アニメは日本を代表する文化ですが、中でも超長編としてずっと人気の状態をキープし続けた存在が『銀魂』です。
2006年から途中で何度か休憩を挟み、2018年まで全367話が放送された今作はバラエティ番組に近い存在として愛されてきました。
はたして、こういったバラエティ要素やお話は海外の人たちは見て理解できるのでしょうか。
今回は日本人はものすごく面白いと感じられるこの『銀魂』という存在が、海外でどういった受け入れられ方をしているのか、海外人気はどうなっているのかをご紹介いたします。
独特なテンションと日本人にとって理解できる毒のある言い回しは海外でどういう扱になっているのかが気になります。
海外人気はどうなっている?
『銀魂』は全367話もある超長編アニメですが、構成的には4期に分かれています。
これに映画の『劇場版 銀魂 新訳紅桜篇』と『劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ』と『銀魂 THE FINAL』があるので総合評価は結構しにくい状態になっているのです(シリーズや作品ごとに評価やフォロアー数が分かれているため)。
それを踏まえた上でいつもお世話になっている日本のアニメが大好きな米国人が創設した『MyAnimeList(myanimelist)』というサイトから評価や具体的な数字を引っ張っていきましょう。
アニメ評価はどうなっている?
1期:Score 8.94 Ranked #16 Popularity #138 Members 1,009,372
2期:Score 9.04 Ranked #9 Popularity #385 Members 515,119
3期:Score 9.07 Ranked #5 Popularity #335 Members 583,761
4期:Score 8.99 Ranked #14 Popularity #743 Members 292,299
参考資料
こちらの数字について簡単に解説すると、『Score』がユーザーの平均レビュー点数です。
『Ranked』がその平均レビュー点数から見えてくる点数による総合順位で、『Members』がその作品を応援しているフォロアーの数になりそのフォロアーの数から総合順位が『Popularity』となります。
これを見た限りだと見たことがある人たちからどの時期でも圧倒的に高評価を受けていることが見えてくるでしょう。
これだけ長いシリーズだとどこかで評価が落ち込むことがよくあるのですが、ほとんど平均レビュー点数9点で推移しているというのは驚異的です。
フォロアー数は最高の1期でも138位ですが、平均レビュー点数は全部20位以内というとんでもない快挙を達成しているのです。
正直これだけ見ても圧倒的に人気があるということがよくわかります。
また、筆者が耳にした情報だと欧米よりも、中国や台湾などのアジア圏でとっても強いというものがあったので、英語が使えずこのサイトを利用していないファン層を考えると世界レベルの人気も相当高い作品と言えるのではないでしょうか。
映画はどうなの?
次はいわゆる劇場版の評価を見ていきましょう。
日本では『劇場版 銀魂 新訳紅桜篇』と『劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ』と『銀魂 THE FINAL』と呼ばれている作品です。
参考資料
こちらの評価も軒並み高いですね。
平均レビュー点数が9点を超えている作品もあり、アニメ部門で8位になっているのはなかなかすさまじいことですよ。
気になったので平均レビュー点数順に並んだページを見てみると『Gintama』の名前がたくさんありました。
映画として見ても相当根強いファンがいる作品であることがわかります。
漫画の方はどうなの?
同じサイトで漫画の方の評価も見ることができるのでそちらも一緒にチェックしていきます
評価の仕方も同じです。
この評価を見た感想は『アニメがすさまじかったから平凡に見えるけど、評価的に見たらよくやっていると思う』になります。
それでもアニメの圧倒的な高評価具合を見た後だとちょっとおとなしめに見えてしまうでしょう。
なぜここまで大人気なの?ツイートもチェック
日本で爆発的にヒットした銀魂は実写化もするレベルで愛された作品でしたが、海外でこういった大人気作品になった理由は何があるでしょうか。
気になるツイートをピックアップしつつ、いろんな理由を考察していきます。
翻訳した人が頑張った
銀魂が海外で人気あることに驚いて、海外の人には時事ネタとかパロディわからなくない?!と言ったら、どうやら注釈があるらしい。レビュー見ると、翻訳者の腕も良いらしい。すごいな銀魂…
— ねむし (@y00me) March 26, 2023
海外に日本の作品を紹介するときに重要なのが翻訳する人の腕がかなり関わってきます。
特に、日本の時事ネタや日本人向けのパロディーなんかはそのままでは絶対に伝わらないので注釈やわかりやすい翻訳が必須です。
実際に銀魂は英語字幕付きのエピソードを全話配信しているという情報もありますし、一部のエピソードは英語吹き替え版まで存在しているとかなり力を入れていることもわかっています。
海外の人たちにこれだけ受け入れられているという人は、日本人じゃないとわかりにくいとか伝わりにくい部分を頑張って翻訳および注釈を入れたということでしょう。
海外ではブラックジョークは当たり前だから
郡道さんのことよく知らんけど、蓮舫関連とギャグくらいしか銀魂知らない感じがひしひしと伝わってくるな
銀魂でも怒られたのもあるし、許されてるって何を持って言ってるんだ?それで言うなら、政治家とかを揶揄してる海外のコメディは銀魂の数億倍酷いのにそれは言わないの?何で?貴方の知識不足?— タイガ (@taiga346765315m) March 24, 2023
銀魂は時事ネタやかなり特殊なパロディーが登場することも多いですが、毒を吐くこともかなりあります。
いわゆるブラックジョークと呼ばれる類いですが、海外ではこういったブラックジョークはかなり多く一部の発言は『こんなこと言って大丈夫なの!?』と感じるレベルです。
欧米特有のブラックジョークのキツさは奴隷制度や人種差別、植民地支配などの歴史的な問題があり、社会に深い傷跡を残していることが起因しているという情報があるのです。
それ故に歴史的経緯から生まれる過激なジョークや風刺が存在しているため通じるジョークとされています。
また、欧米の文化には個人主義的な要素が強く、自己表現や自己主張が重視される傾向があり、個人の自由や権利を守るために、過激な表現が容認されることがあるという情報もありました。
なので、こういったちょっとした毒は当たり前でありむしろ毒を吐く珍しい日本アニメとして高評価を受けたといった背景すらあるでしょう。
外国の方が見ても元気になる作品だから
海外でも銀魂が高評価で嬉しい🥰https://t.co/cJxkAhMuGu
— もぐおり (@hyperon_bacon) March 24, 2023
映画の方も好評というお話を見ましたが、こちらのツイートで取り上げられている記事では『銀魂 THE FINAL』の現地ファンの声を拾うことができました。
それを見ると『銀魂ほど笑って泣かせる作品は、他にありません』とか『落ち込んでいたので、もう一度見に行きましたが元気が出ました』とか『私は銀魂からいつも元気をもらいました』といった声がいっぱいあり、それだけ元気になる作品として愛されていたことがわかります。
こういった声が一定数以上に存在している作品はやっぱり強いですよ。
まとめ
今回は『銀魂』の海外人気についていろいろと調査してみました。
日本で圧倒的に人気のある作品だったのは今でも記憶に新しいのですが、海外でもこのレベルで盛り上がっているとは思わなかったのでびっくりしました。
これは翻訳している人がめちゃくちゃ頑張ったというのが大きいと思います。
個人的に海外の人には絶対わからないと感じるネタが大量にある作品と感じていたので、それをわからせる状態にしたというのはものすごいことだと感じています。
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