小寒2022年いつ?意味や太陽黄経とは?二十四節気と七十二候に関連して解説!

色々とイベントがぎっしり入っている大寒と比べると、少しマイナーな扱いをされることが多いのが小寒です。

今回は二十四節気における小寒について、意味や由来はどうなっているのか、一体いつがこの小寒になるのかを解説いたします。

小寒とは何かをイメージしにくい人は、その時期にあるイベントが何かで時期と結びつけられるようになりましょう。

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小寒の意味とは

小寒とは太陽の位置を表す黄経が、285度から315度の間のシーズンのことで、冬を表す二十四節気の一つです。

冬を表す二十四節気は、立冬小雪大雪冬至小寒大寒となっており、冬の5番目の節季が小寒となるのです。

また、小寒とは『寒い時期の始まり』という意味もあり、小寒と大寒の時期は最も寒いシーズンとして扱われます。

『寒』とは最も寒い時期という意味があります。

日本語では本格的な寒いシーズンの始まりを表す言葉として、『寒の入り』という表現がありますが、実はこの小寒が始まったタイミングという意味もあるのです。

他にも『寒中見舞い』という表現がありますが、この『寒中』というのが小寒と大寒の期間となっておりますので、覚えてくと役立ちます。

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太陽の位置を表す『黄経』とは?

二十四節気を理解するためには、『太陽黄径』にまつわるお話をある程度理解しておかないといけません。

わかりやすく解説すると『太陽黄径』とは太陽が1年かけて1周するように見える移動経路を『黄道』として、その『黄道』を春分が始まる地点を0度として360度に分けたものです。

地球が太陽の周りを回っているので、太陽が移動しているという表現は厳密には間違っているのですが、地球から見るとあたかも太陽が移動しているように見えてしまうので、このような考え方になったのでしょう。

ちなみに、1年365日で360度太陽が移動するという計算になりますので、だいたい1日太陽が『360度÷365日=0.986度』移動すると考えることができます。

1節季15度で管理しているので、1節季はだいたい15日と言えるのはこのためです。

もう少し補足すると、地球の赤道をそのまま延長した天の赤道黄道が交わった点を春分点秋分点として考えており、黄道が南から北へ交わる方を春分点、つまり0度地点として扱っております。

つまり黄経が285度から315度の小寒というのは、0度の春分点から285度と315度移動した地点となります。

2022年の小寒はいつ?

2022年の小寒は、1月5日18時14分となっております。

いわゆるお正月がちょっと終わってから、会社や学校が始まるタイミングが小寒になるのです。

より具体的に二十四節気の切り替わりが何時になるのかを知りたいという人は、『令和 4年(2022)暦要項 二十四節気および雑節』をご覧ください。

筆者個人的な感想ですが、お正月が終わって1月の下旬に近づくと、かなり寒くなると思っているので、小寒という表現もだいぶイメージとマッチしていると思っています。

小寒における七十二候は?

二十四節気をより理解するためには、七十二候まで掘り下げる必要があるでしょう。

七十二候とは二十四節気はだいたい15日区切りとなっていますが、それを更に3分割して5日区切りにすることで、より細かい季節感を得るためのモノとなっています。

七十二候は初候・次候・末候の3つがありますが、より季節感を出すために日本向けに編纂した『略本暦』が日本では主流となっているのです。

ちなみに、昔の中国から伝わったままで姿を変えていない七十二候は、『宣明暦』として残っているので、そちらも見ていきましょう。

宣明暦と略本暦がある七十二候ですが、季節感が日本でもマッチしていると認識された七十二候は、略本暦でも変えていません。

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小寒における『初候』

小寒における「初候」は以下の通りです。

略本暦(日本):芹乃栄(せりすなわちさかう)⇒セリがよく成長する

宣明暦(中国):雁北郷(かりきたにむかう)⇒雁が北に渡り始める

春の七草の一つであるセリが成長する時期というのが小寒における初候となります。

1月頃になるとスーパーマーケットでも扱われているので、見たことがあるという人も多いでしょう。

宣明暦では宮城県で県鳥にまで指定されている雁が北に渡るシーズンという表現になります。

小寒における『次候』

小寒における『次候』は以下の通りです。

略本暦(日本):水泉動(すいせんうごく)⇒地中で凍った泉が動き始める

宣明暦(中国):鵲始巣(かささぎはじめてすくう)⇒カササギが巣を作り始める

日本向けの略本暦では凍っていた泉が流れ出すという表現をしています。

ちなみに、この書き方は冬至の宣明暦末候と全く一緒で、意味も同じなのです。

小寒における『末候』

小寒における『末候』は以下の通りです。

略本暦(日本)と宣明暦(中国):雉始雊(きじはじめてなく)⇒キジが鳴き始める

小寒の末候は略本暦と宣明暦でも同じになります。

キジが「ケーン」と大声で鳴いて、縄張り争いをするのを聞いたことがあるという人も多いでしょう。

小寒の時期にある風習やイベントは?

2021年の小寒は1月5日12時23分から1月20日5時40分までです。

この時期にあるイベントや風習を見ていきましょう。

どんと焼き

地方によって、様々な表現の仕方があるどんと焼きが行われるのも、小寒のシーズンです。

どんと焼きは以下の別名があります。

左義長・とんど焼き・どんど・どんど焼き・歳徳・どんどん焼き・さいと焼き・おんべ焼きなど

かなり種類がありますので、自分たちの住んでいる地域ではどのように呼んでいるのかをまずは確認しましょう。

このどんと焼きは、門松やしめ縄などの正月飾りや古いお守りなどを燃やしますが、願い事を記した紙を燃やして無病息災を祈る風習があります。

また灰をまくことで、魔除けの効果を発揮するという考え方をする風習もあります。

どんと焼きは地方ごとの風習や考え方が、かなり異なるので注意しましょう。

昔は1月15日に固定されていた成人の日に、どんと焼きも行っていたのですが、ハッピーマンデー制度によって、1月第2月曜日が成人の日になってしまったことで、どんと焼きをやる日もやる日も変わってしまいました。

成人の日

小寒におけるどんと焼きと同じくらい欠かせないイベントが成人の日でしょう。

先ほど記載したようにハッピーマンデー制度によって、1月第2月曜日が成人の日になっているので注意しましょう。

成人の日にある成人式は、任意参加型のイベントにしているところも多いので、特に参加することなくスルーしたという人も多いと思います。

ちなみに、成人の日は『国民の祝日に関する法律』において『おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます』という意味がある日とされているようです。

まとめ

以上、いかがだったでしょうか。

今回は二十四節気における小寒とは何かを記載しました。

『おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます日』としての成人の日ですが、今では強く意識している人も少ないでしょう。

むしろハッピーマンデー制度によって、移動するようになってしまったことで、どんと焼きをするタイミングがかなり変わってしまったのも、個人的にはだいぶ問題があると感じています。

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