2024年7月に発売されたパワプロ2024はバグの多さなどで大炎上しましたが、売上本数的には成功と言われています。
この据え置き機のパワプロが好調なのはアプリという存在があったからです。
そこで、今回はこのアプリのパワプロは2024年に入ってもまだ好調なのか、ここら辺をより掘り下げてチェックして行きたいと思います。
パワプロ2024売上好調
ダウンロード販売があるため明確な数字はわかりませんが、パワプロ2024はソフトでの売上も好調でした。
ソフトだけでもSwitch版とPS4版を合算すると30万本を超えており、ダウンロード販売を加えればおそらく50万本ぐらいは売れたでしょう。
パワプロは2012あたりでめちゃくちゃ低迷し、売上本数が30万本を下回り2014では約22万本とよろしくない数字が出ています。
2012と2014の低迷で一部界隈から「パワプロの据え置き機が販売されなくなるかも・・・」と言われるようになるレベルでした。
しかし、そこから大復活したのはアプリの存在であり、アプリによって今までパワプロで遊んだことがない人達を呼び込むことに成功して据え置き機のパワプロも売れるようになったのです。
色々とあり過ぎて30周年となったパワプロ2024は大炎上しましたが、おそらく2026もそれなりに売れるでしょう(初動はメッチャ鈍くなると思いますが、面白いという評判が広まれば売れると思う)。
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パワプロアプリについおさらい
参考資料
累計5000万ダウンロードを超えるという化け物コンテンツになったパワプロアプリですが、登場は2014年12月18日で2024年の今年はなんと10周年を迎えます。
簡単にアプリについての情報をまとめると以下の通りです。
Google Play:2014年12月18日
Apple store:2014年12月23日
基本プレイ無料、アイテム課金あり
ベースシステム:パワプロ2013
特徴:守備走塁操作は基本なし
アプリ系のゲームは人気コンテンツになると長生きする傾向にありますが、まさにその長生きアプリの筆頭がこのパワプロアプリとなっています。
パワプロアプリの売上げはどうなっている?
参考資料
10年前のデータまでは引っ張ってくることができなかったので、2018年頃からの売上げデータから引っ張ってきます。
データとして参照させてもらうのは『Game-i(https://game-i.daa.jp/)』のサイトで、ここの月次売上予測になります。
ざっくりと年ごとの数値を並べると以下のようになっています。
2019年:187.88億
2020年:120.71億
2021年:76.47億
2022年:72.04億
2023年:45.55億
2024年:23.87億(2024年10月中旬までの累計)
参考資料
この数値を見てもらうとわかるのですが、以前と比べると間違いなく売上げは落ちています。
2018年頃は脅威の250億円オーバーだったのですが、2023年になると1/5ぐらいに落ち込んでいます。
それより昔のデータは『Game-i』さんにはありませんが、2017年も2016年も凄まじい数字が出ていたことでしょう。
一部からは「アプリをつぶすことはない!」と言われていますが、流石に絶好調の時の1/10程度にしぼんでしまったのならつぶされる可能性は存在すると思います。
仮にアプリが潰れたとしても、高水準に売上げを保つことで据え置き機のパワプロにまで客を引っ張ってきたのは本当に凄いことですよ。
プロスピ売上はどうなっている?
参考資料
パワプロアプリがだんだんと売上げがしぼんでいることがわかりましたが、逆にその人気を保ち続けている野球アプリがあるんです。
それが同じコナミから出ている『プロ野球スピリッツA(通称プロスピA)』になります。
パワプロアプリが登場したのが2014年12月でしたが、こちらが登場したのは2015年10月20日と約1年遅れです。
それでも、2024年には9周年を迎えており長生きアプリの1つとなっています。
そんなプロスピAですが、売上げがとんでもないことになっています。
こちらも『Game-i(https://game-i.daa.jp/)』さんから、2018年売上げデータとを引っ張ってきますね。
2019年:384.35億
2020年:586.36億
2021年:590.12億
2022年:590.86億
2023年:600.88億
2024年:296.55億(2024年10月中旬までの累計)
参考資料
先ほど掲示した、パワプロアプリとは比較にならないほどとんでもない売上げを戦いだしていることがわかります。
2018年の比較ならばパワプロアプリがかっていますが、それ以降は大差で負けており2020年以降は約600億の売上げを継続して叩き出している化け物コンテンツになっているのです。
コナミ側からすると、もしかしたらパワプロの方はたたんでプロスピに注力したいという考え方を持っているかも知れませんね。
なぜ売上がのびたのか?
参考資料
売上げデータを見てもわかるように、2018年から2019年、2019年から2020年とこの2年間でとんでもなく伸びています。
ここまで伸びた理由について、いくつか推測ですが簡単にまとめて見ました。
〇2019 WBSCプレミア12で日本が優勝したから
〇2020年はコロナで野球シーズンが短縮されてしまったから
〇2020年からダルビッシュ有がガッツリとプロスピAをやっていると公言してコラボをしたから
〇パワプロアプリのおかげで、野球のアプリという存在が認知されたから
筆者個人的には2019年のプレミア12優勝と大谷の存在が大きいと感じています。
2019年のプレミア12の決勝は韓国との戦いでしたが、平均視聴率が19%とテレビ離れが加速度的に進んでいる現代で考えると非常に高水準な数字を叩き出したのです。
あの優勝で野球というコンテンツの人気に軽く火が付いたと思います。
さらに2017年頃に大谷がエンゼルスにポスティングで移籍し、2018年に投打で躍動し新人王を獲得してニュースでの露出が増え始めたというのも大きいでしょう。
これで野球に全く興味が無いという方に野球というコンテンツへの入り口を用意できたと思っています。
このように、野球への導入が大谷と2019年のプレミア12優勝で用意され、そんな状況下でコロナによる開幕延期&レギュラーシーズン短縮が行われてしまいました。
この野球熱が高まった状況での野球がない状況が続いてしまったことで、アプリをあんまり触ったことがない層を引き込めたと考えています。
あとは、ダルビッシュがプロスピAをやりこみまくってコラボまでしているというのも大きそうですね。
パワプロアプリの今後の予測
参考資料
ここまでパワプロアプリの売上げは、ある意味でライバルとなっているプロスピAの売上げなどをご紹介いたしました。
今後、パワプロアプリがどうなるのかですが、売上げがこれ以上落ちたら大幅なてこ入れはされると思いますが、サ終にはならないと思います。
2024年の10月中旬までの売上げが30億以下とメッチャ苦戦している状況なので、厳しいことは間違いないでしょう。
それでも、据え置き機のパワプロ2024がかなり好調なので、ある意味一心同体となっているパワプロアプリをつぶすとは考えにくいからです。
もしかしたら、プロスピが好調すぎてそっちに注力するためにこっちをサ終するかもしれませんが、筆者個人的には潰れる未来が想像しにくいのがこのパワプロアプリなのです。
まとめ
今回は『パワプロ2024は好調だけどアプリはどうなの?パワスピとの比較もご紹介』と題して、パワプロアプリの売上げなどをチェックしてきました。
アプリの売上げを見てみると間違いなく右肩下がりで2018年頃と比べると格段に落ちます。
逆に、ある意味でライバルなプロスピAがとんでもない売上げを叩き出しており、アプリにおける立場は逆転している状態です。
据え置き機のパワプロの売上げを考えてアプリ版をつぶすことはないと予想していますが、コナミさんはどういう判断をするでしょうね。
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