メジャーリーグ人気低迷の原因は?大谷効果で人気回復できる?

2021年9月現在では、大谷翔平選手がメジャーリーグでも二刀流で大活躍し、その姿に影響される方々も多くいますが、地元アメリカではメジャーで未解決な問題があるのです。

その一つがメジャーリーグ人気低迷なのです。

今回はメジャーリーグの人気は、本当に落ちているのかを調査しつつ、落ちているのなら原因は何かをご紹介いたしたいと思います。

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メジャーリーグの人気はどうなっている?

日本では、渡米した選手を応援するファンも多く、メジャーの記事は色々とマスメディアで紹介されてきいます。

それらの記事の中にはメジャーリーグ人気低迷しているといった記事も多く、こういった記事が真実ならば深刻な問題だと思います。

たとえば、こちらの『REAL SPORTS (リアルスポーツ) | スポーツの”リアル”を伝える

』の記事をご覧下さい。

MLB観客300万人減少の異常事態も、収益は16年連続増加のわけ 堅実経営の行く末は?
昨シーズン、アメリカ・メジャーリーグ(MLB)の年間観客動員数が約300万人(4%)減少し、平均観客動員数は2年連続で3万人を割った。また今シーズンはさらなる減少を続けている。アメリカ4大プロスポーツの一つとして人気を博

こちらの記事では、総観客動員数が減っているという内容です。

実際に野茂英雄やイチローが活躍していた時代にMLBを見ていた人達は、昔と比べると観客動員数がかなり少なくなっているのが気になったことでしょう。

もちろん、2020年と2021年は新型コロナウイルス感染症による影響により、観客が入れないために比較する事はできませんが、2019年や2018年にも同じように感じた人は多いと思います。

またこちらの『MLB人気は本当に低迷しているのか NY紙が考察、NBAやNFLとの違いとは? | Full-Count』ではアメリカでの野球人気が衰えについて言及し、この記事にはっきりと『MLBの観客動員数が2012年以降減少し続けている』と記しています。

参考資料

MLB人気は本当に低迷しているのか NY紙が考察、NBAやNFLとの違いとは?
メジャーリーグの人気低下が取りざたされている。米紙「ニューヨーク・タイムズ」は「野球の人気は本当のところどうなのか」とのタイトルで特集。他の人気スポーツなどと比較しながら、MLBの現状を伝えている。

2007年8000万人も観客動員数があったのに、2019年は約6850万人と1000万人以上の観客が離れたのです。

それでも、テレビの放映権料やスポンサー収入が増加したことで、2019年は前年を上回る黒字だったようです。

しかし、どうも視聴率も怪しいようで、メジャーリーグ機構が上手く権利を売ったという説すら出ています。

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2021年の視聴率も厳しい?

こちらの『MLBのオールスター視聴率は過去最低4・5%、日本では9・0% – メジャーリーグ物語』の内容が正しければ、大谷翔平が大活躍している2021年MLBオールスターゲーム視聴率はなんと4.5%になります。

参考資料

MLBのオールスター視聴率は過去最低4・5%、日本では9・0%
こういうテーマのブログなので、あまりリーグの批評はしたくないが、日本のメディアがノー天気な報道をしているので、現実を紹介したい。 メジャーリーグの人気は落ちている!大谷が救世主? 事実だけを紹介する。現地時間13日(日本時間14日)、コロラド州デンバーで行われたMLBオールスターゲームを実際にオンエアしたFOXテレ...

これはものすごく低い数字で、2019年5%を下回っているのです。

放映権からの収入で大丈夫と言われていたのに、視聴率もとっても低いというのは大問題だと思います。

こういった情報が各所にある故に、メジャーリーグの人気は低迷していると考えてしまうのです。

メジャーリーグの人気低迷の原因は?

メジャーリーグの人気が落ちてしまった理由はいくつか考えられます。

個人的にも気になっているところなので、集めている情報もまとめながらピックアップして紹介していきましょう。

不祥事が多すぎた

個人的にメジャーリーグの人気が大きく落ちた理由は、勝利指導主義でやり過ぎた球団が多かったためだと思います。

その代表的なものが、1990年代後半のマーク・マグワイアサミー・ソーサらのホームラン争いが、実はアナボリックステロイドを使用して作られた記録だったことでしょう。

このアナボリックステロイドは常用しているMLB選手が非常に多く、当時のMLBを代表する強打者が次々と判明したことがあります。

さらに2017年に球団史上初の世界一に輝いた、アストロズサイン盗みを実行したとして大問題になりました。

ベンチ裏のモニターを観て、サインを解読してゴミ箱を叩いて球種を伝えるという方法は、瞬く間に大問題になりました。

MLBファンは激怒し、日本を代表する投手のダルビッシュ有選手は、この件に「五輪は選手がズルすれば金メダルはもらえない。でも連中はいまだにワールドシリーズの王座を保持している。変だよね」とコメントしました。

また、現在は楽天に所属している田中将大投手も、「おかしい」と発言しています。

しかも厄介なことに監督とフロントには処分が重かったのに、実行犯の選手は重い処分がなく、フラストレーションが溜まる人が続出しました。

さらにこの問題はアストロズにとどまらず、翌年の18年シーズンにワールドシリーズチャンピオンとなったレッドソックスも嫌疑がかかり結果は黒となっています。

こういった不祥事だらけのMLBだったので、ファンも愛想を尽かして離れてしまってもしょうが無いでしょう。

筆者も正直あきれましたし、不正まみれの記録やトロフィーはすべて無効にすべきだと思います。

特にホームラン記録は、ステロイドありきの記録になってしまっていると思いますので、あれを認めるのなら一生抜けないでしょう。

三振かホームランかになった

これは個人的には問題ないと思っているのですが、人気低迷に強い影響があると言われているので候補として紹介します。

野球はデータ化が非常に進んだことで、いかに効率よく守るのか、いかに効率よく点を取るのかが明確になりつつあります。

そして打者がたどり着いた答えが、『三振が急増してもひたすらアッパースイングを意識してホームランを増やすこと』でした。

これが効率よく点を取るためのコツとなり、ヒットをコツコツと打つイチロー選手のような安打型の選手よりも、当たれば飛ぶけど三振が多いホームラン型の選手が大量雇用されるようになります。

さらに、守備では打球方向をひたすら研究して対策となるシフトを組み、動かない守備が激増します。

その結果、ボールが野手の間を動く『ボール・イン・プレー』が著しく減少し、ボール・イン・プレーを好む人が球場から離れて、次は三振かホームランかの野球に飽きてしまったとのことです。

日本の場合は、勝てば官軍という考え方が今でもものすごく強いので、どんな野球でも首位をひた走るような強さを見せたら客は入ると思います。

実際に優勝した落合監督時代の中日は、ひたすら守り勝つ野球で個人的にはものすごくつまらなかったのですが、強かったので満員になることが多かったのです。

今の中日の姿からは考えられません。

FA市場が落ち込んだ

メジャーは日本よりも簡単にしかも強制的にFAになる制度があり、昔は多くの方が色んなチームに移籍したのですが、近年はこのFA市場硬化しているようです。

推定年俸が高い選手は、いつまでたっても未契約のままという現象が多発し、動きが減ってしまいました。

理由はいくつかありますが、これは球団の総年俸額がある一定ラインを超えると超過分に対して、『ぜいたく税』が発生するのでこれを嫌う球団が非常に多いからでしょう。

その結果何が発生するかというと、以下の流れが発生してしまいます。

球団がチームを強くするお金をかけてくれない ⇒ 今年は勝てそうにない ⇒ 勝てそうにないなら順位が下だとドラフト指名順優位になるから勝たないほうが美味しい?  ⇒ 勝ち負け度外視の試合が多発する

こういったサイクルが誕生すると言われています。

確かに、どうあがいても勝てそうにないメンバーで野球をされたら、ファンは観ることなく放送を切ると思います。

まとめ

以上、いかがだったでしょうか。

今回はメジャーリーグの人気が低迷しているかどうかを調べて、その原因も記載して参りました。

2021年は日本のスーパースターの大谷翔平選手が、メジャーでもスーパースターの階段を駆け上がっているため、メジャーリーグの人気に火をつけそうになっています。

これまでの低迷を吹っ飛ばせるチャンスだと思いますが、大谷翔平選手が不祥事に巻き込まれるのだけは絶対に止めて欲しいところです。

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