ソーシャルゲーム業界が衰退したと言われる理由とは!

ソーシャルゲームとは、スマホなどのSNSアカウントのみで利用可能で、短時間で気楽に遊べるものが主流のゲームですが、そのソシャゲ業界も衰退期に突入したという意見がネット上でも良く見受けられます。(2020年10月現在)

日本では様々な業界が存在しており、時代の潮流が大きく変わることで、どの業界でも栄枯盛衰が発生し、衰退期に突入するのは避けられないという意見も多々あります。

そこで、今回はソシャゲ業界は本当に衰退しているのか、仮に衰退しているのならなぜ衰退しているのかをご紹介します。

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本当にソシャゲ業界は衰退している?

先に結論を記載すると『日本企業主体で考えたソーシャルゲーム業界はかなりの速度で衰退しているけど、世界レベルで見たらまだ衰退はしていない』となります。

上のグラフは【決算まとめ】ゲーム関連企業33社の7-9月…『DQウォーク』の爆発的ヒットで、市場の潮流に変化の兆しコロプラは売上高100億円の大台回復しています。

アカツキも躍進(https://gamebiz.jp/?p=254657)にある『モバイルゲーム大手の営業利益推移』で、2015年を境に一気に右肩下がりになっていることがわかるでしょう。

2020年は新型コロナウイルスの影響によって、ソシャゲ業界の売上も大きく変わると言われておりますが、日本ではすでに収縮傾向にあるためマイナス方向に変わる可能性が大となっています。

ただし、ここでポイントとなってくるのが、『日本企業主体で考えたソーシャルゲーム業界はかなりの速度で衰退している』という部分であり、世界規模なら話が変わってくるのです。

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海外から日本のスマホゲームに参入している

参考URL

MONEYzine:サービス終了

こちらの画像は『スマホゲーム市場、8.9%増の1兆290億円に拡大、30代・40代の平均課金額は月4,324円』というサイトにある、スマホゲーム国内市場規模推移を表したグラフです。

これを見ると、日本国内での市場規模を考えると衰退はしていません。

ここでもう一つの表をご覧ください。

参考URL

【決算まとめ】ゲーム関連企業33社の7-9月…『DQウォーク』の爆発的ヒットで市場の潮流に変化の兆し

 

こちらも先ほど紹介した【決算まとめ】ゲーム関連企業33社の7-9月…『DQウォーク』の爆発的ヒットで市場の潮流に変化の兆しです。

またコロプラは売上高100億円の大台回復しています。

またアカツキも躍進にある画像なのですが、これを見ると営業利益は一気に減っているのに、売上高はそこまで急激に落ちていないことがわかります。

しかも市場規模が減っていないということは、海外からそれだけソシャゲ業界に参入してきているということです。

特に日本に参入しているモバイルゲームは韓国中国に多く、この2つの国はハイクオリティのものを次々と提供しているのです。

面白いゲームに関しては、日本製であれ海外製であれ、そのまま受け入れてしまっているのです。

それ故に減ってきているといわれている国内のソシャゲユーザーが、次々と海外のメーカーにとられるという事態が発生しています。

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日本のソシャゲ業界そのものが衰退理由の考察

このように、日本におけるソシャゲを扱っている会社は年々減収となっており、2020年の決算報告を見てみると、赤字に転落しているところも多いです。

このように、衰退している理由を数字や業界そのものの流れから考察と推察をしてまいります。

海外勢が入ってきた

 ソーシャルゲーム業界は、日本だけが独特な進化を続けてきた『ガラパゴス業界』といわれることもあったのですが、そこに資金力がある海外企業が殴り込みに着てしまったのが大きな原因です。

特に中国業界はゲームを含めたIT産業に非常に力を入れており、ソシャゲ業界で提供されているゲームもかなり質が高く、ユーザーの多くが流れています。

これは日本におけるソシャゲ業界の衰退に大きくかかわっているといえるでしょう。

クオリティの向上による開発費の高騰

ソシャゲ業界は、1999年にNTTドコモから提供されていた『iモードサービス』、KDDIの『EZweb』、ソフトバンクの『J-Skyウェブ』といったサービスで、携帯電話向けのブラウザゲームが提供されたのが始まりです。

この時代は月額料金を求めるようなゲームが主体だったのですが、そこから時代が移り変わることでガチャが誕生するのです。

このような歴史があるソシャゲですが、20年前と比べると携帯電話そのものの性能が思いっきり向上したので、求められるクオリティも跳ね上がっています。

このクオリティの向上によって開発費も大きく高騰してしまい、黒字にすることが難しくなったのです。

ユーザーのソシャゲ慣れ

20年前に登場したソシャゲは物珍しさからユーザーも多かったのですが、20年もあれば飽きます。

その間に様々なゲームが出てきましたが、この20年間である程度出し尽くした感があり、何をプレイしても『こんなゲームやったことがある気がする…』と思ってしまい、すぐにアンインストールしてしまうのです。

この『こんなゲームやったことがある気がする…』と思ってしまう人が、非常に多くなってしまったことで、課金してしまう人そのものが減少し、業界の収縮につながります。

仮に面白いと思ってしまうようなゲームが登場しても、それは日本製のゲームではないということもよくあるのです。

任天堂スイッチの躍進

こちらを理由に出す人は少ないのですが、確実にソシャゲ業界の衰退の原因となっている項目です。

世界に誇る日本の大企業の一つである任天堂が提供している、任天堂スイッチですが、これは非常に人気のあるゲーム機であり持ち運びも可能となっています。

今の子供たちにとってはソシャゲよりも、任天堂スイッチという状態になっているため、ソシャゲから離れるユーザーがいても、ソシャゲを始めるユーザーがなかなか増えにくい状態になっています。

一部の人たちはこれを『コンシューマーゲーム機の逆襲』と銘打っていますが、まさにその通りの減少と言えるでしょう。

新規参入する隙間が存在しない

ソシャゲ業界は20年の歴史となっていますが、業界が盛り上がった直後は今まで興味がない人たちが一気に集まったことで発生するバブルでした。

しかし、このバブルが終わったことで、ソシャゲに興味がある人達はすでに離れたか、何らかのゲームをプレイし続ける状態になってしまったのです。

つまり、今いるユーザーは何らかのソシャゲをプレイしているか、すでに離れてしまって、よほど斬新なものがない限り戻ってくる気はほとんどないという方々になっています。

この状態は新規参入を非常に狭めている原因で、新規参入がなかなかできないゆえに、業界そのものが衰退してしまう原因となってしまっております。

まとめ

以上、いかがだったでしょうか。

今回は2020年10月現在で、ソシャゲ業界が衰退しているのかどうかを調べて、衰退している場合の原因は何なのかを記載しました。

世界レベルで見ると業界は収縮していませんが、日本はこのソシャゲ業界は衰退しています。

これからは海外のソシャゲが伸びてくると予測している人も多く、日本でソシャゲ業界に参入している企業はかなり辛いでしょう。

任天堂のように、『マリオ』といった非常に強いコンテンツを持っているところは問題ないと思いますが、そういったキャラクターを持っていないところはきつくなることが予想できます。

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