WBC優勝など非常に明るいニュースが多い日本や球界ですが、2023年シーズンはそういったWBCの盛り上がりを含めていろいろと騒がしい年になりそうです。
その理由の一つが、日本ハムファイターズの新球場『エスコンフィールド北海道』が完成し、そこでの野球が始まるからです。
今回は日本ハムの新球場はどんな球場なのかを解説しつつ、広さやフェンスはどうなっているのかをまとめます。
日ハムが札幌ドームを離れた理由について
日本ハムが札幌ドームを捨てて新球場に離れた最大の理由を簡潔にまとめると『札幌ドームの運営側があまりにもひどすぎる搾取体制で、状況的に悪化する一方だったので日本ハム側が見捨てた』となります。
その経緯についてまとめている動画はネット上でものすごくたくさんありますが、その中でもわかりやすいのが上の動画なので、文字を追いかけるのがあまり好きではないという方はそちらをご覧ください。
もうちょっと詳しく解説すると、札幌ドームの改善されない運営のまま日本ハムが札幌ドームで試合を続けても高額な使用料やグッズ収入の強制徴収などのマイナスが大きすぎる状態でした。
また人工芝で足を痛める選手が続出し続けることが明白だったので、新しい自前のスタジアムを用意して移転するという結論に至ったのです。
札幌ドームを運営しているところがいわゆる天下り先の第三セクターだったので自業自得という側面が否めず、こういった背景を知っている人たちからすれば、日本ハムの移転は当たり前と感じたことでしょう。
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日本ハムがいなくなり札幌ドームはどうなる?
これも結論から先に記載すると『絶対に黒字になるわけがないので赤字の状態が続くけど、潰れることはないだろう』となるでしょう。
天下り先となっている第三セクターが運営しているので、赤字になっても札幌市の税金を使って補うと思われるので潰れないという結論に達しています。
札幌ドームの運営側はサッカーの試合数増加やコンサート開催などで5年以内に黒字化するといった資産を出していますが、はっきり言ってこれもあり得ない計算であり絶対に黒字になることはないと思っています。
札幌ドーム側はコンサート開催で黒字にいけるといった計算をしていますが、元々コンサートをするには向いていない場所と言われており、2023年も有名アーティストから避けられているのが実情です。
筆者が調べた限りだと、『YOASOBI』『Official髭男dism』『米津玄師』『あいみょん』といった名だたるアーティストは、2023年北海道でライブを行いますが札幌ドームを避けています。
日本ハムがいなくなったことで札幌ドームに入っていた飲食店も軒並み逃げてしまい、看板スポンサーもほとんどいなくなっているのが実情なので、すごい勢いでマイナスに向かって突き進んでいるところです。
外野の広さについて、札幌ドームよりホームランは増えるのか?
参考資料
ただし、2023年の日本ハムはホームランを量産するような有望選手がほとんどいないので、単純な数の比較ではいきなり爆発的に増えることはないと思います。
札幌ドームと球場の広さを比べてみると
具体的な数字を見ていきましょう。
参考資料
これだけ見てもわかりにくいという方もいると思いますが、筆者の主観を交えて考察をまとめると『ポール際だけフェンスが高く、右中間のふくらみがなくてフェンスも低いこのスタジアムならある程度飛距離を飛ばせるバッターならばホームランが出まくる』という結論になるのです。
実際に2022年の飛距離などの指標から算出したという方のネット上での意見を見てみると、清宮幸太郎選手あたりは10本程度エスコンフィールドならホームランが増えるので、今年は2022年と同じ調子ならば30本ぐらいいくかもしれないとまとめていました。
また、データという意味では筆者もいつもお世話になっているデータスタジアムもエスコンフィールドでどうなるのかといった予想をしており、統括も出しています。
外野フライ割合トップの清宮は、ライト方向への大飛球も非常に多かった。昨季放った18本塁打のうち17本が引っ張った一発で、新本拠地は自身の強みを存分に発揮できる理想的な環境といってもいいだろう。
参考資料
札幌ドームでは大きなフライを打ってアウトになっていた清宮幸太郎選手にとっては追い風という結論を出していますね。
わかりやすい動画で解説
これはとってもわかりやすく札幌ドームとの比較をやっているので、目で見て判断したい人には必見です。
この動画を見ると左中間と右中間でどれだけホームランが出やすいのかが見えてくるでしょう。
見て判断したい人はこちらの動画をかなりオススメします。
ファウルゾーンの広さについて
エスコンフィールドのポイントとして取り上げられるポイントの一つがファウルゾーンの広さ(狭さ)です。
この画像を見るとファウルゾーンの狭さがわかるでしょう。
特にポイントとなるのが外野とファールグラウンドにあるフェンスとの距離、として、キャッチャーのバックネット裏までの距離です。
ネット上で図面を検索しても全くヒットしなかったので、細かい数字はわかりませんでしたが国内にある球場の中でもファウルゾーンは最小と言えるでしょう。
ただし、キャッチャーのバックネット裏までの距離については18mじゃないといけないところを15mにしたことで、近すぎて公認野球規則を満たしていないと大問題となったので、2023年シーズンが終わったら工事が入る可能性が高いです。
ホームベースからバックネットまでの距離は他球場に比べてどう?
着いたよ、エスコンフィールド❗️
今日はここから✨
バックネット裏‼️ pic.twitter.com/WBV2hjiUPm
— 米福 (@YoneFuku73) March 26, 2023
こちらのツイートの画像を見てもらうとわかるように、非常に近いです。
そのため、バックネット裏のお客さんは間違いなくあらゆる球団よりも迫力ある野球を楽しむことができるでしょう。
ただし、この近さに関しては2022年11月7日に行われたプロ野球12球団による実行委員会で問題となり、大騒ぎになりました。
この騒ぎについてちょっと触れていきます。
バックネット距離問題は結局どうなった?
結論を記載すると『2023年は球団側が野球振興のための基金を設立する形で決着させたが、今季終了後以降に規則に沿う形で改修させられる可能性が高い』と言えます。
ただし、二転三転する可能性もあるので読みにくいです。
もともと、日本の野球ルールブックである公認野球規則において『ホームベースからバックネットまでの距離は60フィート(約18メートル)が必要』と記載があるのに、無視して50フィート(約15メートル)にしたことが問題となったのが始まりです。
アメリカの『Official Baseball Rules』では推奨という記載であり、誰も守っていない状態だったので、アメリカの設計士に頼んだ結果こんなことになってしまったという顛末になります。
これだけ聞くと『アメリカでOKならいいじゃん!』と思われる方が非常に多いと思いますし、その意見もよくわかります。
しかし、この問題を厄介なことにしている最大の理由がありまして、それが2009年に稼働した広島カープの本拠地である『MAZDA Zoom-Zoom スタジアム』の建築においてこのバックネットまでの距離を短くしたいとNPBに打診したけど却下されたという経緯があるのです。
つまり、広島がダメだったのに日本ハムがOKになるのはおかしいという結論になります。
それ故に、ネット上でも大論争となり未だにスッキリする決着はついていません。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は日本ハムの新球場である『エスコンフィールド北海道』はどんな球場なのかをいろいろと調べてきました。
動画で解説している人がいましたが、それを見ると明らかにホームランが出やすくなったことがわかります。
あれだけ狭くてフェンスが低ければ選手によっては10本ぐらいホームランが増えるでしょう。
ただし、投げている投手は被弾の確率が上がるという意味でもあるので、日本ハムは投手崩壊しないようにケアする必要性はより高まっていると言えます。
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