日本のプロ野球球団は12チームありますが、ある程度位置が固まっているためファンがいる地域も固まっていると言われています。
しかし、一昔前まではテレビ放送されるのが基本ジャイアンツ戦のみだったので、野球ファンの過半数がジャイアンツファンだった時代もあったのです。
そこで、今回はジャイアンツファンの多い都道府県はいったいどこになっているのかを見ていきたいと思います。
読売ジャイアンツのファンを日本地図で見る!
読売ジャイアンツのファンが、どれだけいるのかを簡易的に表したとってもわかりやすい地図があります。
それぞれのデータリサーチ会社で出している『都道府県別で最も応援しているプロ野球チームはどこか』を色分けして表しているものです。
参考例として取り上げられる事が多いのは、『J-READ Basic(ジェイリード ベーシック) | コーポレートサイト || コーポレートサイト』で提示している2008年と2018年のデータとなります。
詳しくは以下をご覧ください。
参考資料
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J-READを見ての考察
こちらを見比べるとわかるのですが、2008年と比べると2018年は広島東洋カープと東北楽天ゴールデンイーグルスに地方でかなり押され気味なのです。
昔は中国地方でも広島県以外がほぼジャイアンツ一択という状況で、東北地方も東北楽天ゴールデンイーグルスが来る前は、ジャイアンツファンが多めという状況が続いていました。
2008年もまだまだ楽天はチームそのものが創設したばかりなので、東北6県にまで手が出せていなかったのでしょう。
ところが震災を機に、当時のキャプテンが残した『見せましょう!!野球の底力を』という発言が、多くの方の賛同を呼び野球ファン以外にも全国民の心を動かすに至ったのです。
こういった状況になったため、東北地方の多くの方がジャイアンツファンから一気に楽天ファンに動いたのだと思います。
中国地方についてですが、これも広島東洋カープが自分たちの商品価値を高めるためのファンサービスを含めた行動が大きく実を結んだのがポイントでしょう。
実際に2018年になると、広島東洋カープが2016年からのセリーグ3連覇を果たしている時期であり、ある意味での絶頂期とも言えます。
やっぱり強いチームというのはそれだけ人気がありますので、中国地方の方は連覇を果たしている広島の方が巨人よりも魅力的に映ったのではないでしょうか。
それでも横浜や千葉を除く関東地方や愛知県や岐阜県を除く中部地方が、ジャイアンツファンで埋まっているのは最大の強みだと思っています。
また気になるのが、埼玉西武ライオンズが埼玉で一位ではないこと、そしてオリックスバファローズとヤクルトスワローズが一位の県がないことは衝撃的です。
Jタウンのデータからの考察
こちらは『Jタウン読者1万人が選んだ、都道府県別「好きなプロ野球チーム」【2017年版】(2/2)|Jタウンネット』の画像を使った考察となります。
まずは画像をご覧ください。
Jタウン読者1万人が選んだ、都道府県別『好きなプロ野球チーム』
参考資料
こちらの画像だと東北3県は楽天ファンですが、他がジャイアンツファンとなっています。
また、広島東洋カープも広島地方を制覇しているのではなく、ソフトバンクホークスと阪神タイガースにかなり押し込まれているようです。
こういった状況から考察すると、西日本は広島東洋カープ・福岡ソフトバンクホークス・阪神タイガースが、根強いファン層を獲得しているということです。
ここにもはやジャイアンツが食い込む余地はないのかもしれません。
また、滋賀県が西武ファンが1位というのもちょっと気になりますし、長野県がヤクルトスワローズファンが1位というのも気になるところです。
ファンの割合としてジャイアンツはどうなっているの?
参考資料
先ほどの地図だけでは、どれだけ多くのファンを抱えているのかがあまり見えてきません。
そこで、ここではどれだけのファンを獲得できているのかをデータ化しているサイトを参考にしつつ見ていきましょう。
まず、上記のグラフは『「読売ジャイアンツが人気No.1」の都道府県|ビデオリサーチ オープンカフェ』にあるグラフです。
このグラフを見てみるとわかるように、野球ファンの約25%がジャイアンツファンであることがわかっています。
12球団もあるのに4分の1がファンというのは圧倒的な強みです。
これでも昔よりはマシだと思っているので、当時は5割以上がジャイアンツファンだったのではないでしょうか。
ここまでのファン数がいるのなら、やはりジャイアンツは球界の盟主であると言えるのではと感じています。
また、個人的に気になる数字が関西圏を網羅している阪神ではなく、福岡ソフトバンクホークスや日本ハム、東北楽天ゴールデンイーグルスの数値です。
阪神タイガースが16.3%、福岡ソフトバンクホークスが12.2%、北海道日本ハムファイターズが9.1%、東北楽天ゴールデンイーグルスが8.6%というのは、なかなかに面白い数字と言えるでしょう。
移転した球団や親会社が変わった球団、新設された球団が巨人や阪神に次いで、3位から5位の位置にいるというのは快挙だと思います。
逆の意味でとても気になってしまうのが、千葉ロッテマリーンズとオリックスバファローズのファンの少なさです。
千葉ロッテマリーンズが3.4%でオリックスバファローズが2.0%になります。
さすがにこれは少なすぎるでしょう。
特にオリックスバファローズは、前身のオリックスブルーウェーブが近鉄バファローズをほぼ吸収するような形で誕生した球団のはずなのに、ファン数がここまで低いのは異常だと思います。
地域別についてのデータをもっと掘り下げる
約25%もの野球ファンを獲得しているジャイアンツはさすがに強いです。
さらに掘り下げるべく、次は応援率についてのデータを見てみましょう。
応援率というのは、その地域でどれだけの割合の人がその球団を応援しているのかがわかる数字です。
詳しくはこちらの『プロ野球12球団、応援率が高い都道府県は?地元密着ナンバー1はココ! | at home VOX(アットホームボックス)』をご覧ください。
この読売ジャイアンツのところを見てみると、栃木県/56.7%、埼玉県・富山県(同率)/53.3%といった数字が出ています。
つまり栃木県や埼玉県、富山県では、半数以上の野球ファンがジャイアンツファンということになるのです。
埼玉西武ライオンズがある埼玉で半数以上がジャイアンツファンというのは、なかなかに衝撃的な数値と言えるでしょう。
個人的にもっとライオンズ頑張れと思ってしまいます。
また気になる数字が、東北楽天ゴールデンイーグルスの宮城県/90.0%と福岡ソフトバンクホークスの福岡県/86.7%になります。
これは地元の人達が、ほとんど地元の球団を応援しているという証でもあるため、最大の強みとして発揮されることでしょう。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は読売ジャイアンツのファン層がどのようになっていったのか、具体的にファンをどれだけ確保しているのかを色々と調査して参りました。
結果的に地方のファン層は、日本ハムやソフトバンクホークスや楽天イーグルスや広島東洋カープの活躍によってとられているのは事実だと思います。
しかし、野球人気そのものが下火にはなっていない状況で、こんなにも多くのファンを獲得できているジャイアンツは、改めてブランド力が高い球団だと強く感じました。
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