日本シリーズの視聴率はどうなっている?2021年日本シリーズの視聴率を分析!

プロ野球における一番最後を占める大一番が日本シリーズです。

今回はこの日本シリーズにおける視聴率について色々と触れていきたいと思います。

全盛期はどれだけの視聴率があったのか、今の視聴率はどの程度の物なのか、これから日本シリーズはどのような扱いをされていくのかなど色々と考察を重ねていきましょう。

野球ファン以外の方でも楽しめる内容になっているので是非とも参考にして下さい。

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2021年日本シリーズの視聴率は?

2021年の日本シリーズは、東京ヤクルトスワローズオリックスバファローズとの戦いになりました。

その試合はすべてが接戦で、野球が好きな人達から見るととても面白いシリーズになったのです。

全試合地上波でも放送されていたので、肝心の視聴率がどうなったのかを見ていきましょう。

参考にするのはこちらの『プロ野球日本シリーズ | スポーツ | プロ野球 | 過去の視聴率 | 週間高世帯視聴率番組10』というサイトになります。

週間高世帯視聴率番組 プロ野球日本シリーズ

1試合目:オリックス×ヤクルト 4-3 平均世帯視聴率関西8.6% 関東12.2%  平均個人視聴率関西5.1% 関東7.0%

2試合目:オリックス×ヤクルト 0-2 平均世帯視聴率関西7.3% 関東8.4%  平均個人視聴率関西4.4% 関東4.8%

3試合目:ヤクルト×オリックス 5-4 平均世帯視聴率関西9.3% 関東12.5%  平均個人視聴率関西5.6% 関東7.7%

4試合目:ヤクルト×オリックス 4-1 平均世帯視聴率関西7.2% 関東11.2%  平均個人視聴率関西4.1% 関東6.4%

5試合目:ヤクルト×オリックス 5-6 平均世帯視聴率関西8.1% 関東12.5%  平均個人視聴率関西4.7% 関東7.5%

6試合目:オリックス×ヤクルト 1-2 平均世帯視聴率関西12.4% 関東18.0%  平均個人視聴率関西7.4% 関東11.2%

関東地域平均世帯視聴率8.8%となります。

この数字をものすごくわかりやすく解説すると、第1戦目と3戦目以外は歴代最低です。

第1戦目と第3戦目は歴代ブービーとなり、平均視聴率の8.8%という数字も歴代最低となります。

つまり、数字だけで表現してしまうとテレビで最も観られていない日本シリーズになったと言えます。

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昔の日本シリーズの視聴率は?

このようにさんざんな数値になってしまった2021年の日本シリーズですが、昔は圧倒的な視聴率を稼ぎ出す超人気コンテンツでした。

たとえば、日本シリーズでは1978年ヤクルトスワローズ阪急ブレーブスがもつれにもつれて第7戦目に突入しましたが、そのときの関東地域の平均視聴率はなんと45.6%で、瞬間最高視聴率は驚異の61.5%です。

1996年読売ジャイアンツオリックス・ブルーウェーブの試合も非常に視聴率が取れました。

特に、第2戦目で関東地域の平均視聴率は43.3%関西地域では平均視聴率は43.5%というすさまじい数値をたたき出しています。

このように1990年代までは圧倒的なまでの視聴率を稼ぎ出すコンテンツだったのです。

しかし、2000年代から急速に視聴率が低下してしまい、戦っているチームがある地域のみが高視聴率をたたき出すコンテンツに切り替わってきます。

たとえば、2006年の日本シリーズは、北海道日本ハムファイターズ中日ドラゴンズの第5戦では関東地区が25.5%で名古屋地区31.4%になり、札幌地区では52.5%とすさまじい数値になっています。

この現象は2020年の日本シリーズでもはっきりと数値として出ており、この年はソフトバンクと巨人の日本シリーズとなりましたが、北九州地域では番組平均世帯視聴率が24.8%から31.9%とすさまじい数字をたたき出しています。

これは広島が日本シリーズに出ている時でも一緒で、広島地区ではびっくりするぐらいの視聴率を稼ぎ出しているのです。

2016年は広島東洋カープと日本ハムの日本シリーズでしたがどちらもそれぞれのホームとしている地域で突出した視聴率を稼ぎ出しています。

なぜこんなに低いの?

これはいくつか要因がありますので、それぞれの要因を筆者の独断と偏見を交えつつ紹介して参ります。

オリックスファンやヤクルトファンからすると面白くない内容かもしれませんが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

ホームエリアに熱狂的なファンが少ない

基本的に熱中的なファンがいるのなら、その地域で突出した数値をたたき出します。

それは日本ハムファイターズや広島東洋カープの日本シリーズにおけるホーム地域での視聴率を見ても明らかです。

しかし、オリックスバファローズと東京ヤクルトスワローズにはある意味で致命的な問題を抱えています。

それは同じ地域に超強力なライバルがいるため、ファンを食い合ってしまっているということです。

オリックスバファローズでは視聴率やファン数といった球団にとっては、気になる数値を軒並み阪神タイガースに取られています。

東京ヤクルトスワローズもファンはいるのですが、同じ東京に今でも根強いファンがいる読売ジャイアンツがいるため取り合っているのです。

さらに、東京の場合は他の地域から就職や進学で来ている人も大量にいるので、根っからの東京ヤクルトスワローズファンが少ないという声もあります。

テレビで観る時代が終わった

筆者はしばらく前からプロ野球の試合は全部DAZNで見ており、地上波では見ていません。

筆者と同じように地上波というコンテンツではなく、他のコンテンツで野球を見るというスタイルが日本でもかなり浸透したので、日本シリーズもテレビで見なかったという人も多いと思います。

実際に2021年の日本シリーズは、フジテレビ系列とテレビ東京系列、テレビ朝日系列で地上波放送をしましたが、それ以外にも『ABEMA』や『Paravi』で放送していましたし、フジテレビのネット配信サービスでもある『フジテレビONEsmart』でも放送していました。

このように地上波以外でも放送しているというのが、視聴率が取りにくくなってしまった最大の理由だと思います。

たとえ視聴率がとれるコンテンツでも、このようにネット配信サービスで色々と放送されていると、そちらに確実に人が流れることになるのでそれだけでも視聴率は大きく削られてしまうでしょう。

これは時代の流れとしか言えない状況なのでどうしようもないことだと思ってしまいます。

超人気選手がいない

筆者のような野球民からすると、オリックスには吉田正尚や山本由伸がいますしヤクルトには山田哲人や村上宗隆などのスター選手がいます。

しかし、彼らが今では超世界的なスーパースターになった大谷翔平レベルで人気があるのかといわれたらノーです。

実際に大谷翔平が輝いていた2016年の日本シリーズは、広島東洋カープと日本ハムファイターズの日本シリーズになりましたが、両チームともあまり関わりがない関東地域での平均視聴率は、最終戦となった第6戦で25.1%というびっくりするような数字をたたき出しました。

つまり、超がつくほどのスター選手がいると自分たちの応援するチームじゃなくても、野球にそこまで興味がない人でも日本シリーズを見るということです。

まとめ

以上、いかがだったでしょうか。

今回は2021年の日本シリーズにおける視聴率についてお話ししました。

ネット配信サービスがここまで充実してしまった現代において視聴率を稼ぐのは至難の業でしょう。

今回の日本シリーズは全試合接戦でなかなかに面白い試合だったという感想は多いのですが、それでも視聴率的には失敗であるという指摘が多いです。

こればかりは解決することが難しいですし、これからのプロ野球における永遠の課題になると思います。

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