ナルトやドラゴンボールやワンピースなど海外でも人気のアニメ作品はいろいろとありますが、そういった人気作品のカテゴリーにスタジオジブリのもののけ姫が含まれることが多々あります。
今回はアニメの映画作品でもあるこのもののけ姫が海外でどのような評価を受けているのか、本当に人気があるのかを解説していきましょう。
海外のサイトを覗いてどのような評価を受けているのかをチェックするので、ランキングなどが気になるという方は元のサイトを見ていただきたいです。
もののけ姫は海外での人気はどうなっている?
『もののけ姫』という作品はアニメですが、映画ベースのアニメですので映画のランキングを扱っているサイトでも情報が手に入ります。
その中でも多くの方が利用されているサイトが『Internet Movie Database(https://www.imdb.com/)』で、こちらは英語圏で最もポピュラーなオンラインデータベースとなっています。
映画以外にも俳優や芸能人やビデオゲームに関する情報も詰まっているので、洋物の作品をいろいろと追いかけている方ならば是非とも活用してもらいたいサイトとなっています。
こちらの会員の10段階評価の集計から算出されたランキングがあるのですが、そこでもののけ姫は映画の中で8.3点で79位となっていました。
100位以内に入っているのなら十分に快挙です。
ちなみに、同じジブリ作品でもこのランキング上位に来ているのが、『千と千尋の神隠し』で、こちらは平均8.5点で31位となっていました。
これより上位の日本作品となると黒澤明監督の『七人の侍』となります。
こちらは貫禄の20位で、世界の方々の圧倒的な人気作品であることがわかります。
ほかにも、日本のアニメが大好きな米国人が創設した『MyAnimeList(https://myanimelist.net/)』というサイトでは映画作品でもアニメならば扱っているので、その中にもののけ姫のデータベースがありました。
こちらでは日本のアニメ好きが集まってレビューしたりフォロアーになることが可能で、そのレビューの点数やフォロアーの数でランキングされています。
このランキングがもののけ姫はレビュー評価は10点満点で平均8.67の59位、フォロアーの数のランキングでは105位と大健闘しています。
このどちらを見てもわかるのですが、かなり検討している作品なのです。
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なぜ人気になった?ツイートもチェック!
ここではなぜそこまで海外で人気になったのか、Twitterなどを参考にして理由を探っていきましょう。
筆者の考察も入りますので、そういった考え方もあると思って聞いてもらいたいです。
小見出し:宮崎駿監督が中途半端に主義主張を変えなかったから
考察動画間に合わなかったから#もののけ姫 の小噺をここで…
「もののけ姫」は、ディズニーとの提携から世界配給になり、いわば【世界のジブリ】になった1作目の作品です
ところが、それまでのジブリとは一線をかくす「日本の時代物」。しかも海外で人気の”侍”も劇中にはほとんど登場しません →
— 太田 唯 (@SmileY0925) August 13, 2021
A:国によって様々です。カオナシの登場で「シーン」となる国もあれば、爆笑に包まれる国もありました。宮﨑さんは海外の反応を意識して映画を作ることはありません。鈴木さんは「日本人が日本人でしかできないものを作れば、それがグローバルな作品になる」と語っています。
— スタジオジブリ STUDIO GHIBLI (@JP_GHIBLI) January 7, 2022
こちらのTwitterを見ていただくとわかるように、この作品は海外受けを狙って侍を出すということはしませんでした。
あくまでも作品に重要なキャラクターにスポットを当て、シンプルな善と悪には分けずに描かれた作品なのです。
この作品はディズニーとの提携から世界配給された作品なのですが、ディズニー側はいろいろと海外では受けないと感じた部分をカットするようにジブリスタジオに要求したのに、それを全部断ったというエピソードもあります。
そういった折れない姿勢が海外のファンを掴み、そういった方々からの評価が圧倒的に高くなるのも納得です。
『日本人が日本人でしかできないものを作れば、それがグローバルな作品になる』という言葉は非常に深いですし、その意識こそが海外に愛される作品になる大きな理由なのだと思います。
逆に、シンプルな勧善懲悪や善と悪を求めている人にとっては受けが悪かったようです。
配給元がディズニーだった
・「もののけ姫」による人気ピークの「天下のジブリ」の最新作、前作の倍の全国規模宣伝キャンペーン
・ローソンとのグッズ付きタイアップ
・糸井重里作の宣伝コピー
・海外配給はディズニー
・劇場限定グッズも販売
「千と千尋」は↑なわけだけど、「真っ向勝負」とは何?https://t.co/eABKuxQYPI— とれんち㌠💙💛 (@toren_chi) December 27, 2020
商品を買うとき、見るときに気になるのは制作者やスタジオや配給元がどこなのかです。
今ではいろいろと問題を抱えてしまっているディズニーですが、当時のディズニーは今のような問題はなく圧倒的に人気となる作品をいろいろと世に送り出してきたために、信用度が世界レベルでも高い状態でした。
そういったディズニーが配給元となっている作品ならば、知らない作品でも見てもらえる可能性は非常に高まるでしょう。
絵画でも受け入れられている理由の一つとして、この配給がディズニーだったというのはものすごく大きかったと思います。
世の中の風潮が変わりつつあるから
これは筆者の個人的な見解もありますが、海外も昔ほど勧善懲悪や善と悪と別れた作品がすべてという封業が薄れていると思います。
さらに、アニメは子供向けの作品というイメージがアメリカを中心にかなりあったのですが、進撃の巨人やデスノートといった作品の登場によって、あちらの人たちにとって大人でも見られるアニメ作品が一気に広まったのも大きいでしょう。
このような世の中の変化によって、昔ならばそこまでヒットしなかったと思われる作品でも気軽に見られる時代になり、改めて見てみることでこの作品に対して感銘を受けるというパターンが増えてきていると思います。
筆者も子供の時代に見た作品をあの頃はあまり理解できなくても、今改めて見返すととても理解できるというケースが大量にあります。
だから大人になってから見てみることで、昔は否定していた作品でも実は良い物であると気がつくパターンもあるのです。
ストリーミング配信で気軽に見られるようになったから
Netflixなどのストリーミングサイトにおいて、スタジオジブリの作品が海外でも気軽に見られるようになりました。
世界の風潮が変わったことで、改めてジブリ作品を見直すという人も世界レベルでかなり多くなったと思われます。
やはり、気軽に見られる世の中になるほど作品人気は高まりやすいので、この影響もかなりあると思っています。
まとめ
今回はもののけ姫の海外人気と、どうして人気があるのかをいろいろと調べてきました。
簡単な悪と善に分かれた作品を好む20年前にはこの作品を好まないという人もかなりいたようですが、映画やアニメをランキング形式で表示してくれるサイトを見た限りでは、そういった評価は少なくむしろ好意的に受け止めている人がたくさんいました。
やはり、今と昔では受け取り方が変わったという人は非常に多いのでしょう。
この変化は日本のアニメ業界にとってはとても好ましいと思いますが、日本人もいろいろと変化しているのは事実なので、昔ならはやった作品でも今では流行らなくなってしまったというケースもあると思います。
その点はよく汲んで、クリエイターやスタジオの方には頑張ってもらいたいですね。
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