アニメは日本を代表する文化ですが、その中には最初は4コマ漫画のような立ち位置だったのに、人気作品になったためにアニメ化したとう作品が結構あります。
その筆頭がサザエさんですが、月刊コミック電撃大王で掲載されていた『あずまんが大王』もそのカテゴリーに入るのです。
今回はこういった特殊な立ち位置にある学園コメディものの『あずまんが大王』の海外人気について調査しつつ、気になるツイートも見ていきます。
海外人気はどうなっている?
『あずまんが大王』が漫画で登場したのは、1998年の頃なので20年以上も前の話です。
元々が4コマ漫画で、決まった主人公がいない変わった作品だったのですが、なかなかにインパクトがある作品だったので、2000年にはアニメ化した作品でもあります。
こういったとがったジャンルの学園アニメなのですが、海外ではどういったヒットしたのでしょうか。
正直どういった受け入れられ方をされているのかが全く読めない作品なので興味深く探って行きたいと思います。
英語圏のタイトルは『Azumanga Daioh』とのことで、ローマ字でそのまんま取り入れられたようです。
日本特有のシュールやユーモアは通じるのでしょうか?
『MyAnimeList』の評価は?
最初に参考にするのは日本のアニメが大好きな米国人が創設した『MyAnimeList(https://myanimelist.net/)』というサイトです。
ここは評価がわかりやすいので重宝します。
その評価は以下の通りです。
参考資料
評価についての具体的な意味は以下の通りです。
Ranked:平均レビュー点数基準の総合順位
Members:作品を応援しているフォロアーの数
Popularity:フォロアー数基準の総合順位
つまり、『あずまんが大王』は平均レビュー点数が約8点で総合ランキングでは618位、フォロアー数は約32万で総合ランキングでは665位という事になります。
この数字を見て思ったことは『特筆するべき事は特にない』になるでしょう。
そこそこ受けいれられているとは思いますが、大ヒット作品とは言いにくいですし、かなりの高評価と言える点数でもないので、少数に刺さりまくった作品とも言いにくいです。
これだけではなんとも言えないので、他のサイトも評価もチェックします。
他のサイトの評価について
これだけではちょっと情報が足りないので、他のサイトからも情報を集めます。
まずは『Anime News Network(https://www.animenewsnetwork.com/)』という北米最大規模のアニメ紹介サイトからチェックしましょう。
ここも英語圏の方々を筆頭に利用者が多いので、評価やレビューといった部分では頼りになります。
かなりマニアックな作品を含めて9000作品以上扱っているサイトなので、まず見つかるでしょう。
レビューについてはこちら(https://www.animenewsnetwork.com/encyclopedia/anime.php?id=799)のページにありました。
まずどの代替タイトルがどれだけあるかチェックします。
Azumanga Daioh: The Animation
Азуманга Дайо (Russian)
あずまんが大王 THE ANIMATION (Japanese)
笑園漫畫大王 (Chinese (Taiwan))
아즈망가 대왕 (Korean)
参考資料
つまり、英語圏以外にロシア語・中国語・韓国語向けにも扱っているタイトルということでしょう。
この代替タイトルがある作品が、字幕だったのか現地声優による吹き替えがあったのかまではわかりませんが、それぞれの言語には対応されて放送されたという情報にはつながります。
次に評価についてですが、これは10点満点評価の平均値が出ており、8.378点でした。
これは9000作品以上あるなかでの232位なのでかなり高いと言えます。
海外人気についての気になる情報はある?
あまりレビューをしているサイトがなかったので、海外での評価がなかなか定まりません。
筆者が他にいろいろと集めてきた情報をここではまとめます。
台湾や韓国では人気がある可能性大
現地で人気があるかどうかはアニメ以外に漫画もきちんと翻訳されて販売されているかどうかが重要です。
筆者が調べた限りでは、台湾向けの作品として東立出版社から漫画の繁体字版が発売されたとのことです。
具体的なタイトルは『搞笑漫畫大王』とのことでした。
韓国版がTVM Comicsというレーベルでタイトルは『아즈망가 대왕』になっており、しっかりと韓国語版が発売されているとのことです。
さらに、韓国では2004年に漫画家たちが参加したトリビュート作品集も出版されているとのことです。
このことから少なからず、台湾や韓国では一定以上の支持を受けていると思われます。
ストリーミングサービスでの配信状況から見る海外人気
ストリーミングサービスで配信されているかどうかも重要です。
大手のストリーミングサービスで配信されているのなら、それだけ需要があると言えそうですし、複数のストリーミングサービスで提供されているのならあそれもそれだけ需要があると言えるでしょう。
チェックした限りでは『dアニメストア』と『TSUTAYA DISCAS』と『music.jp』と『Amazonプライム』で配信されているようです。
『hulu』や『Netflix』といったAmazonプライムで配信されているのならあ、海外でも見られるチャンスはあると思いますので、新たに顧客ゲットできそうです。
欲を言えば『Netflix』あたりでも配信してもらえるともっと顧客は増えたでしょう。
海外人気に関する気になるTwitterについて
次は海外人気に関するツイートをチェックしていきましょう。
気になる情報が落ちていればいいのですが・・・
海外向けご当地変更がある
あずまんが大王なつかしくなってwiki見たら大阪は海外版だと「大阪」の部分がご当地変更されまくってて米版だとブルックリン訛りで喋るってあって、オタクトリビアだった
— にゃんぽ (@sisoonJUNJUN) July 28, 2021
海外向け配信をする時はどこまで翻訳してどこまで変更するのかがポイントですが、どうやらアメリカ版だとブルックリン訛りで韓国版だと釜山地方の方言になっているといった面白い変更があるようです。
こういった修正がされているというのは海外人気が出る大きな要因と言えるでしょう。
他にも担任の谷崎ゆかりは英語版だと英語教師からフランス語教師に変更されているという細かい変更点があるとのことです。
BGMが流用されている
台湾でやってる日本語の番組にあずまんが大王のBGMが使われてる
私がちよちゃんだ— つ (@papanopan2) July 29, 2017
浸透している作品や人気の作品はBGMの知名度も非常に高く、制作者側もうまく流用することがあります。
日本でもゲームのBGMやアニメのBGMが他の番組で使われるというのはよくあることなので、海外でも同じ事があっても不思議ではありません。
このツイートはあずまんが大王のBGMが台湾の日本語系番組で使われていたとのことで、台湾ではあずまんが大王が結構知名度がある作品ということを証明できるちょっとした情報だと思っています。
アニメの影響で言語を覚える
学校行事で交流したとある韓国人の男子高校生が
「私は日本のあずまんが大王が大好きで日本語を覚えました、あずまんが大王の大阪さんが大好きです、匂いをかいで舐めたいです」
とか流暢な日本語でしゃべってて、こいつに日本語教えた奴出てこいぶっ飛ばしたろかと思った17歳の夏— (∩´・ω・`)∩ まめ (@mamesionisted) August 31, 2021
好きな海外の作品を見つけた人の中には、ものすごく影響を受けてその作品を扱っている国の言葉を覚えるという猛者も現れます。
このツイートはそういった韓国人の猛者がいたという情報です。
まとめ
今回は『あずまんが大王』の海外人気について、いろいろと調べてきました。
英語圏の評価はそこそこの作品でしたが、韓国や台湾では結構好きな人がいる作品ということも見えてきました。
日本ではなかなかに特殊なジャンルであり、立ち位置もとがりすぎていた作品だったのですが、ファンも多く今でも一定数のフォロアーがいる作品だったのです。
そういった作品が海外でも受け入れられているのはちょっとうれしくなりますね。
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