受死日(黒日)2021年いつ?意味や由来は?大安と重なったらどうなる?

皆さんも毎日必ず見ることになるカレンダーですが、そのカレンダーを改めてよく見るとわからない記号や文字が見つかる事があります。

特に『●』を見ても何のことかわからないという方が多いと思います。

今回はこのカレンダーの『●』は一体何なのか、どのような意味があるのかを詳しく解説いたします。

あの『●』にも意味はあるのです。

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カレンダーの『●』は何?

結論を先に記載すると『●』は、暦注下段の一つである『受死日』です。

この『受死日』の別名が『黒日』であり、暦で記載する場合に記号の『●』で表すことがあります。

基本的に暦注というのは、その日または時間における吉凶を表すモノであり、今回主役となる受死日も吉か凶を表すモノとなっています。

あなたもなんとなく予想できていると思いますが、名前の中に『死』というワードがあるため不吉な凶日となっています。

受死日の意味と由来や読み方は?

それでは『●』改め『受死日』(黒日)について解説していきます。

受死日は最下段に書かれていた、その日や時間吉凶を表す暦注の一種です。

受死日は『じゅしにち』や『じゅしび』と読み、カレンダーでは『●』という記号で表示されます。

そこそこ有名な暦注下段(れきちゅうげだん)なので、漢字変換でも単語登録しなくても出てくるケースがあります(筆者はパソコンの単語帳には登録してあったが、スマホでは変換できなかった)。

名前からなんとなく不吉な予感がする方も多いと思いますが、その予感通りで『あらゆる意味で最悪の凶日』という扱いをされます。

六曜における仏滅よりも最悪な凶日という扱いをされているので、暦注下段を意識している方にとっては、仏滅よりも意識しなければいけない厄介な日となっているのです。

また、この受死日には『を患ってしまった場合は必ず死んでしまう凶日』という厄介な意味があるので、健康にも気をつけなければいけない日となっています。

由来については色々と調べて見たのですが、はっきりとしたことはわかりませんでした。

暦注下段が一気に広まったのは江戸時代に入ってからなので、江戸時代には確実にあったでしょう。

暦注は、十干十二支陰陽五行思想や古代中国占術などが、ミックスされて誕生したモノが多いので、由来もおそらくその中のどれかとなってくると思われます。

受死日のサイクル

基本的に暦注の配当には、なんらかのルールが存在しています。

受死日の場合は旧暦の日付で、正月節の日、二月節の日、三月節の日、四月節の日、五月節はの日、六月節はの日、七月節はの日、八月節はの日、九月節はの日、十月節はの日、十一月節はの日、十二月節はの日が該当するようになっています。

十二支による日の配当は12日サイクルとなっていますので、1年で約30日はこの受死日が発生していると言えるでしょう。

2021年4月から2022年3月までの受死日を見てみると以下のようになっています。

4月:2日(金)、9日(金)、21日(水)
5月:3日(月)、9日(日)、21日(金)
6月:2日(水)、9日(水)、21日(月)
7月:3日(土)、9日(金)、21日(水)
8月:2日(月)、9日(月)、21日(土)
9月:2日(木)、8日(水)、20日(月)
11月:2日(火)、8日(月)、20日(土)
12月:2日(木)、9日(木)、21日(火)
1月:2日(日)、8日(土)、20日(木)
2月:1日(火)、14日(月)、26日(土)
3月:16日(水)、28日(月)

12日サイクルが多いと感じるのか少ないと感じるのかはその人次第ですが、個人的には最悪の凶日が1年間に約30回もあるというのはかなり多いと思ってしまいます。

暦注をかなり意識していた人が多かった江戸時代は、黒日になると行動ができなかった人も間違いなく多かったと思いますので、相当厄介な日として扱われていたでしょう。

受死日と慶事は相性が悪い?

受死日と慶事は基本的に相性が良くありません。

むしろ、受死日は葬式以外のあらゆる行動と相性が悪いとされていますので、慶事は全部NGだと思った方がいいでしょう。

特にこの受死日がNGとされている行動は、『病気見舞い』『服薬』『針灸』『旅行』とされているので、暦注が気になるという人は意識された方がいいでしょう。

ただし結婚式などの多くの人達を招くイベントや行事の場合は、優先しない方がいいと個人的には思っていますので、考え方次第の所も多くあります。

大安と受死日重なったらどうなる?

六曜と受死日が重なった場合、色々と考え方が変わるかもしれません。

たとえば、大安と受死日が重なったら大吉の日である大安なので、受死日を打ち消すことができるという考え方を持っている人もいるでしょう。

しかし基本的な考え方として、受死日はあらゆる暦注を帳消しにして大凶にしてしまうとされていますので、受死日優先となっていると考えてください。

ただしこの受死日は六曜よりも知名度は低いので、現実的には六曜よりも受死日を意識して行動している人は少ないでしょう。

他の暦注と被った場合どうすればいいの?

こちらも結論から記載すると、その人や地域の考え方にもよるのでなんとも言えません。

調べた限りでは、どんな吉日でも打ち消されて凶日になるという意見が多めです。

確かに、受死日を含めた暦注下段は配当日におけるルールがバラバラであり、色々と被る日が存在します。

たとえば、2021年の4月1日の暦注などの情報をすべて当てはめると以下のとおりです。

2021年4月1日の暦注

六曜:先負

干支の暦月 年:辛丑(しんちゅう) 月:癸巳(きし) 日:己卯(きぼう)

干支の節月 年:辛丑(しんちゅう) 月:辛卯(しんぼう) 日:己卯(きぼう)

九星 年:六白金星(ろっぱくきんせい) 月:四緑木星(しろくもくせい) 日:四緑木星(しろくもくせい)

二十七宿:尾宿(びしゅく)

二十八宿:井宿(せいしゅく)

十二直:建(たつ)

七十二候:雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)

暦注下段:神吉日(かみよしにち)・大明日(だいみょうにち)・天恩日(てんおんにち)・天火日(てんかにち)・凶会日(くえにち)・狼藉日(ろうしゃくにち)

選日:小犯土(こづち)

参考資料

2021年4月1日(木)の暦注

このように現代にも残っている暦注を全部チェックすると、適当に抜粋した1日だけでもここまで色んな暦注が重なっています。

しかし、この重なりが発生したときの扱いもその人の考え方によって重なりますので、色々と難しいのです。

たとえば七箇の善日の一つである『天赦日』は年に5回または6回しかない吉日であり、最上の大吉日として扱われています。

発生頻度の少なさやその意味から受死日のような凶日と重なった場合は、吉日になるという考え方もあるのです。

しかし受死日は最悪の凶日なので、天赦日が打ち負けて凶日になってしまうという考え方となります。

他にも、最強の吉日と凶日がぶつかりあうことで相殺されて、他の吉凶でその日の運勢が決まるという意見もあるのです。

まとめ

以上、いかがだったでしょうか。

今回はカレンダーの『●』について詳しく解説しました。

●は受死日という最悪の凶日であり、大安すら吹き飛ばしてしまうほどの凶日ということでした。

しかし、六曜と比べると知名度はやっぱり落ちますので最悪の凶日扱いされていますが現代ではほとんどの人が気にしていないのが実状です。

個人的にも気にしすぎると動けなくなってしまうので、そういったものがあるという知識を持つというスタンスでいいでしょう。

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