日本で漫画によるブームが発生することはよくありますが、そのなかでもマイナーと言われている業界に大きな光が当たったのが囲碁です。
そこで、今回は日本の囲碁ブームの火付け役になりニュースにもいろいろと取り上げられていた『ヒカルの碁』の海外人気についていろいろとチェックします。
日本ではものすごい影響を与えた作品ですが、海外ではどういった評価なのでしょうか。
囲碁が流行している国は中国と韓国と台湾あたりなので、そこでアニメや漫画も売れると思いますがそれ以外の国がどうなのかがポイントだと思います。
海外人気はどうなっている?
ヒカルの碁は筆者が幼いころに見た漫画の一つであり、あの漫画で囲碁に興味を持ちました。
筆者みたいに『この漫画で囲碁に興味を持ちました!』と言える貴重な漫画なのですが、これは海外にも通じるのでしょうか。
囲碁がそもそも強い韓国や中国や台湾あたりでは絶対にヒットしている作品なのでそこは心配していませんが、欧米当たりの評価が気になるところです。
ちなみにヒカルの碁は漫画が1999年から2003年まで続き、アニメは 2001年から2003年まで続いています。
英語圏でのタイトルは単純に『Hikaru no Go』となっているのも特徴です。
このタイトルは日本語のままローマ字表記したもので英訳されていないのですが、おそらく、ヒカルという名前や碁という言葉が、日本の文化を象徴するものとしてそのまま使われたのでしょう。
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『MyAnimeList』での評価について
まず参考にするのは日本のアニメが大好きな米国人が創設した『MyAnimeList(https://myanimelist.net/)』というサイトです。
ここの評価がわかりやすいので筆者はいつもお世話になっています。
そこでの評価は以下の通りでした。
参考資料
この数値をわかりやすく解説すると以下の通りです。
Ranked:平均レビュー点数基準の総合順位
Members:作品を応援しているフォロアーの数
Popularity:フォロアー数基準の総合順位
つまり、平均レビュー点数が8.08点でその点数は総合ランキングで489位、フォロアー数は約13万人で、そのフォロアー数は総合ランキングで1543位となっています。
筆者がこの数字を見た一発目の感想が『やっぱり・・・』でした。
欧米では囲碁や将棋と比べてチェスが圧倒的に強いので、囲碁をたしなむ人はほとんどおらず、あまりヒットしないだろうなと推測していました。
ちなみに、チェスは世界市場規模が、2022年には約1億ドルに達すると予測されていて、北米の市場規模は約40.5百万ドル、欧州の市場規模は約30.5百万ドルとなかなかにぶっ飛んだ数字が出ています。
他のサイトでの評価について
英語圏ではあまり評価されにくい作品という事がわかりましたが、他のサイトではどういった評価をされているのでしょうか。
まずは北米最大規模のアニメ紹介サイト『Anime News Network(https://www.animenewsnetwork.com/)』で具体的な評価を見てみます。
ここでは本当にマイナーな作品でも具体的な評価が出てくるので助かっているのですが、ヒカルの碁の評価もありました。
まずは『代替タイトル(Alternative title)』のチェックです。
Hikaru’s Go
ヒカルの碁 (Japanese)
棋靈王 (Chinese (Taiwan))
고스트 바둑왕 (Korean)
参考資料
これは台湾向けの中国語と韓国語があるということを表しているのですが、これもやっぱりという感想です。
レビュー平均点数はこちらも10点満点評価なのですが、8.166点でした。
これはなかなかいい数字です。
このサイトだけ見てみるとアニメそのものの評価はそこそこ高いことがわかります。
ヒカルの碁のアジア圏人気は?
ヒカルの碁はやっぱり囲碁がしっかりと根付いている国でヒットしている作品となります。
具体的には中国と韓国と台湾です。
そういった国々での評価や売れ行きなどを細かくチェックして行きましょう。
中国での扱いについて
まず、中国では古くから囲碁が楽しまれており、国技とも呼ばれています。
そして、ヒカルの碁は、中国でも人気がかなり高く、漫画やアニメは翻訳出版されるレベルです。
さらに、人気がありすぎて2020年では中国で実写ドラマ化されるレベルで、これも中国国内で大ヒットしました。
このドラマは中国の動画配信サービスである『iQIYI』で見られるようです。
ドラマに関する評価を細かく見てみると、原作に忠実でありながらも独自の解釈を加えており、キャストや音楽も高く評価されているみたいです。
さらに、に主人公の施光役を演じた胡先煦と楚影役を演じた張超が、大ヒットしてスターとなっているという情報もあったぐらいです。
このように、原作漫画もヒットした後に実写ドラマもヒットして、さらには中国向けの配信サービスでも見られるようになるというレベルなので、もはや中国国内では知らない人はいないレベルになっているのでしょう。
韓国での扱いについて
韓国でも囲碁はかなり浸透しておりヒカルの碁もかなりヒットしたようです。
中国と同じく漫画やアニメが翻訳出版されており、先ほど中国で実写ドラマが中国の動画配信サービスである『iQIYI』で見られるようになったことで、そのドラマを見たという人がかなり板とのことです。
台湾での扱いについて
日本にとっての親日国でもあり頼れる友人と言える台湾ですが、こちらでもやっぱりかなり人気があって漫画もアニメも翻訳出版されています。
さらにはこちらも先ほど紹介したドラマがかなりヒットしているようで、根強く浸透しているようです。
やっぱりアジア圏では強いですね。
海外人気に関する気になるツイートについて
次は海外人気に関する気になるツイートを見ていきましょう。
ツイートそのものもセットで紹介します。
欧米でも知名度はある模様
ヒカルの碁スクール阿蘇には、北は埼玉から、奈良、大阪、大分、熊本と結構遠くからも参加して下さっていますが、昨日は初めて海外からも参加してもらいました。
欧米は、段級位が辛く、初段が日本の高段者くらいの厳しさでしょう!
置かせすぎたら、ボコボコにやられました(>_<)#囲碁教室 pic.twitter.com/WJCSLt9SBG
— igotti (@igotti) November 1, 2022
先ほど欧米での人気はそこそこと紹介しましたが、ゼロではありません。
ファンになって囲碁に触れている人もいるのです。
こちらはヒカルの碁スクール阿蘇で欧米の人も参加しているという内容で、欧米人気が多少ではありますが見えてきました。
VR囲碁交流会でメタバース開催!?
つちのこだよ🌟
VR囲碁交流会は、メタバースで開催!だから、海外の友達とも楽しめるよ🌏✨
石で会話するのって素晴らしいよね🎉
囲碁で真理を探る旅を始めよう!🚀それじゃあ今日も、22時にVRChatで待ってるね🥳🌈
写真は、ヒカルの碁で囲碁初めた海外のKiroさん📸
#VR囲碁 #VRChat #VR pic.twitter.com/0knlpIwkh9
— ゆるふわVR囲碁交流会 (@yurufuwa_vrgo) April 8, 2023
囲碁の交流会がネット通信で世界を巻き込んだ大きなものとなっているのはいいことですが、なんとメタバース開催というとんでもないものがありました。
めちゃくちゃ衝撃的です。
ヒカルの碁の影響で囲碁を始めた海外の人と交流できるのはすごいことですね。
こういったイベントがあれば海外のファンも増えてくるでしょう。
中国ドラマのヒカルの碁はやはり人気
中国版の実写のヒカルの碁の一話みてた 原作をほぼ知らないのでけっこう楽しんだ 海外ドラマ好きの人々にドラマの評判がすごくいいんだよな
— 柚子 (@yuzu_dark) August 31, 2022
中国ドラマのヒカルの碁がアジア圏でかなりヒットしているというのはやはり大きいです。
漫画を知らないけどドラマで知ったという人が囲碁に興味を持つというパターンもあるようで、ドラマのヒットで囲碁業界がさらに盛り上がるのかもしれません。
こういった循環が始まると、さらにヒカルの碁の人気が高まるでしょう。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回はヒカルの碁の海外人気についていろいろと調べてきました。
アジア圏で圧倒的に人気の高いコンテンツであり、中国実写ドラマがめちゃくちゃヒットしているというのがわかりました。
こういった漫画やアニメをリスペクトした作品がさらにヒットすることで、うまい具合に相乗効果を生むので、この循環ができているものは強いですよね。
個人的にも好きな作品なので頑張ってもらいたいところです。
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