日本では1988年に公開されてから『金曜ロードショー』などで何度も放送され、そのたびに高視聴率をたたき出しているのがスタジオジブリの傑作『となりのトトロ』です。
日本を舞台にしたちょっとしたファンタジーものですが、これは海外でどういった評価をされている作品なのでしょうか。
今回は日本ではぶっちぎりの大人気作品になっている、となりのトトロの海外人気についていろいろと調査します。
海外人気はどうなっている?
それでは本題に入りましょう。
ミュージカルなどはありますが、基本が長編アニメ映画作品となりますので、映画のカテゴリーやアニメのカテゴリーなど両方でチェックすることができます。
基本ベースはいつもお世話になっている日本のアニメが大好きな米国人が創設した『MyAnimeList(MyAnimeList)』というサイトでチェックを行い、他のサイトではどういった評価をされているのかも見ていくというスタイルでいきましょう。
ちなみに、となりのトトロの英語タイトルは『My Neighbor Totoro』なので、自力で調べたい方は参考にしてください。
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MyAnimeListでの評価について
まずは先ほど記載したように『MyAnimeList(MyAnimeList)』での評価チェックです。
2023年4月の段階では以下のような評価をされていました。
参考資料
こちらの数字について簡単に解説すると、『Score』がユーザーの平均レビュー点数です。
『Ranked』がその平均レビュー点数から見えてくる点数による総合順位で、『Members』がその作品を応援しているフォロアーの数になりそのフォロアーの数から総合順位が『Popularity』となります。
平均レビュー点数は8.25点とかなり高評価で全体としては295位です。
フォロアー数も約100万人と昔の映画として考えると非常に多く、総合順位も143位と高めとなっています。
参考として、大体同じ時代に海外でも大ヒットした『AKIRA』のこちらのサイトでの評価は以下の通りです。
Score 8.16 Ranked #390 Popularity #206 Members 789,165
参考資料
この数値を見ると、となりのトトロのスコアの高さがよくわかります。
他のサイトでの評価について
となりのトトロは海外でも英語圏を中心にかなりメジャーなタイトルなので、他のサイトでも評価が載っている可能性が高いです。
まずは北米最大規模のアニメ紹介サイトの一つである『Anime News Network(アニメニュース ネットワーク)』で探してみた結果、ありました。
評価の仕方はシンプルで、10段階評価によるユーザー評価の平均です。
そちらはなんと8.59点と非常に高く、7000件もある全体評価の中でも39位と圧倒的に高評価と言えます。
Alternative title(それぞれの国でのタイトル)を見てみると、ものすごく多言語で用意されていることもわかり、これだけでも世界レベルで評価された作品と言うことが見えてきます。
次は映画をいろいろと評価している『Rotten Tomatos』というサイトを見ていきましょう。
参考資料
英語圏の映画を主体に評価しているサイトですが、アメリカでも人気があったトトロならばこちらでも評価されているはずです。
こちらもありました
こちらのTOMATOMETERが評論家評価で、AUDIENCE SCOREがユーザー評価です。
評論家評価でグット率93%、ユーザー評価でグット率94%とこれもめちゃくちゃ高いです。
英語圏での人気も圧倒的に高いと言えるでしょう。
他にも有名な映画レビューサイトの『Internet Movie Database(https://www.imdb.com/)』でもありました
評価の仕方はレビュアーの10点満点評価の平均値となっており、8.1点とこれもなかなかに高評価です。
こちらのサイトは結構辛口の方が多く、平均9点を超える作品がなかなか出てこないレベルなので、8点超えは十分に高いと言えます。
なぜここまで人気なの?
となりのトトロが海外でガッツリと高評価をいただいている作品ということはわかりましたが、ここまで評価されている理由は何なのでしょうか。
海外の方の評価などを見ながら、筆者の意見も交えて推論していきます。
敵対的な存在がいない
いわゆる映画で人気の作品は、アメリカものを筆頭に『悪役がいてそいつを正義役がぶっ飛ばす』といったストーリーが非常に多いです。
そういった話の軸になっていない物語でも、悪役は高確率で登場します。
しかし、このとなりのトトロはそういった悪役がいません。
悪者がいない平和な世界の物語なのです。
それ故にいろんな年齢の人が最後まで楽しめる作品になっているのですが、これが海外でも愛される理由の一つだと思います。
暴力シーンおよび戦闘シーンがない
先ほどの敵対的な存在がいないとリンクしますが、敵対的な存在がいないということは殴り相手がいないという事ですし殴られることもありません。
つまり暴力シーンも戦闘シーンもないのです。
海外の人のブラックジョーク的な評価に『悪役が最終的にゴミ箱行きになるディズニーへの模範解答』といった内容があり、個人的に笑ってしまいました。
日本人も見た後になんとなく幸せな気分になれますが、海外の方々もそういった気持ちなのだと思います。
他にも『癒やされる・・・』といった海外評価もあり、癒やし系映画の最先端だったのだと思われます。
とにかくかわいいから
日本人の方々も小さなトトロや猫バスを見て可愛いと思った方が多いでしょう。
実際にそういったトトロのキャラクター商品は日本でも馬鹿売れでしたし、今でも持っている人は多いです。
海外の方々と日本人の感性は違うため、可愛いと感じるポイントも結構違うというケースは多いのですが、トトロに関しては可愛いと感じている方も多いように感じます。
シンプルにアニメーションが美しいから
1980年代に完成したアニメーション映画としての完成度が高く、アニメーション作品としての美しさを評価している人も一定数いました。
海外ではそういった映像美や美しさに関する部分を日本人よりも評価する傾向にあり、当時の方々にとってその美しさこそがインパクトを与えるポイントだったのかもしれません。
気になるツイートもチェック
最後に海外人気に関する気になるツイートを見ていきましょう。
2023年は誕生から35周年!
Happy 35 years to My Neighbor Totoro! 💚 pic.twitter.com/SGAE0ejq9A
— 📽 karabast of us🇵🇭 (@MarsellusDurden) March 29, 2023
SNSを中心に35周年をお祝いするコメントがちらほらありましたが、英語で検索すると海外の方もお祝いしていることがわかり、ここからも人気があるところが見て取れます。
海外でトトロの舞台版が賞を受賞!
英舞台化「となりのトトロ」、演劇界のオリヴィエ賞6部門で受賞 https://t.co/bbFKc0yN5q pic.twitter.com/14hN1uxC34
— 海外NEWS発信局 (@worldnewsofc) April 3, 2023
イギリスの演劇界で最も権威があると言われている『オリビエ賞』の授賞式が4月2日に行われたのですが、そこでアニメ映画の舞台版となる『となりのトトロ』が衣装デザイン賞や演出賞やエンターテインメント・コメディー賞など合計6賞も受け取るという快挙を成し遂げました。
このことからも海外での人気がまた出てくるのではないかと予想されています。
外国の方にも通じるトトロ
こんにちは!HATCOFFEEです!
最近海外のお客様も徐々に増えてきました!トトロが人気!店長いままで何体のトトロ描いてきたんだろう…洗練されていくトトロ😎🎩✨ pic.twitter.com/y6w5ivIjWq
— HATCOFFEE (@HATCOFFEE2019) July 11, 2019
アート系の作品は海外の方でも知っている作品をいろいろと用意すると、外国人客が来たときでもバッチリ対応できますが、そのカテゴリーの一つにトトロが入っていることがわかるツイートです。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回はとなりのトトロが海外でどういった評価をされているのかを調査しました。
かなり古い作品ではありますが、海外人気はすさまじくイギリスでは舞台がめちゃくちゃ人気というのもあって、まだまだ人気は継続するという事が判明しております。
しかし、あの映画は続編を作るということも難しい作品ですので、関連グッズを新たに作るといった展開を見せてほしいところではあります。
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