戦国時代が大好きな人は多いのですが、綺羅星のように輝く英傑が圧倒的に多いあの時代には、人気者もいれば不人気のものもいます。
今回はその中でも、ランキング上位に食い込むことはあるけれど、嫌われることも圧倒的に多い、徳川家康について語っていきます。
ランキング常連でも1位になることは少なく、むしろ嫌いと言われてしまう理由はなんなのでしょうか?
戦国時代の好きな武将ランキングを検証
テレビやネット上でもいろんなランキングサイトがありますが、そのランキングで頻繁に用いられるのが、『戦国武将で好きな人ランキング』です。
このランキングはものすごい数があるので、いくつかのサイトでどのように評価されているのかを見ていきましょう。
①地域別人気武将ランキング|信長の野望・大志(北海道東北地方)
1位:伊達政宗 2位:織田信長 3位:真田幸村
②地域別人気武将ランキング|信長の野望・大志(関東地方)
1位:真田昌幸 2位:織田信長 3位:真田幸村
③地域別人気武将ランキング|信長の野望・大志(中部地方)
1位:織田信長 2位:真田昌幸 3位:真田幸村
④地域別人気武将ランキング|信長の野望・大志(近畿地方)
1位:織田信長 2位:真田昌幸 3位:真田幸村
⑤地域別人気武将ランキング|信長の野望・大志(中国四国地方)
1位:織田信長 2位:毛利元就 3位:真田幸村
⑥地域別人気武将ランキング|信長の野望・大志(九州沖縄地方)
1位:立花宗茂 2位:島津義弘 3位:織田信長
⑦好きな戦国武将ランキングTOP18!あなたの好きな戦国武将は? 人気ランキングまとめ情報サイトConcrank「コンクランク」
1位:織田信長 2位:真田幸村 3位:伊達政宗
⑧【人気投票 1~56位】戦国武将・大名ランキング!最も愛される戦国時代の武将は? | みんなのランキング
1位:織田信長 2位:徳川家康 3位:豊臣秀吉
⑨最も好きな戦国武将ランキング♪圧倒的な差で1位はあの武将 : リサーチノート powered by LINE |LINEリサーチ運営の調査メディア
1位:織田信長 2位:伊達政宗 3位:真田幸村
⑩1位から20位戦国武将ランキング結果発表!【戦国武将総選挙】 ノムリン人生ナビ
1位:織田信長 2位:上杉謙信 3位:伊達政宗
このように見てもらうとわかるのですが、徳川家康が3位以内に入ることはかなり稀だということがわかります。
上位陣に食い込むことが圧倒的に多いのは、織田信長と伊達政宗と真田幸村です。
この3人は圧倒的な人気があるので、ランキングサイトの常連となっています。
仮にこう言ったランキングがテレビ番組などに取り上げられて、友達同士で予想をするなら、この3人を候補に入れておくのが安パイとなっています。
賭け事で考えると、例えかけても、ほとんど同じ金額が返ってくるような倍率になってしまいそうです。
逆に徳川家康が上位3人に入ることは少ないので、当たったらラッキーと言える存在になってしまっております(天下人なのに…)。
個人的に信長の野望を作っているコーエーの、「地域別人気武将ランキング」の結果が、とてつもなく特徴的な形になっていますので、そちらも後でピックアップして紹介していきたいと思います。
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なぜ徳川家康はランキング1位になれない?
先ほどのランキングは3位までではないので、その下まで確認することは可能ですが、たいていのランキングで徳川家康は5位から10位の間にいました。
その国の武将になって戦っている『信長の野望のランキング』では、10位まで表示されていたのですが、全部ランキング外でした。
こういったゲームは、必ず『地元の武将を使って天下統一をする』という考え方から、地元武将がとっても愛されるものなのです。
しかしながら、徳川家康の地元と言えそうな関東地方や中部地方でも、ランキング外になっているのがかなり意外でした。
徳川家康ランキング下位の理由は何?
ヒーロー要素が足りなすぎる
戦国武将というのは、今の人たちから見ると英雄的な要素が圧倒的に強く、その強さや高潔さや戦いぶりから、「ヒーロー」としてのあこがれを抱くのでしょう。
この「ヒーロー」として見ることができる要素が、圧倒的に不足しているのではないでしょうか。
かくいう筆者も、真田幸村のような最後まで戦い続けた姿も大好きですし、織田信長のような英傑も大好きです。
戦場で華々しく活躍する姿、最後まで忠義を尽くして散りゆく姿、悲劇の英雄、農民からの大出世、破天荒で型破りな人生、このような人生から発せられる強い光に人々はあこがれて、その光を信望するのです。
しかし、筆者も徳川家康が好きかと問われると「好きではあるけど1位ではない」となってしまいますし、こういった光の要素があるのかと問われるとちょっと考え込んでしまいます。
いわゆる、かっこよく華々しく活躍する様な逸話が少なく、かといって悲劇的に散りゆく姿もなかったので、人気が出にくかったのかもしれません。
狡賢さが目立ちすぎる
徳川家康は戦国時代を生き抜く才能があり、状況に応じた戦い方や生き方が非常にうまかった英雄です。
しかし、状況に応じた戦い方は効果的ではあるけれど、狡猾すぎるという意見も出てきてしまいます。
三河の一向一揆に手を焼き、憎しみを強くいだいていた徳川家康は、和睦を結んで解散させると武力制圧しました。
また最後の戦といわれている大坂の陣で、一部の堀を埋めるという約束で和睦を結んだのに、それ以上の堀を埋めたという逸話もあります。
確かに効果的ですし、味方の被害を減らすためにも、必要なやり方ではありますが、こういった効率的で効果的すぎるやり方は、日本人には毛嫌いされてしまうのでしょう。
耐え忍ぶのは辛いと感じる
華々しい一瞬の輝きというのは、それだけあこがれるものでマネしたいと強く意識します。
逆に、少しずつ積み重ねるような活躍というのは、目立ちにくくマネしたいとは思えません。
徳川家康と言えば、自分たちが有利な状況を作るために、耐え忍ぶ英雄というイメージが圧倒的に強く、はっきり言ってマネしたいと思えないのでしょう。
個人的にもどんな状況でも、しっかりと耐えられるというのはすごいと感じますが、マネしたいかどうかといわれるとマネしたくありません。
このマネしたくないという気持ちが出てしまうのが、人気が出にくい理由なのでしょう。
やったことはすごいので、その部分を認める人は多いのでしょうが、一番大好きな武将にはなかなかならないのだと思います。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は戦国時代のランキングを比較して、徳川家康の人気がどうなっているのかを見ていきました。
やっぱり1位になることはほとんどなかったです。
理由もいろいろと考察しましたが、やっぱり華々しい活躍や悲劇的な散り際という英雄的な要素が少ないのが原因だと思います。
最後まで生き残った勝ち組なので散り際を求めるのが間違っているのですが、戦国時代は消え去った英雄がたくさんいるのでどうしても比較されてしまうのでしょう。
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