日本が誇る文化の一つがアニメ文化ですが、海外で人気のアニメ作品は何かといったお話になると間違いなく上位に来るのが『鋼の錬金術師』です。
今回はこの『鋼の錬金術師』がなぜここまで海外人気が高いのかを解説しつつ、どのような評価をされているのかを具体的に見ていきたいと思います。
海外人気が高いとは言われていますが、どの程度高いのか具体的にはわからないと思いますので、そういった部分を数値化して見られるサイトをうまく活用していきましょう。
鋼の錬金術師の海外人気はどうなっている?
鋼の錬金術師の海外人気は高いというお話はかなり聞きますが、具体的な数値としてはわからないという人も多いと思います。
そこで、数値になっているサイトを参照していきましょう。
参考にするのは日本のアニメが大好きな米国人が創設した『MyAnimeList(https://myanimelist.net/)』というサイトです。
ここではフォロアー数から平均レビュー点数も見られるので、客観的な数値としての確認ができます。
その数値を見てみると、なんと日本でも2009年から2010年まで放送されていた『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』は平均レビュー点数が9.11点で1位となっており、フォロアー数も300万人オーバーで3位となっています。
9点を超える作品は非常に少ないので、どれだけ圧倒的人気があるのかがわかってくるでしょう。
ちなみに、完全オリジナルストーリーとなっているところが多かった2003年に放送された『鋼の錬金術師』は、平均レビュー点数で8.12点でフォロアー数が140万人となっていました。
点数的には普通でフォロアー数は多めの作品の一つといったレベルです。
こちらの『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』は、オリジナル要素が少なく基本的には漫画の原作沿いに進む作品であり、漫画人気の事も相まって多くの人たちに受け入れられた作品となったのでしょう。
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映画もHITした?
映画は2つあって1つは『劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』という作品です。
こちらは2003年に公開された古いアニメの方の最終話からつながる映画なので、原作漫画とはストーリーや世界観などが異なっています。
もう1つは『鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星』という作品で、こちらは2011年に公開された映画です。
映画オリジナルの作品ではありますが、原作の第11巻あたりの描かれなかった空白期とのことなので、オリジナルではありますが、原作とは関係あるのはこちらの映画でしょう。
結論を記載すると、どちらもあまり人気はなさそうです。
映画作品も『MyAnimeList(https://myanimelist.net/)』で追いかけられるのですが、『劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』は2023年2月の段階で平均レビュー点数が7.52点でフォロアー数が約32万人でした。
また『鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星』は、平均レビュー点数が7.27点でフォロアー数が約18万人でした。
アニメの点数と比べるとかなり微妙なところです。
なぜここまで人気なの?
ここではなぜここまで大人気なのか、いろんな情報を拾ってきて筆者が吟味してまとめていきたいと思います。
筆者の見解も交えて紹介していきましょう。
とにかく考えさせられる作品
海外の方は一つの作品を見たらとにかくいろいろと考えさせられるという人が多いです。
つまり、いろいろと考察ができる作品は自分なりの意見があって、しかるべき作品は好まれる傾向にあると言えるでしょう。
この鋼の錬金術師という作品は、人間の欲望・人間関係・生・死あたりがテーマとなっており、これは現代で生きている私たちにも無関係ではありません。
これらのテーマは国や文化を超えて普遍的なものであるため、多くの視聴者に共感を呼び、人気を集める大きな要因となっているのは間違いないでしょう。
とても哲学的なテーマを取り扱っている不朽の名作といった扱いを海外の方もしている作品の一つです。
個人的に海外のレビュー点数がここまで突き抜けて高いのもこういった理由が関わっていると思います。
アニメのクオリティーがとっても高い
今から10年以上前の作品ではありますが、今見てもクオリティーが高いと感じるほどアニメーションは気合いが入っています。
鋼の錬金術師はいろいろと哲学的なテーマで考えさせられる作品ではありますが、戦闘シーンを含めたアクションシーンも結構あるので、アニメーションのできが作品そのものの評価にはかなりのしかかってきます。
その中でこれほどまでに高評価になっているということは、見た人が満足できるできになっていたのは間違いないでしょう。
キャラクターが非常に魅力的
鋼の錬金術師は様々な人気キャラクターがいます。
個人的には主人公のエドワードの強い正義感や、彼が抱える過去のトラウマは共感を呼ぶ部分だと思いますし、ファンを増やした主要因に感じるほどです。
やっぱり交換を抱ける主人公がいるというのは重要です。
また敵側にもシンプルに悪役というわけではなく、個別の動機をしっかりと解説している作品なので、悪役側も魅力的に感じるというのも大きいと思います。
人気キャラクターがたくさんいればそれは傑作になれる確率も上がるのです。
独自の世界観とストーリー展開が逸脱だから
鋼の錬金術師は、独自の設定や世界観があり、奥深いストーリー展開が特徴的です。
そのため、視聴者が物語の世界に没頭しやすく、長く愛される作品となっています。
こういった世界観を構築した原作者や、原作のストーリーを踏襲してしっかりとなぞりつつ補う形でオリジナル要素を加えた作品が人気になるのは納得でしょう。
アニメを人気にするコツをしっかりと押さえていたから
漫画は自分でページを捲って見る物であり、自分で見たいと思った人たちが自分の意思でページを動かしていきます。
しかし、アニメは勝手に動いてその動きを見る物であり、自分主体ではないので見たくないと思ったらそこでストップしてしまうのです。
この見たくないという気持ちが出ないようにするための工夫がいろんなところでされています。
ストーリーの順番入れ替えて視聴者によりわかりやすくさせたり、続きが気になる終わり方にしているという情報もありました。
参考資料(wikiより)
起承転結をしっかりと考えて制作されたアニメは、最後まで飽きることなく追いかけられる傑作となったのでしょう。
海外人気の気になるTwitterについて
いろいろと語り尽くしたのですが、ちょっと気になるツイートもあったので、そちらも見ていきましょう。
全く関係ない作品に話として出てくる
Netflixで海外ドラマを見ていたはずがいきなり鋼の錬金術師のアニメの違いの話をされている pic.twitter.com/HGk7ihAFZ0
— もつれら (@mtmtsf) June 3, 2020
こちらのツイートを見てもらいたいのですが、これを見るとなんとNetflixの全く関係ない作品でいきなり鋼の錬金術師の話をしているのが確認できます。
こういった話が突然出てくるという事は、アメリカでもとってもポピュラーな作品になっているという証でしょう。
日本で言うところのサザエさんやドラえもんといった立ち位置にまでなっているのかもしれません。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は鋼の錬金術師の海外人気についていろいろと調べてみました。
原作漫画が海外でも非常人気の作品だったのですが、その作品をリスペクトしつつしっかりと再現してくれた今作は原作人気も相まって大ヒットする大きな要因となったのでしょう。
筆者も漫画の方は全部追いかけたのですが、アニメは見たことはなかったのでこれを機に見てみたいと思います。
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