2021年5月3日現在、新型コロナウイルスによる自粛生活もすでに1年以上経過していますが、全く終息することなくずーっと自粛生活を強制され続けています。
こんな自粛生活でイライラしている人達にとってスポーツ観戦でのストレス発散はとてもスッキリするのですが、またまた緊急事態宣言により無観客試合になってしまいました。
今回はこの無観客試合や人数制限が野球やサッカーといったプロスポーツにおいて、いつまで続くのかを考えて行きます。
3度目の緊急事態宣言
2021年4月25日から5月11日まで、3度目の緊急事態宣言が発令されました。
発令された場所は東京・大阪・京都・兵庫の4都府県であり、4月になってから急激に新型コロナウイルスの発症者が増えてしまった場所でもあります。
この3度目の緊急事態宣言の中身を簡単に紹介すると以下のとおりです。
こういった内容になっています。
スポーツ観戦が趣味な方にとっても、非常に悲しいお知らせが入っている内容なのです。
特にゴールデンウィークと被っている緊急事態宣言となりますので、ゴールデンウィークのスポーツ観戦を楽しみにしていた人にとっては、ものすごく落ち込んでしまう結果となったでしょう。
3度目の緊急事態宣言による野球とサッカーの影響は
3度目の緊急事態宣言は東京・大阪・京都・兵庫の4都府県が対象となっています。
まずプロ野球の影響について見ていきましょう。
プロ野球は4月27日から対象地域で予定している18試合が、無観客試合となってしまいます。
対象となる試合はセリーグが東京ドームで巨人が行う4試合、神宮球場でヤクルトが行う4試合、甲子園球場で阪神が行う4試合と合計12試合です。
パリーグが京セラドーム大阪でオリックスが行う5試合、東京ドームで日本ハムが行う1試合です。
サッカーはカップ戦を含めて合計11試合が、この4都道府県で行われるのでこの11試合すべてが無観客試合となってしまいます。
緊急事態宣言を気にすることなくスポーツ観戦ができるようになるのはいつ?
参考URL:https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-vaccine-status/
日本の緊急事態宣言はいつまで発令されるのかを予想するには、まず上のデータをご覧ください。
こちらは国別の新型コロナウイルスワクチンを接種した人数と、100人当たりの割合です。
これを見ると日本はぶっちぎりで低いことがわかります。
もう一つのデータを以下に貼り付けますので、こちらもご覧ください。
参考URL:https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/vaccine.html
こちらは全人口に対するワクチンの接種率を表したグラフなのですが、日本は2021年3月から動き出して4月下旬現在で2%未満であるという事がわかります。
これはどういうことかというと南アフリカよりも少し多いぐらいで、先進国のみで比較した場合は、ほとんど最下位といった状態になっているのです。
また、新型コロナウイルスのワクチン接種は2回しないと効力を発揮できないという報告もありますので、気にしないで行動できるようになるには、2回の摂取が終了した時点となるでしょう。
これもこちらの『ワクチンの打ち終わりはいつ? 日程巡り国会で論戦|テレ朝news-テレビ朝日のニュースサイト(https://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000212746.html)』という記事を見ていただきたいのですが、高齢者のワクチン接種完了が6月末ということだけはわかりますが、一般の方々が2回打ち終わるのはいつになるのか明確にしていません。
これらの情報をまとめた上で、緊急事態宣言が出ることなく今まで通り満員の環境で試合観戦ができるようになるのは『2022年の春』になると思われます。
2021年中は無理でしょう。
時事調査の結果は2022年4月
筆者が参考にした記事はこちらの『日本、脱コロナは22年4月 ワクチン接種出遅れ―英調査:時事ドットコム(https://www.jiji.com/jc/article?k=2020120900982&g=int)』という時事ドットコムの記事になりますが、ロンドン時事によると日本はスタートが著しく悪かったので、先進国ではとても遅い2022年4月に社会が日常に戻るという予測を立てています。
日常に戻るのが最も早いと言われているのが米国で、2021年4月からワクチンの接種が終わって、イギリスでは7月、EUでは9月には終わるとされています。
実際にアメリカのバスケットやプロ野球をテレビ観戦してみると、4月下旬現在普通に観客が入っている試合がすでにあるため、通常に戻っていることが実感できます。
無観客試合や人数制限は悲劇の声がとっても多い
筆者はプロ野球や海外サッカーに興味があり、特にプロ野球にはたびたび観戦に行くことがあります。
そのためプロ野球観戦仲間もおりますが、その人達の嘆きの声も色々と聞いています。
個人的には田中将大投手の日本復帰戦を球場で見たかったのですが、そのとき宮城県は『蔓延防止等重点措置』を実施しており、観客を満員まで入れられない状態でした。
こういった事情もあり、やむを得ず筆者も諦めたのですが、同じように諦めた方々は口をそろえて不平不満をこぼしています。
阪神タイガースファンの友人がいるのですが、2021年4月の緊急事態宣言で現地に行けなくなってしまい嘆いていました。
そのことについて色んな意見をこぼしていましたが、『自分が本格的に阪神タイガースを応援するようになってからここまで絶好調の阪神を見たことがない、だからこそ現地でぜひ応援したかったのにあんまりだ』といった内容を頻繁に述べていたのです。
この気持ちは本当によくわかります。
無観客試合の多発はダメージが大きい?
プロスポーツにおける無観客試合は当然大幅な収入減になるので、経済的なダメージは計り知れないほど大きいです。
ある程度のテレビ放映権といった別口の収入が確保できているところは、収入は減ったとしても試合を続けることができますが、そこまで放映権が高くなくチケット代が生命線となっているチームにとってこれは死活問題となっています。
この状態が来年までずっと続くなら、チーム存続危機に陥るところもあるでしょう。
おそらく野球は大丈夫ですが、サッカーなどの別のプロスポーツチームは深刻だと思います。
また、こういった心配の声を上げる方々の中で気になる意見もあったので紹介します。
それは『本格的にお客をつかむべき期間であるゴールデンウィークを活用できないのは、確かな顧客をそこまで確保できていないチームにおいて致命的、客離れにつながるキッカケになる恐れがある』というものです。
ある程度根強いファンがいるスポーツは、緊急事態宣言が出ても必ずといってもいいほど戻ってくる顧客となります。
しかし『チケットがたまたま手に入ったから行ってみよう』といった考え方をしている方が、緊急事態宣言でいけなくなってしまった場合、たまたまチケットが手に入るまで行くことはないという指摘でした。
プロスポーツ的に盛り上がるべき期間であるゴールデンウィークで、にわかなお客を確かなお客に変えられないのは大きいという意見に、個人的には納得してしまいました。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は無観客試合や人数制限は、いつまで続くのという議題でお話を進めて参りました。
ロンドン時事の2022年4月まで日常が戻らないという指摘は個人的にあっていると思います。
プロ野球が好きな筆者からすると、2022年の開幕までには若い人達も満遍なく2回目のワクチン接種が終わっている状態になってほしいのですが、今の日本の状態を見ると間に合いそうにないと感じてしまいます。
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