。
参考資料
そして、次は2021年から2023年のデータにより算出されたパークファクターです。
参考資料
こちらは『【MLB】60本塁打も可能な、大谷翔平の移籍先候補 二刀流に及ぼす本拠地球場のアドバンテージ | SPREAD』というサイトで、とても見やすくまとめられている資料となっています。
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ホームランが出やすい球場はどこ?ドジャースタジアムはどうなっている?
先ほどの表から具体的な球場を見ていきましょう。
まずは2017年の表からまとめて、次は2021年から2023年の表からまとめます。
あちらの表のHRの値が一番大きいところが、一番ホームランが出やすいので、上位5球団を抜粋しましょう。
このようになっています。
今知りたいのは近年のデータの方なので、重要視するべきなのは『シンシナティ・レッズ』と『シカゴ・ホワイトソックス』と『ロサンゼルス・エンゼルス』と『ロサンゼルス・ドジャース』と『コロラド・ロッキーズ』のホームでホームランが出やすいということです。
これらの球団にいるバッターはホームランの数字が伸びやすいと言えます。
つまり、エンゼルスにいる打者大谷はいい成績を残せる可能性が高いと言うことです。
逆に、ピッチャー側はかなり不利なので、エンゼルスにいる投手大谷は良い成績を残すのは大変という事になります。
また大谷翔平選手が2024年度から移籍するドジャースタジアムは、2021年から2023年のデータにより算出されたパークファクターでは4位となっているので、ホームランは出やすい球場といえるでしょう。
そもそもパークファクターとは?
パークファクターについて知らないと、ここでいろいろと数字を提示しても楽しめません。
なので、この言葉の意味を解説していきます。
意味は球場の特性
このパークファクターを非常に簡単に解説すると『球場の特性』となります。
とっても簡単に解説すると、A球場のホームランはホームランが出やすいためその数が100としたときに、B球場はホームランが出にくくホームランの数は60だったとします。
これは、A球場のパークファクターが1.0で、B球場のパークファクターが0.6となるのです。
この数字は所属球団のバッターの成績は加味されておらず、全く同じ選手がA球場とB球場で戦った時の成績としての数値となっています。
要するに、この数値が高ければバッターが有利で、低ければバッターが不利になるという事です。
何がここまで影響しているの?
パークファクターにはいろんな要素が関係していますので、より掘り下げて解説しましょう。
○フィールドの寸法
野球場の内野や外野の寸法は、打球の飛距離やフィールドの広さに影響を与えます。
たとえば、外野が広い球場では本塁打の数が減少し、守備範囲が広いチームが有利になる傾向があるのです。
○フェンスの高さ
外野のフェンスの高さも打球の振る舞いに影響を与えます。
フェンスが低い球場では本塁打が増えやすくなりますが、フェンスが高い球場では本塁打が減少するでしょう。
○気象条件
風速や気温、湿度などの気象条件も試合の成績に影響を与えます。
風が吹き込む方向や速さによって、打球の飛び方やボールの動きが変わってくるでしょう。
○地形と標高
野球場が位置する地域の地形や標高も重要な要素です。
標高が高い場所ではボールが飛びやすくなる傾向があります。
ちなみに日本では・・・
ちなみに、日本のパークファクターは2022年のシーズン終了時点の数値が出ているのでそちらを見てみましょう。
参考資料
ここで見てもらいたいのが本塁打の部分です。
セリーグはヤクルトの明治神宮野球場が『1.4』と異次元の数値をたたき出しており、圧倒的に打者が有利の球場ということがわかります。
次点がジャイアンツの東京ドームで『1.16』とホームランが出やすい球場となっています。
パリーグはソフトバンクの福岡PayPayドームが『1.31』とパリーグでは圧倒的な数値をたたき出しており、圧倒的に打者が有利であることがわかります。
なぜ球場の広さやフェンスの高さが違うの?
次は、なぜ球場の広さやフェンスの高さが違うのかを解説します。
特に、アメリカの野球場はあんなにユニークな形をしているのでその点を解説していきましょう。
立地によってそんな形になった
アメリカの野球場は街中の空き地に造られているタイプが存在しており、そういった球場は周囲の敷地や建物の影響を強く受けています。
そのため、地形に合わせてゆがんだ形になってしまったようで、今でもその名残が残っている球場が存在しているのです。
最も有名なのがボストン・レッドソックスの本拠地であるフェンウェイ・パークはそのような昔の名残が色濃く残っています。
歴史的背景があるから
アメリカの野球場の多くは19世紀から20世紀初頭に建設され、当初は広い土地に造られたものが多かったため、広大な敷地を生かして独自のデザインが可能でした。
また、それらの野球場は伝統的なデザインを保持し、後世にも受け継がれた結果、今でもいびつな形をしているのです。
地域の特性
アメリカは広大な国土を持ち、地域ごとに気候や地形が異なります。
野球場もそれらの地域の特性を反映したデザインがされているため、独創的な形になりやすいのです。
例えば、南部の州では暑い気候に対応するために日陰を提供する屋根が設置された球場が多くなります。
ルール上OKだから
野球は最低限の大きさを確保できていれば、野球場全体は左右非対称で歪んだ形をしていてもよいし、外野が複雑な形でも問題ありません。
フェンスの高さがバラバラでもOKですし、ファールゾーンの広さもバラバラで問題なしです。
ルール上問題ないために多くの球場はすごい形をしています。
長い野球文化があるから
アメリカでは野球が長い間国民的なスポーツとして親しまれてきました。
長い歴史の中で野球場はスポーツイベントの舞台としてだけでなく、コミュニティの交流の場としても重要な役割を果たしています。
そのため、多くの野球場は個性的で親しみやすいデザインが取り入れられていると言われているのです。
まとめ
以上、いかがでしたか。
今回はメジャーリーグでホームランが出やすい球場はどこなのか、なぜ球場の広さやフェンスの高さが違うのかを解説しました。
○最近のメジャーリーグ球場でホームランが出やすいのはシンシナティ・レッズの『Great American Ball Park』
○アメリカでも球場格差は非常に大きい
○変わった形をしているのは複合的な理由が絡み合った結果
日本のパークファクターも想像以上にひどいのですが、アメリカもなかなかにエグいです。
大谷翔平選手がいるエンゼルスは打者有利の球場なので、打者大谷は良い成績を残しやすいですが、投手大谷は良い成績を残しにくいでしょう。
また大谷翔平選手は2024年度シーズンからドジャースへ移籍しますが、本拠地であるドジャースタジアムはパークファクタで4位とホームランが出やすい球場になっています。
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