もしこむら返りになったら、何が効果的?
足をつるという表現の別名に、「こむら返り」というものがありますが、こむらとは一体何なのか、名前の由来はあるのか、どのような原因があり防止策は存在するのかが、非常に気になるところです。
いったいどのような原理であのような、「つる」といった現象が発生しているのでしょうか。
皆さんも一度は経験したことがあるこむら返りについて、対策や原因に中止しながらお話を進めていきたいと思います。
こむら返りとは何?足がつる事とどう違うの?
こむら返りの「こむら」とはふくらはぎのことなので、こむら返りとはふくらはぎのけいれん並びにつる現象のことです。
「足がつる」という表現だと、ふくらはぎ以外にも当てはまりますので、厳密には違います。
しかし、こむら返りは発生頻度がかなり高いので、「こむら返り≒足がつる」という認識に世間一般ではなっています。
このこむら返りを医学の専門用語では、「有痛性筋痙攣」や「筋クランプ」という表現をしていますが、実は50代以降になると発生確率が上がって、60代以上では6%の人達が毎晩苦しめられている、厄介な症状となっているのです。
ものすごくザックリと原因を記載すると、ミネラルバランスがくるって、血行が悪くなることで、ちょっとした刺激で筋肉の異常収縮が発生して、こむら返りが発生しやすくなります。
当然発生しやすいのは、ものすごく運動をする必要がある人と、身体のバランスを整えにくくなってしまう高齢者です。
こむら返りの名前の由来は?
こむら返りは漢字で記載すると「腓返り」となり、この「腓」はふくらはぎを意味しております。
「腓」という言葉は平安時代にはあったと言われている言葉ですが、それにまつわる由来も色々とあるようです。
この足がつるという現象は「ふくらはぎの痛みによってひっくり返ったようになる」という意味を持つようになり、平安末期の漢和辞典には「転筋」と記載して「コムラガヘリ」と呼んでいたようです。
そこから腓返りという言葉に繋がったとも言われていますが、「力こぶ」などの「こぶ」の言葉が変化した「こぶら」から、「こむら」になったという説も存在します。
ただし、近世になると「ふくらはぎ」という表現が誕生したことによって、「こむら」という表現よりも、「ふくらはぎ」という表現が定着していきます。
それでも、「ふくらはぎがつる」という表現を「腓返り」と呼ぶ文化は現代にも残り続けており、当たり前のようにふくらはぎがつってしまう現象を腓返りと呼ぶのです。
ただし、この「こむら」の読み方は地方によって異なっており「こぶら」などの方言が混じることもあります。
原因は何?・・・(偏食が原因?年齢的なもの?)
おおざっぱに原因を指摘すると「肉体疲労」と「栄養不足」の2つによってこのこむら返りは発生します。
サッカー選手のようにストップアンドゴーを局所的に使い過ぎるような人達は、ふくらはぎに驚くほどの負荷がかかりますので、筋肉への供給が追いつかなくなってしまいこむら返りが発生してしまうのです。
サッカー選手で往復が非常に多い選手が試合終了間際になると、足を伸ばして倒れ込んでいる映像が流れることが多々ありますが、あれこそがまさに「筋肉への供給が追いつかなくなってしまい、こむら返りが発生している」様子となっています。
2つ目の栄養不足は、カルシウム・マグネシウム・ナトリウム・カリウムなどのミネラルバランスが不足及び乱れていると、身体の働き及び筋肉の働きを維持できなくなってしまうので、筋肉がうまく働かなくなって、こむら返りが発生してしまうというモノです。
また、大量に汗をかくようなスポーツをする人は、汗でミネラルが体外に出て行ってしまいますので、こむら返りが発生する確率も高くなってしまいます。
さらに、温度変化による筋肉への収縮によって発生しやすくなりますし、真夏の汗が出やすい環境にいることで、ミネラルバランスが自然と崩れて発生してしまうケースもあります。
特に、真夏の夜は寝ているときに出る汗の量も圧倒的に多くなってしまいますので、こむら返りが発生する確率も上昇するのです。
そのため、夏場は真夜中に足がつって目が覚める確率も高くなります。
汗でミネラルバランスが崩れている状態で、おもいっきり足を動かすような寝返りをしてしまうと、筋肉の細胞が暴走してしまうことで、異常収縮が発生してこむら返りが発生します。
さらに、老化が進むと筋肉量が減ってしまい、体力もかなり低下してしまうことで、たいした運動をしていないのに筋肉に疲労が溜まる確率が上昇して、こむら返りが発生する確率も上昇します。
老化が進むと内臓器官が弱ることで栄養素の吸収効率も落ちますので、ミネラルバランスも維持しにくくなるという欠点も重なるのでしょう。
防止策は何?・・・(食べ物?、運動?)
基本的にこむら返りの原因は「肉体疲労」と「栄養不足」の2つになりますので、この両者をどうにかしないといけません。
そのためには、徹底的に足のケアと栄養補給が重要になります。
具体的には足湯やストレッチや、あまり締め付けないレッグウォーマーやマッサージ器などを活用することでしょう。
これで足の疲れを徹底的に除去することが重要になります。
後は、寝汗対策として就寝前に常温のスポーツドリンクを摂取してミネラルを補給するのも有効でしょう。
足がつる回数が多いという人は、筋肉疲労に役立つビタミンB1やタウリンやカリウムなどが含まれた食材を摂取してください。
鶏肉や大豆製品やクコの実などが推奨されます。
効果がある飲み物や食べ物はあるの?防止策は何?・・・(食べ物?、運動?)
とにかく足をケアすることと、筋肉疲労に役立つ食べ物やミネラル補給が重要になります。
先ほど記載したように鶏肉や大豆製品やクコの実などが推奨されます。
他にもトマトやブロッコリーやバナナなどのカリウムが多く含まれているのでおすすめです。
また、筋肉量が不足していることも原因となってしまいますので、運動不足気味の方は下半身を使うような運動、踏み台昇降運動やジョギングなどを取り入れましょう。
それ以外にも足をケアするような足湯や、マッサージを取り入れることで、発生確率は減ります。
患部は温めればいいの?冷やせばいいの?
基本的にこむら返りは、筋肉の異常収縮によって発生する痛みなので、冷やすのは論外です。
冷やすことでより収縮が発生するのでさけた方が良いでしょう。
ふくらはぎ全体をほぐすように優しくマッサージしつつ、お湯や蒸しタオルで温めることが、一般的な対策となってくれます。
慢性的な症状が出る場合、何科の病院に行けばいいの?
基本的に身体を冷やさずに水分補給とミネラル補給をすると防げるのがこむら返りですが、慢性的に発生する場合は病院で診てもらうのが良いでしょう。
慢性的という人は電解質の異常や筋肉の障害の可能性がありますし、何らかの病気を抱えている可能性だってあります。
筋肉系のトラブルなので外科と考えがちですが、慢性的な場合は病気の可能性が高いので内科で見てもらった方が良いです
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回はこむら返りについての情報をまとめました。
発生条件はそれなりにシンプルですが、治すためにはある程度の努力は必須となります。
多発している人は、一度足のケアを徹底的に行って発生頻度が落とせるかどうかを試しましょう。
それでも治らないという人は診察してもらうことを強く推奨します。
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