アニメは日本を代表する文化ですが、その中で1998年に放送され日本でも大好評の宇宙規模の賞金稼ぎアニメ『カウボーイビバップ』があります。
これは日本人のアニメ好きなら今でも傑作と表現する人も多いのですが、どうやらその気持ちは日本人だけではなく海外の人も同じようです。
そこで、今回はカウボーイビバップの海外での人気はどうなっているのかを海外サイトの評価などを参考にしつつ見ていきたいと思います。
海外人気はどうなっている?
カウボーイビバップは2071年が舞台の、宇宙を股にかけて活動する賞金稼ぎ一味が活躍するスペースウェスタンといった非常に独特すぎる作品です。
この作品は今までのアニメではあまり使われなかったジャヤやブルースといった音楽を取り入れ、アニメながらにとってもかっこいい演出や見せ方をこれでもかと見せつけてくれた傑作になります。
制作を担当したのはサンライズからも大成功と言われているアニメですが、海外評価はどうなっているのでしょうか。
カウボーイビバップはアニメ本編と劇場版の『カウボーイビバップ 天国の扉』の2つが主体となっているので、どちらの評価も見ていきましょう。
ここでの評価は日本のアニメが大好きな米国人が創設した『MyAnimeList(https://myanimelist.net/)』というサイトを基準にしています。
関連記事
アニメの評価について
参考資料
それぞれの評価の意味を簡単に解説すると、『Score』がユーザーの平均レビュー点数です。
『Ranked』がその平均レビュー点数から見えてくる点数による総合順位で、『Members』がその作品を応援しているフォロアーの数になりそのフォロアーの数から総合順位が『Popularity』となります。
それを踏まえて評価を見てみると、アニメ本編のレビュー平均点数が8.75点とかなり高く、これはアニメ全部門における39位の成績となっています。
フォロアー数も170万人越えでその数は全体の43位ととっても高いです。
劇場版の評価も8.38点と高めですし、総合評価的にも非常に高いと言っていいでしょう。
個人的な見解ですが、レビュー平均点数とフォロアー数の両者で50位以内に入っている作品は海外でも絶対的に認められている作品として捉えています。
具体的に両方ともこのサイトで50位以内に入っている有名作品と言えば、『鋼の錬金術師』や『シュタインズゲート』や『進撃の巨人』や『ハンターハンター』や『コードギアス』などです。
どれも聞いたことがあり日本でも大ヒットした作品なので、こういった作品に肩を並べられる存在として考えるとなかなかにすごいことだと再認識されます。
実写版はどうだった?
カウボーイビバップは海外でも大人気の作品の一つであり、特に欧米で大ヒットしたアニメ作品です。
実際にこのアニメの影響を受けたアメリカの有名人は多く、キアヌ・リーヴスやミーガン・フォックスもファンであることを公言しています。
こういった声が多いとよくあるお話がアメリカ主導の実写化のお話です。
このお話は何度か立ち上がっては消えるを繰り返していたのですが、2021年には連続ドラマとしてNetflix限定配信が開始されました。
しかし、その結果はなかなかに無残なもので、配信から1か月足らずで評価がよろしくないことを理由にseason1で打ち切りが確定してしまったのです。
この実写版に関しては批評しまくっているメディアがたくさんあるのでそれらをチェックしてみると辛辣な声を聞くことができるでしょう。
その一部を抜粋します。
おそらく原作アニメを忠実に実写化しようと掘り下げた結果、皮肉なことにB級になったのだ。
参考資料
Netflixで公開されてすぐに見始めたんですが、世界の雰囲気や登場する乗り物などはよく再現されていて楽しいものの、いかんせん登場人物にあまり魅力を感じず、結局2〜3話見て放置してました。
参考資料
カウボーイビバップのktgwのドラマレビュー・感想・評価
プラスの声がほとんど聞かれない駄作評価を受けてしまった実写版ですが、興味があるという方は是非とも見てもらいたい作品となっています。
なぜここまで大人気?気になるツイートもチェック
実写化するレベルで大人気な作品であるということはわかりましたが、なぜこのレベルで大人気な作品になったのでしょうか。
その理由を気になるツイートとセットで探っていきましょう。
これは推察を多分に含んでいるのでご了承ください。
いい意味で外国人のアニメへの先入観を変えた
カウボーイビバップの海外反応まとめで「タイトルから子供向けのカートゥーンかと思ってたんだけど見たら大人向けだった」みたいなコメントがあったのが面白かったです。アメリカ人がカウボーイビバップというタイトルから受ける印象は「ジャズ大名」とかと大して変わらない疑いがある。
— ブート (@bootdale) September 28, 2021
昭和の時代の欧米人にとってアニメは子供が見るものという認識が非常に強かったです。
いわゆる技名を叫びながら行う必殺技といった描写が子供らしいと感じることが多いというお話も聞いたことがあります。
そんな認識を壊した作品の一つがこのカウボーイビバップという声が結構多いのです。
アニメは子供が見るものという概念を打ち砕くことで、これほどまでに面白いものがあるということが口コミで広がって、今まで見なかった層をつかむことができた作品になれたというのはとても大きいでしょう。
ファンになった人たちがいろいろとその輪を広げる活動をしている
アニメ『カウボーイビバップ』を題材とした公式TRPGの制作が発表https://t.co/nRt37siO22
原作への熱い愛あふれる海外のボードゲームメーカー3社が共同で開発中。アニメ版を手がけたサンライズとのパートナーシップのもと、クラウドファンディングを経て2022年内のリリースを目指す
pic.twitter.com/dTIqHOjWk0— 電ファミニコゲーマー (@denfaminicogame) October 12, 2021
非常に素晴らしい作品を見た人はその後の人生観が変わるなど影響をかなり与えることがありますが、海外でカウボーイビバップを見た人たちの中にもそういった方々が結構いるのです。
そんな人たちの中には先ほどお話しした実写化するといった活動をする人もいますし、カウボーイビバップを題材にした何かを開発して販売する人も出てきます。
こちらのツイートを見てみると海外のボードゲームメーカーがテーブルトークRPGを作ったというお話で、今でもファンの方々がこういった作品を世に送り出しているのだとびっくりしています。
こういった活動をする人たちが居続ければ人気は廃れること無くずっと保たれるでしょう。
音楽が最高に良い
【海外の反応】GREAT PRETENDER 第1話 『素晴らしい1話だ。オーシャンズ11、カウボーイビバップ(音楽的に)、ルパンのミックスって感じ』
https://t.co/gWkpts2v4J— Toshiaki Ono (@onotoshiaki) June 5, 2020
カウボーイビバップを語る上で必ず出てくるのが音楽の良さです。
ジャズやブルースなどのアニメではなかなか使われない音楽を大胆に取り入れた今作は、海外の方々からもなかなかに衝撃的だったようです。
音楽性という意味で優れたアニメ作品と言ったら何かと問われると、カウボーイビバップの名前が出てくると言われています。
ちょっとしたアニメに対する感想で『音楽はカウボーイビバップのようにいいよね!』みたいな使われ方をしているとのことですが、こういった使われ方をするような認識をされているというのはかなりの強みと言えるでしょう。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回はカウボーイビバップの海外人気についていろいろと調べてきました。
この作品は1990年代の作品とは思えないぐらい今でも根強い海外ファンがいる作品で、いつもお世話になっているサイトでの数字を見てもそれが再確認できました。
個人的にはNetflixの実写ドラマが予想を遙かに下回る低評価だったのが残念でした。
一部ファンからは製作継続のための署名活動があったとのことですが、再開は難しいでしょう。
コメント