冷凍されたお肉は解凍の仕方によって味や食感が大きく変わるので、冷凍お肉の解凍にはかなり注意する必要があります。
今回はこの冷凍肉を解凍するやり方について詳しく解説し、その中でもオススメの解凍方法は何になるのか、注意点は存在するのかをご紹介いたします。
冷凍肉は解凍の仕方を間違えると味が大きく変わるので、正しいやり方をマスターしましょう。
冷凍食品の解凍方法をまずは教えて!
冷凍食品を解凍する方法はかなり種類がありますので、一つ一つのやり方について紹介いたします。
まずはこういったやり方があるということを覚えてください。
その中から最適な方法はどれかを別途解説いたします。
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流水につける
いわゆる保存袋に入れたまま、食材を流水につけて解凍するというやり方です。
このやり方で解凍するタイプの冷凍食品はかなりの種類があります。
つける場合は、必ず冷凍食品全体を沈められるサイズの桶やボウルを用いて、食品が浮いてくる場合は抑えて沈むようにしてください。
メリットは水で解凍するために、熱伝導率が高めでそこそこなスピードで解凍できることです。
デメリットはドリップが発生しやすいということです。
このドリップとは、冷凍食品を解凍するときに発生する液体のことで、この液体には冷凍されていた食品の成分である、たんぱく質やビタミンなども含まれているので、できる限り量を減らす必要がある項目となります。
お湯につける
先ほど紹介した流水につけるやり方をお湯にしたやり方です。
お湯を使った場合は、常温放置よりも圧倒的なスピードで解凍することができるので、この解凍スピードこそが最大のメリットとなるでしょう。
デメリットは急速で解凍できるために、かなりのドリップが発生するということ、そして冷凍されている食品の表面は温かいけど、中心部は冷たいといった温度差が発生しやすく、大きいモノを解凍するにはかなり不向きであるということです。
氷水につける
これも先ほど紹介したお湯や流水につけるといったやり方と一緒です。
ただし、つけるのは氷水というかなり冷たい水となります。
具体的にはボウルや桶に氷水を用意して、常温よりも低い状態にして解凍するというやり方になるでしょう。
流水解凍は0℃に近い水で食品を解凍するというやり方になるため、かなり時間がかかりますが温めたくない刺身といった食品とは相性がいいとされているやり方でもあるのです。
メリットは食品へのダメージがかなり少なく品質を保ちやすいということでしょう。
デメリットはそれなりに時間がかかることとなります。
塩水につける
先ほど解説したやり方に塩を追加して、塩分濃度3%程度の塩水を活用するという方法です。
マグロの場合は、さらに40℃程度のお湯を用いるため、温塩水での解凍となります。
具体的にはブロックで使う場合は、ブロック全体を5分程度温塩水につけて綺麗なふきんで水分を除去し、ふきんの水分を除去した後にその付近でブロック全体を包んで冷蔵庫の下段に入れて1時間程度待って、解凍するというやり方になります。
メリットは、食べ物によってはかなり美味しく仕上げることができるということでしょう。
デメリットはほとんどありませんが、しいて言うなら他のやり方にも当てはまりますが、このやり方が最適な冷凍食品がごく一部しか存在しないということです。
レンジで温める
料理をほとんどしない方でも必ずお世話になっているレンジですが、そのレンジを使って温めて解凍してしまうというやり方です。
非常に速い速度で解凍できることがメリットとなりますが、あまりにも急激な温度変化を生じさせてしまうので、品質がかなり低下してしまうというデメリットがあります。
これは急いでいない限りは推奨されないやり方の一つで、ほとんどの冷凍食品で推奨されることはありません。
フライパンで挟み込む
肉を解凍する方法の一つにフライパンを使って挟み込むというやり方あります。
これはフライパンを2つ使って背同士を挟み込んで解凍するというやり方で、肉を解凍する時には推奨する方もいるのです。
挟むときには、上のフライパンにお湯を入れることで解凍スピードがかなりアップします。
アルミのフライパンがあると解凍しやすいという報告もあるので、使っているフライパンによって効率が変わってしまうことがデメリットとなります。
また、挟もうとしても形的に安定しないといったトラブルが発生しやすいのもデメリットでしょう。
冷蔵庫で自然解凍させる
こちらは2重にビニール袋に入れたり容器に入れて、冷蔵庫に入れて解凍するまで待つというやり方です。
チルド室があるタイプの冷蔵庫の場合はそちらを使いましょう。
メリットは、低い温度での解凍になるので冷凍食品の旨み成分が抜けることがかなり少なく、美味しい冷凍食品を堪能することができるということでしょう。
デメリットはこのやり方だと量や大きさにもよるが、半日から1日ほどの時間が必要になってくると言うことです。
そのため、使う場合にはある程度予定を立てつつ間に合うように解凍しないといけません。
常温で自然解凍させる
こちらはアルミホイルなどで包んで、常温で解凍するというとてもシンプルなやり方となっています。
アルミホイルで食品を包むことで、熱伝導率からよりスピーディに解凍できるようになっています。
メリットは手間暇が少ないことですが、デメリットは夏の暑い時期だとドリップ量が多くなりやすく、さらには細菌の繁殖による食中毒トラブルが発生するというリスクが潜んでいることです。
このやり方は推奨されていませんので、紹介はしていますがスルーしてください。
冷凍肉の正しい解凍方法はどれになるの?
結論を先に記載すると、『手間暇がややかかってしまうが、味や質を考えると圧倒的に氷水解凍』となります。
氷水解凍以外にも流水解凍や冷蔵庫保存による解凍が推奨されることもあるが、どちらもメリットとデメリットがある。
シンプルに味を追求する場合は氷水解凍となるが、できるだけ短い時間で解凍したい場合は、流水解凍が推奨され、放置してさくっと終わらせたいという方は冷蔵庫での解凍が推奨されるのです。
氷水解凍をする場合は、対象のお肉を2重にビニール袋に入れた後に氷水に浸して適時氷を追加するというやり方になります。
お肉の量によって必要な時間は変わってきますが、1時間から2時間程度かかるという意見が多いので必要な時間は多めであると考えた方がいいでしょう。
ちなみに、冷凍食品事に解凍方法を選ぶ『解凍機』というのも存在しているので、冷凍食品を扱うことが多い方はそちらを購入するのもいいでしょう。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は冷凍されたお肉の解凍方法をご紹介いたしました。
こうやって解凍方法を色々と見てみると、ものすごく色んなやり方が存在していることがわかります。
ただし、すべての冷凍食品に対する最適なやり方は存在しないので、食品事に最適なやり方を試してみるのが正解となっているということを覚えておきましょう。
扱いを間違えてしまうと、食中毒のリスクがアップするというのは大問題なので、余計なリスクは発生しないように気をつけてください。
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