【小寒】2023年はいつ?読み方や『小寒の候』の意味と使い方も教えて!

日本には、春夏秋冬以外にも季節を表す言葉があることをご存知でしょうか。

立春や夏至、秋分などが該当しますが、これらは割とよく見聞きする名称となっています。

それでは『小寒』はどうでしょうか。

あまり聞いたことがない方や、読み方すらわからないという方も多いのではないかと思います。

そこで今回は小寒について調べてみました。

小寒の意味や由来はもちろん、小寒にまつわることわざ、小寒の候の使い方なども合わせてご紹介したいと思います。

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【小寒】2023年はいつ?読み方は?

2023年の小寒は1月6となっています。

詳しくは後述していますが、小寒は二十四節気の一つで、冬を表す節気となっています。

二十四節気は毎年同じ日ではなく、その年によって変動するのであくまで2022年は1月5日でした。

また節気はその日一日を指す場合もあれば、次の節気までの期間を表すこともあり、その場合は次の節気である大寒が2023年は1月20日にとなっているので、小寒は1月6日から1月19日となります。

ちなみに、小寒は『しょうかん』と読みます。

参考タイトル:国立天文台 令和5年(2023年)暦要項
URL:令和 5年(2023) 暦要項

小寒の由来や意味を教えて!

小寒には、一年の中で最も寒い時期が始まる、これからどんどんと寒くなってくるという意味があります。

小寒にあまり聞き覚えがないという方でも、天気予報などのニュースで『寒の入り(かんのいり)』という言葉を聞いたことはないでしょうか。

寒の入りとは寒さが本格化する日と言う意味ですが、その寒の入りが小寒になります。

ちなみに、立春の前日は寒の空けとなり、小寒から立春の前日までを『寒の内(かんのうち)』と言います。

小寒や立春二十四節気と呼ばれる、中国が発祥の季節の名称です。

昔は陰暦(旧暦)が採用されていましたが、陰暦は月の満ち欠けによって暦を決めていたため、現在の太陽暦(新暦)とは一年で11日ほどの差が生じてしまいます。

当時、多くの人が農作業に従事する中では、陰暦は正確な季節を知るには不便を感じるものでした。

そこで陰暦とは別に、太陽の天球上の運行(黄道)を24等分にし、それぞれの角度に入る日を節気として季節の名称を付けたのです。

節気の中でよく耳にする夏至は太陽黄径が90度、冬至270度になります。

小寒は冬至の次の節気で、太陽黄径は285度となっています。

日本は四季のある国ですが、春夏秋冬は二十四節気によって分けられた春分、夏至、秋分、冬至を中心して決められています。

これらは二至二分と呼ばれ、二十四節気の中でも特に重要な節気となっています。

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『小寒の候』の意味と使い方!いつからいつまで使えるの?

小寒の候とは、手紙やはがきに使う時候の挨拶です。

親しい友達などには、「おひさしぶりです。お元気ですか?」など堅ぐるしい言い回しは抜きにして手紙を送ることもできますが、相手がビジネスの取引がある人や恩師などにはそうはいきませんよね。

小寒の候の具体的には、「拝啓 小寒の候 皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます」のように使います。

最初に拝啓や謹啓などの頭語を入れ、次に季節に応じた時候の挨拶を入れるのが正しい使い方です。

なお、小寒の候が使えるのは、手紙やはがきが届くのが1月6日から1月19日(2023年の場合)となり、それ以外には使うことができません。

せっかく丁寧な言葉で挨拶をしても、節気を使う時期を誤ってしまうと相手に残念に思われてしまうため、節気の期間については必ず確認するようにしましょう。

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小寒の頃に食べる旬な食べ物は?

小寒の時期は、大根白菜春菊ほうれん草などのいわゆる冬野菜が旬を迎えますが、この時期に食べられる有名な食べ物には『春の七草』があります。

春の七草は、セリナズナゴギョウハコベラホトケノザスズナスズシロの7種の野草を指しており、毎年1月7日に一年の健康を願って、これらを入れた七草粥を食べる風習が今も行われています。

また、七草粥には、年末年始はおせちを始め豪華な食事が続くこともあり、弱った胃腸を整えるという意味もあります。

しかし、小寒はこれから冬が本格的になり寒さが増す季節と言われている中、『春の』七草という名称に違和感を覚える方も多いのではないでしょうか。

これは、旧暦と新暦による季節感のズレがもたらすもので、旧暦は新暦よりも1~2ヵ月後になると言われており、旧暦の1月7日は新暦では2~3月ということになります。

その時期になると、寒さも和らぎ、地域によっては春めいた陽気を感じることも少なくありませんよね。

ことわざ『小寒の氷大寒に解く』の意味は?

小寒の氷大寒に解くとは、本来であれば小寒より寒いはずの大寒が、小寒よりも気温が上がることで、張った氷が解けてしまうことを言います。

これが転じて、物事が必ずしも順序通りにはいかない例えを表しています。

参考タイトル:三省堂辞書ウェブ編集者による言葉の壺
URL: https://dictionary.sanseido-publ.co.jp/column/kisetsu18

小寒の頃にある代表的な風習やイベントは?

小寒の時期にある大きなイベントに成人式があります。

成人式は年度内に満20才となる人が、成人となったことを地方公共団体ごとにお祝いされる行事です。

元は、男子は元服(げんぶく)、女子は裳着(もぎ)と呼ばれる貴族が行っていた通過儀礼と言われていますが、現在のような形になったのは埼玉県で行われた『青年祭』が始まりと言われています。

青年祭は、第二次世界大戦後の1946年に、戦争で心身が傷付いた若者に、未来に希望を持って進んでもらいたいという願いによって行われるようになったと言われています。

青年祭が全国各地へと広がっていく中、政府は当初1月15日を成人の日と定めて国民と祝日としましたが、現在は1月の第2月曜成人の日となっています。

ただし、進学や就職などで離れている若者が多い地域などは、長期休暇となるゴールデンウィークやお盆の期間に成人の日を設けて、別にお祝いを行うところもあります。

小寒の頃の季節の花は何?

寒さが厳しくなる小寒ですが、そのような中でも綺麗な花を咲かせるのが寒椿です。

寒椿は、山茶花(さざんか)と椿の交雑種と言われ、寒さはもちろん、公害にも強いことから道路の脇などにもよく植えられている植物です。

また、日陰でも成長するため個人宅の庭や公園の植え込みなどでも見かけ、初心者も比較的育てやすいと言われています。

寒椿と言えば赤をイメージする人も多いと思いますが、白やピンク、斑入りと花びらの色や柄も様々なものがあるため、冬の時期に庭先を彩る花として寒椿を育ててみるのもよいでしょう。

なお、寒椿と山茶花は見た目がよく似ていて区別がつかないという方がいますが、一般的には山茶花の方が開花時期が早く10~1月となっていて、寒椿は1月から咲く花となっています。

まとめ

小寒は二十四節気の一つで、寒さが厳しくなってくる時期という意味があります。

また、寒の入りと言って、小寒から立春の前日までを寒の内と呼んでいます。

小寒の時期は風習やイベントが多く、春の七草を用いた七草粥を食べたり、成人式があったりと、昔から続く伝統的な行事を体感することができます。

なお、2023年の小寒は1月6日となっていますが、場合によっては次の節気である大寒までの1月20日までを、小寒とすることもあります。

小寒の候を時候の挨拶に使った手紙やはがきを出す時は、節気の期間を間違えないようにして送ることが大切です。

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