機動戦士ガンダムは世界でも圧倒的な人気コンテンツですが、その中で非常に異色な存在として登場したのが『水星の魔女』です。
そこで、今回はこの機動戦士ガンダム水星の魔女の海外人気がどうなっているのかをご紹介いたします。
いわゆる若い世代をターゲットにした非常に異色な作品となっており、今までのガンダムでは考えられない設定が盛りだくさんな本作は海外でどういった受け入れられ方をしているのでしょうか。
海外人気はどうなっている?
ガンダムというコンテンツは海外で圧倒的な売上げを誇っていますが、新規顧客層を開拓するという部分ではちょっと問題を抱えていた作品でもありました。
そういった問題を解決するためにガンダムを世界的なIPへ成長させるべく若い人たちを取り入れるプロジェクトを発足し、今回の『水星の魔女』が世に送り出されたのです。
実際にこちらの『機動戦士ガンダム 水星の魔女:女性主人公 舞台は学園 「ガンダム」新作の“新しさ” MSも公開 – MANTANWEB(まんたんウェブ)』という記事では、プロデューサーの小形尚弘氏が以下のように述べています。
「宇宙世紀のシリーズではなく、新しいガンダムとして展開していく。7年ぶりのテレビアニメということもあり、新しいファンが増えることも意識しながら作っていく」
参考資料
そういった意味で送り出された本作は日本では爆発的な人気作品となりましたが、海外ではいったいどういった状態なのでしょうか。
いろんな日本アニメ紹介サイトをチェックしつつ評価を見ていきます。
また、第2期は2023年4月現在放送中という形なので評価対象外で見ましょう。
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『MyAnimeList』での評価は?
日本アニメの海外人気を知るために最も参考になるサイトはやっぱり『MyAnimeList(https://myanimelist.net/)』です。
ここは日本のアニメが大好きな米国人が創設したというサイトなのですが、利用者がすさまじく多いので海外での評価を知るのに最適なサイトとなっています。
ローマ字入力で日本の作品がヒットするのも日本人的に使いやすいですね。
そこでの評価は以下の通りでした。
参考資料
この数値をわかりやすく解説すると以下の通りです。
Ranked:平均レビュー点数基準の総合順位
Members:作品を応援しているフォロアーの数
Popularity:フォロアー数基準の総合順位
つまり、水星の魔女は平均レビュー点数が7.92点でこれは総合ランキングで699位、フォロアー数は約11万人でこれは総合ランキングでは1757位となります。
この数字を見た筆者の個人的な感想としては、『想像以上に低いかな・・・』です。
日本ではかなりHITしていた作品だったのですが、海外の伸びはそこまでないのかもしれません。
しかし、この評価はここだけの可能性があるので他のサイトの評価も見ていきましょう。
他のサイトでの評価について
一つのサイトだけではちょっとわかりにくい部分もあるので他のサイトの評価も覗いてみます。
まずは北米最大規模のアニメ紹介サイト『Anime News Network(https://www.animenewsnetwork.com/)』でのチェックです。
先ほど紹介した『MyAnimeList』と併せると、この2つのサイトで英語圏のアニメ情報が手に入るレベルの情報が充実したサイトになっているので、気になった方はこちらも覗いてみてください。
評価はありました、まずは代替タイトル(Alternative title)チェックです。
ここでどの言語で放送されたのかがわかりますので、海外展開がどの程度進んでいるのかが見えてきます。
Kidō Senshi Gundam: Suisei no Majo (Japanese)
机动战士高达:水星的魔女 (Chinese (PRC))
機動戦士ガンダム 水星の魔女 (Japanese)
参考資料
英語以外では中国語向けに放送されていたようです。
そしてその評価については10点満点評価をレビュアーにしてもらって、平均点で出すという形になっています。
その結果は7.79点でした。
筆者の感想としては『そこまで高くはないけど低くもない作品』といったところです。
失敗作ではありませんが、爆発的にヒットした作品とは言いにくいですね。
あとは『Crunchyroll(https://www.crunchyroll.com/)』で作品を探してみましょう。
こちらはソニーグループが所有するアメリカ合衆国の定額制ビデオ・オン・デマンドのストリーミングサービスで、英語圏の方はこちらで水星の魔女を見ていた人も多いでしょう。
そこで、この作品を見た人たちが評価をしているので、その点数からいろいろとわかってきます。
参考資料
これを見たところAmazonや楽天の商品レビューのように5段階評価になっているようですが、11486件の評価の結果平均レビュー点数が4.7点となっていました。
これは十分すぎるほど高いと言えるでしょう。
高評価をしている方々は戦闘シーンのアニメーションや音楽を褒めており、古典的なコンセプトの見事な現代化した点も素晴らしいと面白い意見が並んでいます。
海外人気にまつわる気になるツイートをチェック!
海外人気はもしかしたら微妙かもしれないと思っていましたが、高評価をしている人も結構いたので刺さる人には刺さるガンダム作品に仕上がっているようです。
あとは当初のもくろみ通り海外の若い層がどれだけ取り込めるかですね。
ここではそういった海外での様子を探るべく、気になるツイートを見ていきましょう。
海外の考察班はなかなかすごい?
外国人が、スレッタの正体がエリクトでなくプロスペラ自身のクローンである可能性に言及してて目からウロコ。
2人目の娘やエリクトクローンなら絆されそうだけど、もしスレッタが自分自身ならあそこまで冷酷に利用できる理由になるかも?怖すぎて違っていて欲しいと思う説だけど#水星の魔女 pic.twitter.com/WxCNPip3lT— 蠱惑の壺DX【アニメ海外の反応YouTubeチャンネル】 (@watamotetrans) April 18, 2023
人気作品になると、その作品についていろいろと考察する『考察班』ができるのですが、その中でもかなり鋭い指摘をしている人がいるようです。
そういった指摘がされるぐらい考察班がいて、真剣に見ている人がたくさんいるという事は海外人気がある証拠と言えるでしょう。
Youtubeで見れる?
水星の魔女2はyoutubeで配信するから海外でも観られて助かってます😊
— ハク社長🧪🍙 (@haku_shachou) April 27, 2023
海外人気がそもそも出るかどうかは、海外でも見やすい環境になっているかがどうかが非常に重要です。
このツイートを見た限りだとYoutubeで見られるとのことで、これは視聴者を確保しやすいでしょう。
アニメランキングでも第2期は調子よさそう
海外の今期アニメランキング第2週
1 #地獄楽(2w)
2 #水星の魔女(1up)
3 #推しの子(1up)
4 #天国大魔境(2up)
5 #山田999(3down)
6 #スキロー(1up)
7 #鬼滅の刃(2down)
8 #君ソム(2up)
9 #マッシュル(2w)
10 #このすば(2down) https://t.co/gCdmE9zZMy— celsius220 (@celsius220) April 23, 2023
こちらのツイートはいわゆる今季アニメランキングが見られるサイトの結果を貼っているのですが、そこで水星の魔女は2位でしたね。
2023年4月現在第2期が放送中であり勢いが出ているのですが、2位になるのは快挙ですよ。
これは間違いなく海外で多くの視聴者を獲得しているコンテンツと言えます。
オモシロコラ画像が多いのは人気の証
#グエル#水星の魔女
海外ニキの作ったコラージュが面白い https://t.co/119Y3BFw0T— ノブオ (@NobutakaAbe) April 24, 2023
やっぱり人気の作品はいろいろとコラ画像が作られたりミームになったりするのですが、水星の魔女もコラ画像が一定数あるようですね。
こういった画像が作られる作品は長生きしますよ。
ちなみに、筆者が調べた限りぶっちぎりで海外の方がコラ画像を量産しているのが進撃の巨人でした。
まとめ
今回は機動戦士ガンダム水星の魔女の海外人気がどうなっているのかをチェックしてきました。
筆者が細かく調べる前は『海外人気はそこまで高くない』とか『海外展開は失敗している』といった意見をちらほら拾っていたので、とても気になっていました。
たしかに、爆発的な人気は出ていませんがそれでも一定数の顧客は間違いなく確保できていそうなので、新しいガンダムコンテンツとして見た限りは成功していると言えるのではないでしょうか。
個人的にも応援している作品なので、もっと伸びてほしいですね。
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