アニメは日本が誇る文化ですが、海外に影響を与えたアニメ作品はいろいろとあります。
その中でもコアなファンがいて今でも愛されている作品の一つに『AKIRA』があります。
バイクもとっても有名になった『AKIRA』ですが、今現在のアニメ作品としての人気はどういった立ち位置なのでしょうか。
伝説的な作品であり、公開されてからすでに30年以上が経過している作品なので、どういった評価に落ち着いているのかが気になるところです。
海外人気はどうなっている?
海外の方に大人向けのアニメがあるということを知らしめた作品の『AKIRA』ですが、1989年の作品なので今現在どれだけのレビューが集まっているのかはちょっと心配です。
今回もいつも参考にしている日本のアニメが大好きな米国人が創設した『MyAnimeList(https://myanimelist.net/)』というサイトを使って評価を見ていきましょう。
かなり古い作品なので評価している人がどれだけいるのかが個人的にかなり心配です。
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映画アニメの評価はどうなの?
『AKIRA』は原作は『週刊ヤングマガジン』で連載されていた全6巻の漫画です。
そしてこの漫画を元にしたアニメ映画があり、この映画がとてつもなく話題となったのです。
テレビでの連載アニメはないので、この映画のみの評価となります。
参考資料
こちらの数字について簡単に解説すると、『Score』がユーザーの平均レビュー点数です。
『Ranked』がその平均レビュー点数から見えてくる点数による総合順位で、『Members』がその作品を応援しているフォロアーの数になり、そのフォロアーの数から総合順位が『Popularity』となります。
この情報を踏まえてこれらの評価をチェックした感想は『30年以上前の作品でこれだけ高評価がついているのはすごい』となります。
時代の進化はアニメの質の進化につながり、最新作はそれだけ映像美も音楽も優れたものを排出しやすくそういったものに慣れた後にこの作品を見ると、どうしても古くさいと感じて評価的にも伸びなくなってしまうと個人的には考えています。
そんな状態にあるのに、それでも平均レビュー点数が8.16点と高い地位をキープし、フォロアー数も約80万人もいるなんて快挙です。
漫画版の評価は?
映画のチェックついでに漫画版の評価も見ていきましょう。
同じサイトで漫画の評価もチェックできます。
参考資料
これも30年以上前の作品として考えれば十分に高いと言えるでしょう。
個人的に平均レビュー点数が8.5点を超えている作品は十分に面白い作品として認識しているので、漫画版の評価も高いと考えていいと思っています。
今でも人気がある理由は?
次はここまで海外に影響を与えて愛される作品となったのかの理由を探っていきましょう。
映像作品として圧倒的に優れているが故に注目されたといった意見はたくさん見てきましたが、他に気になる意見はあるでしょうか。
ツイートを拾いつつ考察を重ねていきます。
関連グッズがいろいろとあるから
☑️ Lukaのハイパーダンクの『AKIRA』カスタムバッシュ🔥 やはり海外でも根強い人気を感じる。
— バッシュ.com🏀 (@basshu2_com) January 11, 2021
その作品が愛されるシリーズになるには、関連グッズがどれだけあるのかが重要です。
すでに漫画も終わった古い映画作品ですが、関連グッズが今でもいろいろとあるというのはなかなかに驚くべき情報でしょう。
ツイートはNBA選手のバッシュにプリントされているAKIRAの画像で、最初見たときは筆者もめちゃくちゃびっくりしました。
こういったものが今でもあるのなら、根強いファンが居続けるのも納得です。
今でも取り上げている人が多いから
スピルバーグ監督最新作「Ready Player One」には有名キャラクターたちが多数登場予定。予告編だけでも「アイアン・ジャイアント」「エルム街の悪夢」「AKIRA」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」など出展多数。ハーレイクインも登場しているらしいのだが…? pic.twitter.com/uLRn4ZhKHv
— 映画情報 オスカーノユクエ (@oscarnoyukue) July 23, 2017
こちらのツイートは2018年に公開されたSF作品の『レディプレイヤーワン』によるものです。
これはVR世界の話なのですが、1980年代大衆文化のオマージュ作品がものすごく大量にクロスオーバーとして取り入れられており『デロリアン』や『トランスフォーマー』、さらには『グレムリン』やら『マッドマックス』やら『バットマン』など本当に笑っちゃうぐらい何でも出てきます。
さらには『ガンダム』や『AKIRA』まで登場するのです。
実はスティーブン・スピルバーグ監督も『AKIRA』が大好きと公言する超有名人の一人で、思いっきり自分の映画で登場させてしまいました。
筆者もこの映画を見てバイクの登場シーンを見たのですが、本当にあの『AKIRA』のバイクで大爆笑したのを覚えています。
気になる方は以下のYoutubeにある切り抜き動画を見てください。
見た瞬間一発でわかります、再現度すごいですよ。
それに台詞ではっきりと『カネダのバイク』って言ってます(笑)。
漫画版の人気もあるから
AKIRAは海外人気も凄そうだよね。以前オタク仲間の友人のアメリカ人(当然オタク)と話してた時にAKIRAの話題が出て、漫画版は読んでないと言ったら「信じられない、絶対読むべきだ!」的な事を言われたw なお現在も漫画版は読んでないヽ(゜∀。)ノアヒャ
— 織田成明 (@odanariaki) September 17, 2020
こちらのツイートを見るとわかるように、映画だけではなく漫画版を推している外国の方もいるようです。
今回の記事で漫画版の評価もチェックしましたが、結構高かったですよね。
その評価の高さを裏付ける内容のツイートとなっています。
やっぱり原作が優れている作品は根強いファンがつくものなのです。
アニメーション作品としての質が非常に高かった
アニメ界の中で一種の頂点に達してるなと思う作品
伝説巨神イデオン
AKIRA
もののけ姫
ピンポン THE ANIMATION
GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
新世紀エヴァンゲリオン
SLAM DUNK THE FIRST
宝石の国
蟲師
serial experiments lain
PERFECT BLUE— yABu (@yaboo0211) March 29, 2023
この『AKIRA』は総製作費が10億円と当時の状態で考えるととんでもないお金が動いている作品としても有名でした。
そのお金をつぎ込んで関わったスタッフの数はなんと総勢1300人と非常に多く、その結果誕生したのがプリントセル画15万枚というとんでもない作品になったのです。
こうしてできあがった作品は海外を中心にとてつもない影響を与えており、批評家の方々は『超流動的な動きが素晴らしい』とか『非常に高度なアニメーションの品質に仕上がっている』とか『動きが制限されたている動かないアニメを払拭する作品』といった意見を次々と述べています。
アニメが子供のものという概念を破壊した作品とよく言われていますが、その背景にあったのはスタッフの努力とその努力の結果実った最高品質の映像作品に仕上がったのです。
特に、その労力の結晶とも言えるバイクチェイスシーンは冒頭ではありますが、見ている人たちの度肝を抜きました。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は『AKIRA』の海外人気についていろいろと調べてきました。
ある意味で伝説となっている作品の一つだったので、2023年にどういった扱い方をされているのかを再確認することができたのは筆者としてもうれしかったです。
『AKIRA』が好きと公言する海外の有名な方々は結構いるので、そういった人たちの発言を遡ってみるのも面白いですよ。
スティーブン・スピルバーグはそう言って公言している一人だったのですが、自分の映画に登場させちゃうレベルだったので知らない人は驚くと思います。
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