立春の候を使う期間はいつ?例文や結びを解説

時候の挨拶は種類も豊富で同じ時期でも使えるものがたくさんあるので、多くのメールを受け取る方は色んな表現の仕方に四苦八苦しながら対応している人も多いでしょう。

今回は春の二十四節気の一つである『立春の候』について、使う期間はいつなのか、具体的な例文や結びの言葉を交えてご紹介します。

立春は二十四節気の中でも知名度があるので、比較的わかりやすい時候の挨拶となってきます。

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『立春の候』を使う時期や意味について

それでは立春の候の読み方や使うべきタイミング、そして意味を簡単に説明しましょう。

例文はすでに用意してあるので十分という方はここだけ押さえておけば、要点を理解できます。

読み方:りっしゅんのこう
使う時期:二十四節気の立春のタイミング(2月4日頃~2月19日頃)
意味と使い方:『春の気配が感じられる季節になりました』とか『寒さも緩み、日に日に暖かくなる今日この頃』という意味で、旧暦の春の始まりである立春のタイミングで使う

まず、『~の候』とは『~を迎えた今日この頃』とか『~の季節になりましたが』という意味があるので、その前の言葉をどのように解釈するのかがわかっているのなら簡単に理解することができます。

二十四節気について

今回の時候の挨拶は二十四節気と密接な関係にあり、時期についてより詳しく理解するためには二十四節気の仕組みを理解しないといけません。

まず、二十四節気のサイクルは以下のとおりになっています。

  • 二十四節気のサイクル

立春(2月4日~2月19日)→雨水(2月19日~3月5日)→啓蟄(3月5日~3月21日)→春分(3月21日~4月5日)→清明(4月5日~4月20日)→穀雨(4月20日~5月5日)→立夏(5月5日~5月21日)→小満(5月21日~6月6日)→芒種(6月6日~6月21日)→夏至(6月21日~7月7日)→小暑(7月7日~7月23日)→大暑(7月23日~8月8日)→立秋(8月8日~8月23日)→処暑(8月23日から9月8日)→白露(9月8日~9月23日)→秋分(9月23日~10月8日)→寒露(10月8日~10月23日)→霜降(10月23日~11月7日)→立冬(11月7日~11月22日)→小雪(11月22日~12月7日)→大雪(12月7日~12月21日)→冬至(12月21日~1月5日)→小寒(1月5日~1月21日)→大寒(1月21日~2月4日)

1年を24分割してそれぞれ割り振っているのがこの二十四節気であり、太陽の位置によって定められているのが特徴です。

より詳しく見たい方は国立天文台の公式ホームページをご覧ください。

令和 4年(2022) 暦要項

こちらのホームページを見るとわかるように、『太陽黄径』が15度ずつ切り替わったタイミングで二十四節気も切り替わるので、24時になったら綺麗に切り替わるものではないのです。

この角度について詳しく知りたいという方は『太陽黄径』について理解しないといけません。

文字にするとちょっと複雑なのですが、まず、太陽が地球から見て一年かけて一周する移動経路を『黄道』として扱います。

この『黄道』と地球の赤道をそのまま広げて接した場所を『天の赤道』とします。

つまり3Dの円と円が綺麗に接するところであり、2箇所の接点ができます。

この接点のうち黄道が南から北へ交わる点を春分点として起点の0度として、360度移動していくと考えます。

この360度を24分割したのが二十四節気であり、15度ずつの角度で変わっていくのです。

1年が360日ならば綺麗に分割できるのですが、365日なので少しずつ日にちもずれていくため、春分の日や秋分の日は1日程度前後することがあります。

具体的な『立春の候』を使った例文

次は具体的な『立春の候の』使い方を紹介します。

仕事での使い方と友達とのやりとりをする時の使い方の2パターンにわけて見ていきましょう。

仕事で使う文章に関しては、ほとんどテンプレートになっているのでコピーアンドペーストでも使えます。

書き出しの例文

それでは具体的にどのように使われるのかを見ていきましょう。

  • ビジネス上のお付き合いをしている相手での例文

・拝啓 立春の候、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

・拝啓 立春の候、〇〇様におかれましてはますますご活躍のことと存じます。

・拝啓 立春の候、いよいよ御清祥のこととお喜び申し上げます。

・拝啓 立春の候、貴社におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

・拝啓 立春の候、貴店に置かれましては、いよいよご発展の由、大慶の至りに存じます。

・拝啓 立春の候、貴社にはますますご清栄の由大慶に存じます。毎々格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。

・拝啓 立春の候、貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。

・拝啓 立春の候、貴社におかれましてはなお一層のご発展のことと大慶至極に存じます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

・拝啓 立春の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。

  • ある程度仲がいい人への例文

・拝啓 立春の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。

・拝啓 立春の候、本格的な春が待ち遠しい頃となりました。

・拝啓 立春の候、春とは名ばかりの気温ですが風邪など引いていませんか?

・拝啓 立春の候、風邪など召されずにお過ごしでしょうか。

仕事における使い方はもはやテンプレートですので、時候の挨拶の書き出しを間違えないように注意しながら用いてください。

コピーアンドペーストで対応するのも正解ですが、使う時期を間違えると悪印象を与えるので要注意です。

結びの例文

結びの言葉の方も仕事と友達で別途解説します。

  • ビジネス上のお付き合いをしている相手での例文

・余寒なおさり難き折、ご自愛専一にてお願い申し上げます。敬具

・貴社ますますのご発展ご活躍をお祈り申し上げます。敬具

・時節柄、お体を大切に、ますますのご活躍をお祈り申し上げます。敬具

・今後とも変わらぬご厚誼のほど、よろしくお願い申し上げます。敬具

  • ある程度仲がいい人への例文

・春まだ遠く、寒さ厳しき折、くれぐれもご自愛ください。かしこ

・立春とは名ばかりの今日この頃ですが、ご健康でご活躍のほどお祈りいたします。かしこ

・暖かくなりましたらテニスのお手合わせをお願いします。

最後の最後である仲がいい人の例文は特段仲が良くて、仕事以外でのプライベートでのやりとりまで行っている相手に使う文章です。

仲がいい人でもどこまであけすけでやりとりしているのかは変わってきますので、その時々で文章校正並びに使う言葉は変えていきましょう。

まとめ

以上、いかがだったでしょうか。

今回は『立春の候』について色々と解説しました。

今回の時候の挨拶は見事に二十四節気の言葉がそのまま使われているので、とてもわかりやすかったです。

使うタイミングについても立春の期間とシンプルなので、迷ったらこれを使えば間違いないでしょう。

解釈違いが発生する予知の無い時候の挨拶は使い勝手がいいので、基本はそういった時候の挨拶を押さえていってください。

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