令和7年(2025年)【小雪】はいつ?そのころ食べる旬な食べ物は何?

カレンダーを見ると、日付や六曜(先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口)の他に、立春や夏至、秋分などの言葉が書かれていることがあります。

これらは二十四節気と言われるものなのですが、その中に『小雪』と言う言葉があるのをご存知でしょうか。

とある女優さんと同じ漢字を使うため、そのまま『こゆき』と読んでしまいそうですが、実は読み方は違います。

また、二十四節気の立春夏至は知っているものの、小雪は知らないという方もたくさんいますよね。

そこで今回は、小雪について調べてみました。

意味や由来の他に、旬の食べ物や風習などもご紹介したいと思います。

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【小雪】令和7年(2025年)はいつ?読み方は?

令和7年(2025年)の小雪は、11月22日となっています。

詳しくは後述していますが、小雪や先にご紹介した立春や夏至は二十四節気と言われており、季節を表す言葉となっています。

また、節気はその日一日を指すこともあれば、次の節気までの期間を示すこともあります。

小雪の場合なら、次の節気である大雪が12月7日となっているので、11月22日から12月6日までを指すこともあるというわけです。

節気の期間が特に重要なのは、時候の挨拶に使う時です。

手紙やはがきを出す場合、『小雪の候』と言う言葉を使って季節を表すことができるのですが、この文言を使えるのは小雪の期間中ということになります。

そのため、2025年であれば11月22日から12月6日までに相手に届くものであれば、小雪の候を使えることになります。

なお、小雪は『こゆき』ではなく『しょうせつ』と読むので、読み間違えないように注意しましょう。

参考資料

小雪の意味や由来は

小雪には、それまで雨だったものが雪に変わって降る時期、少量の雪が降り積もる時期という意味があります。

小雪の前の節気は立冬なのですが、冬という文字が入っているとはいえ、現在の時期的には紅葉が見ごろを迎えています。

しかし、小雪に入るとその紅葉も散り始め、時には降った雪に覆われた景色を目にすることもあります。

小雪は二十四節気の一つで、冬の節気では2番目にあたります。

そもそもの二十四節気とは、一年を24等分にして季節を区分したもので、陰暦が採用されていた時代には季節感の目安となる重要なものでした。

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陰暦では月の満ち欠けで一年を決めていたので、月日が過ぎていくとだんだんと季節感にズレが生じていたのですが、それを修正するために、太陽の天球上の運行の角度(太陽黄径)によって季節を表す二十四節気が併用されていました。

理科の太陽高度の授業で習った記憶がある方もいるであろう夏至や冬至、春分や秋分も実は二十四節気の一つです。

このように、季節を太陽の角度で区分することで、陰暦のみに比べて正確に季節感を知ることができたため、農作業において種まきや収穫などを行う際に目安としていたと言われています。

小雪の時期はどんな季節?

小雪は、雪がちらちらと舞い始める時期となっていますが、日本は南北に長いため北海道と九州や沖縄を比べられないのはもちろんのこと、関東と関西でも季節感が大きく違いますよね。

そのような場合は、二十四節気よりもさらに細かく季節を分けた七十二候が役に立ちます。

七十二候は、動物や植物の繊細な移ろいを短文にて表現したもののため、季節感をしっかりと感じられます。

そこでここでは、小雪の七十二候をご紹介したいと思います。

●初候(11月22日頃) 『虹蔵不見(にじ かくいれて  みえず)』
雨が雪に変わるだけではなく、太陽の光も弱くなってくるので虹が見えなくなる時期を表しています。

●次候(11月27日頃) 『朔風払葉(さくふう  このはを はらう)』
朔風とは北風のことです。
冬型の気圧配置になると、北よりの強い風が吹くようになり、木の葉を落としてしまう時期を表しています。

●末候(12月2日頃)  『橘始黄(たちばな  はじめて  きなり)』
橘の実が黄色く色づき始める時期という意味です。
橘はみかんの原種と言われていますが、酸味が強くて食用には向きません。
しかし、冬の時期でも葉が青々としていることから、縁起物としてお正月の鏡餅の飾りなどに使われています。

いかがでしょうか。

二十四節気では見えてこなかった小雪の季節感が、七十二候を知ることで少しは感じられたのではないかと思います。

昔の人が二十四節気や七十二候を用いて、その時の季節の目安としていた様子がわかりますよね。

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小雪の時期の旬な食べ物は?

小雪の時期に旬を迎える食べ物には、大根や白菜、ほうれん草、春菊、かぶなどがあります。

どれもある料理の食材にうってつけの食材と言えますが、何かわかりますか?

そうです、鍋です!

寒くなってくると体を温めてくれる鍋が恋しくなりますが、小雪の時期はそんな鍋に使える食材が次々に旬となります。

旬の物を旬の時期に食べることは、単に美味しいだけではなく栄養価も高いので、体にとってもよいことと言われていますよね。

また、柿やりんご、梨、ぶどうなど秋の味覚として知られている果物も、小雪の時期も引き続いて旬となります。

その他に、サンマやサケ、ブリなどの魚類の他、冬の味覚の王者と言われているカニも、小雪の時期くらいから収穫量が増えてくることから、カニ鍋など贅沢な料理を味わえるのも小雪ならではの旬の味覚と言えるでしょう。

小雪の頃の代表的なイベントや風習は?

小雪の期間となる11月の下旬にある行事として有名なのは、勤労感謝の日ではないでしょうか。

勤労感謝の日は、言わずとも知れた国民の休日となる日ですよね。

お父さんに限らず、働いている人みんなに感謝をしようと言われていますが、元々は農作物の収穫を祝う『 新嘗祭 (にいなめさい) 』という天皇行事だったことは、現在はあまり知られていません。

新嘗祭は、第二次世界大戦後にGHQの指示によって廃止されましたが、宮中では今も引き続き行われており、天皇陛下がその年の新米をお召し上がり、一年の実りに感謝しています。

天皇陛下は今も新嘗祭まで、その年の新米をお召し上がらないと言われており、それに倣って同様に庶民も新米を口にしない風習がありましたが、現在はあまり行われてないようです。

なお、新嘗祭は廃止されたものの、長く皇室行事として国民に愛されていたことから、勤労感謝の日と名称を変えることで今も国民の休日となっています。

小雪の頃の季節の花は?

季節が冬に近づくにつれ、だんだんと野原を彩る花の数が減っていきますが、一方でそんな寒い時期に旬を迎える花もあります。

シクラメンもその一つで、花粉を守るために下を向いて咲くその姿から、花言葉は『内気』や『遠慮』『はにかみ』となっています。
(ただし、色によって花言葉は変わります)

また、エキゾチックな香りを放つジャスミンも11月に開花する花です。

花言葉が『愛らしさ』や『優美』となっている通り、小さく可憐な花を咲かせますが、ジャスミンティーとして飲むこともできます。

この他にカンツバキや山茶花なども、小雪の時期に咲く花の種類となっています。

まとめ

小雪は二十四節気の一つで、冬の節気となっています。

2025年は11月22日がその日ですが、節気は期間を表すこともあり、その場合であれば11月22日から12月6日までが小雪の期間となります。

小雪になると、赤や黄色に色づいた紅葉が強い北風に煽られて路上に落ち、本格的な冬がもうすぐそこまで近づいていることを肌で感じるようになるでしょう。

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