陽春の候を使う期間はいつ?例文や結びを解説

時候の挨拶は社会になってある程度経った人でも時折ミスしてしまうことがあるので、意識しないといけない挨拶の一つです。

そこで、今回は春の時候の挨拶の一つである『陽春の候に』注目し、使える時期やタイミングはいつなのか、実際のこの時候の挨拶を使った例文や結びの挨拶はどのようになるのかも解説しましょう。

時候の挨拶になれていない方向けに、そのままコピーできる例文をたくさん用意します。

スポンサーリンク

『陽春の候』を使う期間や意味について

それでは皆さんが一番気になっている使い方やタイミングについて簡単に解説します。

例文などは特に求めていないという方はここだけチェックしてもらえればOKです。

読み方:ようしゅんのこう
使う期間:4月いっぱい
意味や使い方:『春の陽気に満ち溢れた今日この頃』とか『日ざしも明るく陽気に満ちた春になりました』という意味で、春でも暖かさを感じられる時期に用いられる

まず『~の候』とは『~を迎えた今日この頃』とか『~の季節になりましたが』という意味があり、陽春とは『陽気のみちた暖かい春』という意味があります。

この2つの言葉をそのままセットにした意味なのでわかりやすいでしょう。

問題が時期及び使うタイミングです。

『陽春の候』の注意点

この『陽春の候』は4月いっぱいならばいつでも使える時候の挨拶として扱われているのですが、気候や温度によって本当に使えるかどうかがちょっと変わってきます。

もう一度この言葉の意味を振り返ると、『春の陽気に満ち溢れた今日この頃』とか『日ざしも明るく陽気に満ちた春になりました』となります。

つまり、4月でも例年に比べると寒いと、『春の陽気に満ち溢れた今日この頃』という言葉はマッチしません。

逆に温暖化などの影響で4月なのに30℃近い温度になってしまった時は、『春の陽気に満ち溢れた今日この頃』というレベルでは無くとてつもなく暑い厄介な日になります。

『3月でも暖かさを感じさせるような気候ならば、使っても問題ないのでは?』と個人的に疑問に思い調べてみましたが、3月でOKという風に解説している情報が見つからなかったので、3月はダメみたいです。

気候が色々と乱れている時期は、時候の挨拶に何を用いるのかも意識した方がいいです。

二十四節気について解説

時候の挨拶は二十四節気と繋がっているケースがとっても多いです。

今回の時候の挨拶である『陽春の候』は、珍しく二十四節気とは関係ないのですが、時候の挨拶を調べるとこの二十四節気にぶつかることがとっても多いので、二十四節気のサイクルと日付について簡単に解説しておきましょう。

  • 二十四節気のサイクル

立春(2月4日~2月19日)→雨水(2月19日~3月5日)→啓蟄(3月5日~3月21日)→春分(3月21日~4月5日)→清明(4月5日~4月20日)→穀雨(4月20日~5月5日)→立夏(5月5日~5月21日)→小満(5月21日~6月6日)→芒種(6月6日~6月21日)→夏至(6月21日~7月7日)→小暑(7月7日~7月23日)→大暑(7月23日~8月8日)→立秋(8月8日~8月23日)→処暑(8月23日から9月8日)→白露(9月8日~9月23日)→秋分(9月23日~10月8日)→寒露(10月8日~10月23日)→霜降(10月23日~11月7日)→立冬(11月7日~11月22日)→小雪(11月22日~12月7日)→大雪(12月7日~12月21日)→冬至(12月21日~1月5日)→小寒(1月5日~1月21日)→大寒(1月21日~2月4日)

この中で春に該当する二十四節気は立春から穀雨までです

二十四節気的な考え方だと、『陽春の候』という時候の挨拶は主に清明の時期に用いる言葉と言えます。

具体的な『陽春の候』を使った例文

次は具体的な『陽春の候』を使った例文を紹介します。

結びの言葉や時候の挨拶を用いた具体例を、仕事で使う時のパターンと友達とのやりとりで使うパターンで紹介するので、美味く使い分けてください。

書き出しの例文

それでは時候の挨拶を用いた書き出しを見ていきましょう。

  • ビジネス上のお付き合いをしている相手での例文

・拝啓 陽春の候、貴社におかれましてはますますご繁栄のこととお慶び申しあげます。

・謹啓 陽春の候、春たけなわを迎え、健やかにお過ごしのこととお喜び申し上げます。

・拝啓 陽春の候、貴社にはますますご清栄の由大慶に存じます。日頃は格別のお引き立てをいただき、ありがたく御礼申し上げます。

・拝啓 陽春の候、貴社におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

・拝啓 陽春の候、貴社におかれましてはなお一層のご発展のことと大慶至極に存じます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

・拝啓 陽春の候、○○様には、いよいよご壮健にてご活躍の由、心からお喜び申し上げます。

・拝啓 陽春の候、貴社にはますますご清栄の由大慶に存じます。毎々格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。

・拝啓 陽春の候、〇〇様にはますますご壮健のことと拝察いたしお慶び申し上げます。

  • ある程度仲がいい人への例文

・拝啓 陽春の候、〇〇君の高校入学おめでとう。皆さんお変わりなくお過ごしですか。

・拝啓 陽春の候、桜の花は今を盛りと咲き誇っております。

・拝啓 陽春の候、おぼろ月夜の美しい頃となりました。

仕事に関する文章は基本はテンプレートになっているのでコピーアンドペーストで使ってください。

仲がいい人が相手の時はプライベートの事も詳しいと思いますので、それにちなんだ内容になります。

結びの例文

結びの言葉の方も仕事と友達で別途解説します。

  • ビジネス上のお付き合いをしている相手での例文

・春光うららかな好季節、皆様のご多幸をお祈りいたします。敬具

・今後とも変わらぬご厚誼のほど、よろしくお願い申し上げます。敬具

・時期柄、健康には十分にご留意なされ、さらにご活躍されますことを祈念申し上げます。敬具

  • ある程度仲がいい人への例文

・寒さもあと一息です、元気な春を迎えましょう。敬具

・日々暖かくなりますが、油断して風邪などお召しになりませぬようご注意ください。敬具

・桜もちらほら咲き始めていましたから、今から花見を楽しみにしています。敬具

基本的にこちらも仕事でのやりとりはテンプレートになっている部分が多いので、コピーアンドペーストで問題ないでしょう。

仲がいい人相手のやりとりはプライベートな部分も含まれますので、それらを加味した上でうまく処理する必要があります。

個人的にはこちらのほうが難しいです。

まとめ

以上、いかがだったでしょうか。

今回は『陽春の候』を用いた時候の挨拶について色々と解説しました。

意味としてはわかりやすいのですが、春の陽気という言葉が当てはまる天気や気候がどういったものなのかによって判断が分かれそうです。

暑すぎたり寒すぎたりしたらアウトなので、ある程度気候がどうなっているのかを意識して使った方がいいでしょう。

個人的にも例年よりも暑いのに陽春と言われても突っ込みを入れたくなってしまいます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました