実は危ない胴上げ!過去の落下事故事例と注意点とは?

合格や優勝など、とてもうれしい瞬間に行われるのが胴上げですが、あれは事故報告もある行動なので、気軽に実行するのは実は憚られる行為でもあるのです。

そこで今回は過去の落下事故を検証しつつ、事故以外にも注意すべき点は何があるのかを見ていきましょう。

プロ野球で応援している球団が優勝したときの胴上げは見ていても感動ものですが、あの感動は事故にしないように色々と配慮しながらの行動だったのです。

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実際にあった胴上げの事故事例

とても有名な胴上げといったらやっぱり野球の優勝ですが、あのように人数が揃っている環境下で行う胴上げはとても安心です。

問題となるのが、人数が揃っていない状態で行う胴上げとなります。

実際にどのような事故が発生しているのか、事例を見てみましょう。

まず紹介するのが、こちらの参考記事『恐怖のバンザイ/定年送別会の胴上げ落下で死亡、遺族が部下3人を告訴 – 毎日日記(不定期) ムジュンしてるなあ』になります。

定年送別会の胴上げ落下で死亡、遺族が部下3人を告訴(抜粋) 12月15日 読売新聞

事故概要としては、定年退職する60歳の男性が部下から胴上げしてもらった結果、落としてしまったという事故になります。

その結果落下で大けがを負ってしまい、約10ヶ月後に死亡してしまいました。

遺族から訴えられているのですが、訴えられたのが3人だけなのですが、実際には3人以上関わっていたようです。

明確になったのが3人だけなので、3人を訴えるという状態になったのでしょう。

怪我の状態についても記載してありましたが、首や背中の骨を損傷させた結果、呼吸不全や寝たきりになるという重度の障害を負わせて、その後敗血症で亡くなったとのことです。

せっかく定年の送別会でお祝いの流れでやったのでしょうが、とても残念に思います。

他にも以下のような胴上げ事故事例があります。

①結婚式の後に新郎が駅のホームで胴上げした結果、落下して脊髄損傷となり半身不随となる
②1967年に山梨大学工学部の助手が、卒業生に胴上げされたが落下して意識不明の重体となり、後日死亡する、胴上げした人は過失致死罪で書類送検される
③1999年に会社の社長が、アルバイト学生5人に胴上げした結果、落下してその後死亡する
④2018年3月29日に徳島大学病院に所属する研修医が、胴上げされた結果落下して怪我をしてしまい後遺症を患うことになる
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胴上げの事故はなぜ発生するの?

胴上げによって事故が発生する理由はいくつかあります。

実際に発生する原因をまとめてチェックしていきましょう。

①酔っ払っており明確な判断ができていない
②そもそもの力が足りていない
③人数が足りていない、最低でも10人は欲しい
④胴上げする回数が決まっていないために息が合っていない
⑤天井の高さを考慮していない
⑥頭や腰を強打する事故が最も危険なのでその位置に力がある人を配置していない
⑦背が高く力がある人が頭や首を持ち上げる位置に配置してその人にある程度受け止められるようにしていない
⑧力がありすぎる人が足の位置に配置すると足だけが先に浮かび上がり頭が下になるので危険、配置が間違っている
⑨胴体部分が最も重いので力がある人をある程度並べないといけないのに配置が間違っている
⑩胴上げされる側が背中を丸くしてはいけない、丸くすると頭が下になりやすく持ち上げる面積が狭くなるので危険
⑪胴上げされる人が足をばたつかせると足を持ち上げる人を蹴る可能性があり危険
⑫地面がコンクリートなどの高い地面だとたたきつけられると危険なのでマットなどが必要

このように事故に繋がる要因を考えられる限りで、ここまでたくさんありますので、素人がいきなり勢いで胴上げするのは危険なのです。

ホンキで胴上げをしたいのならある程度の準備や予備知識が必要になります。

胴上げをする時の注意点

次は胴上げを本当に実行するときの注意点についてまとめていきましょう。

どうして事故が発生するのかをしっかりと理解した上で挑む、何が危険なのかを必ず理解しておくこと
②落下することは絶対にNGではあるが、万が一はあるのでマットなどを用意して落下しても大丈夫な状態にしておく
③必ず音頭をとる人を用意する、そこで何回胴上げするのかなどをしっかりと決めておく
の部分が一番重く、足は軽いので人数配分には気をつける
女性を胴上げするときは、お尻や足に触ることでセクハラとして認識されてしまう危険性があるため、基本的には女性を胴上げするのなら女性だけで実行した方がいい
⑥できるだけ人数は用意しておくこと、10人はいてほしいし重い人ならもっと人手がいる
⑦胴上げされる側の人が、空中で縮まるとかえって危険であることを意識させておくこと
酔っ払っている状態では絶対にやってはいけない
まずどうして事故が発生するのかをしっかりと理解しておけば、どのような人数が必要なのか配置は、どうしたらいいのかなどもわかるようになってきます。

胴上げは今でもやっているの?

このように注意事項をまとめて見ると、危ないからやらない方がいいという意見が多数集まるでしょう。

実際にこういった事故が発生してしまったために、胴上げを禁止にしているところも多々あります。

たとえば、東京大学合格した人向けの恒例行事となっていた体育会系サークルの部員達による胴上げなのですが、実は2017年春以降は安全面での問題を解決することができないという理由から廃止になっています。

同じような理由で、結婚式場などの祭事を行う場所でも禁止になっていたり、次々とやってはいけない事リストに入ってしまっているのです。

さらに2020年以降は、新型コロナウイルス感染症の影響で密を作ること自体がNGという風潮になっていために、胴上げも密を作る要因としてNGとされてしまうケースもありました。

有名なのが箱根駅伝で、箱根駅伝では優勝すると胴上げされることがしばしばあったのですが、2021年の箱根駅伝は胴上げNGとして開催されました。

もちろん密を作るのがNGという考え方だったので、表彰式も円陣もやってはいけなかったとのことです。

海外では胴上げをしているの?

胴上げは日本では昔の祭事と結びつけることができるので、かなり馴染みのあるものですが、海外では馴染みのあるものではないようで胴上げをする地域は少ないと言われております。

北欧東欧ロシアなどで行われるようですが世界的ではないのです。

しかし、サッカーを中心にワールドカップなどで優勝すると胴上げをするチームが出てきたので、以外と増えてくるのではという指摘もありました。

2018 FIFAワールドカップでも、優勝したフランスの監督が胴上げされたのは覚えている方も多いでしょう。

まとめ

以上、いかがだったでしょうか。

今回は胴上げについての注意点や実際に発生した事故についてまとめて見ました。

あの高さから落下したときのダメージは事故を見た限りだと非常に大きく、命の危機に関わってしまうので、安全を考慮できていない状況での実行はNGであるという指摘はよくわかります。

筆者もそれに関して異論を挟む気は一切ありません。

しかし、優勝の瞬間などをより現実的にしてくれるこの胴上げを完全禁止にするのは寂しいものがありますので、できる限り安全面を考慮した状態で実行してもらいたいです。

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